ADHDの人は、衝動性、多動性、
注意欠陥の特性によって、
仕事ができない、辛い、続かない状態に
なってしまいます。
ASD(自閉症・アスペルガー)にも
言える事ですが、仕事場での特性の理解
がないと苦しみます。
何故ミスをし続けるのか、
突発的な行動をして失敗してしまうのか、
順序だてて作業できないのか。
ADHDの特性を周囲の人、
そして自分自身が把握していないと
致命的なミスや問題を抱えてしまいます。
自分の症状を理解しないで
合わない仕事をしてミスばかり続くと、
上司や周囲の人の評価が下がります。
鬱や不安神経症など、
二次的な問題にも繋がってしまいます。
ADHDの特性によってさまざまな問題を
抱えてしまい、仕事が続かず、
転職を繰り返してしまう人も多いようです。
ADHDもASDも、
特性を理解して自分に合った仕事や、
職場での対応・工夫をしなければなりません。
そこで今回は、ADHDの人に向いている
仕事や職場でのミスの減らし方、対処の方法
をお伝えしていきたいと思います。
ADHDに向いている仕事
ADHDに向いている仕事は特性により、
ASDと違うことが多いです。
しかし、ADHD、ASDどちらの特性も
ある人がいます。
自分の特性をしっかりと把握して、
仕事の業種を考える必要があります。
もちろん、ADHD、ASDともに
IQ(頭の良さ)次第で、
できる仕事や職種が違います。
ASD自閉症・アスペルガーの適正でもできる仕事の特徴!工夫や対応
ADHDは会社の業務をこなす上で
多大なハンデとなる3つの特性があります。
衝動性、多動性、注意欠陥の3つがあり、
それぞれ個人が抱えている
特性によって苦手感も違ってきます。
ちなみに私はASDであり、
衝動性と注意欠如が少しあります。
ASDの特性で対人関係がボロボロに
なるのはもちろんですが、衝動的に
何も考えずに行動したり、発言してしまい
周囲の人にヤバイ奴と判断されます。
ADHDに向いている仕事は、
自分の特性や得意なこと、
興味があって続けられるなど、
さまざまな条件を考える必要があります。
編集関係
記者
営業
ディレクター
カメラマン
料理人
整備士
情報系
プログラマー
アニメーター
デザイナー
建築系
研究職・研究者
学者
教授
大学職員
塾講師
教員
経営者
自分がADHDの衝動性、多動性、
注意欠如のどれに当てはまるのか。
そして「苦手なことは何か」を
自己分析することが大切です。
そして自分が続けられそうなこと、
興味があったり、好きな仕事を
選びましょう。
自分に合う仕事の判断基準
ADHDの特性は、業務を遂行する上で
多大なハンデとなります。
しかし、それが逆に強みでもあるのです。
多動性が強い人は、さまざまな考えや
思考によって、豊かな発想ができます。
アイディアが豊富に浮かんで、
普通の人が思いつかないような
独創的な発想をすることもあります。
衝動性が強い人は、行動力があり、
自分なりに試行錯誤しながら
よりより成果、結果に結びつけようと
努力します。
注意欠如がある人でも、好きな分野や
得意なことには集中力が人一倍強く、
ミスが少なくなります。
ADHDの特性を理解し、
自分に合う仕事は何か、を考えるには、
自己分析と周囲のサポートが必要です。
ADHDの特性に詳しい専門家や
支援センターなどに相談してみましょう。
そして仕事の業種や業界に詳しい
メンターや支援者、周囲の人に相談して
自分にあった仕事の業種を検討しましょう。
基本的に最初にあげたADHDに向いている
「自分の興味・好きなこと」
「モノ作り・クリエイター」
「得意なこと・専門分野の知識」
の職種を検討すべきです。
ですが、ADHDの特性により仕事が
苦にならない限り、
広い視野を持つことも大切です。
ADHDに限らずASDでもそうですが、
新しいことに挑戦する、広い観点を持って
考える思考が、成長に繋がるのです。
ADHDのミスをカバーするには
ADHDの衝動性、多動性、注意欠如の
特性によって、仕事上で何度も失敗や
ミスを繰り返してしまいます。
致命的なミスや問題を抱えてしまうことも
多く、上司に呆れられたり、周囲の人に
バカにされることもあります。
これらの特性をどうカバーすれば
良いのでしょうか。
基本的に会社や周囲の理解やサポートが
必要です。
ADHDの人は、マニュアル通りの仕事でも
特性によりミスをしてしまいます。
前もってミスをする可能性がある業務では、
失敗を踏まえた作業工程を考慮する必要が
あります。
また、ひとりで作業をするのではなく、
他の人と一緒に業務を遂行します。
定期的に報告や連絡をしてミスがないか
確認してもらいましょう。
頭の中が常にざわついて多動が強い場合は、
事前にスケジュールをメモしておきましょう。
やるべきことをメモやスケジュール帳など、
紙面上に残して「常に意識」しておきます。
頭の中が様々な思考によって注意が削がれても
「今何をすべきか」を思い出して、
紙媒体で確認できる状態にすることが大切です。
ポイントは、するべきことの順序だてをして、
優先すべき仕事の内容を
順位付けしておくことです。
早急に解決しなければならない仕事や、
重要な問題を先にこなさないと、
後で手遅れになることがよくあります。
頭の中で考えず、前もってメモしておいた
タスクを考えた行動をしましょう。
集中力がもたず、疲れやすいときは、
途中で休憩を挟むことが大切です。
思考で頭が一杯になって脳が疲れやすく、
無理をしても効率的、効果的な仕事が
できなくなります。
一旦頭の中をリセットするためにも
定期的に小休憩が必要です。
職場や上司の人に理解してもらい、
休憩時間をとるようにしましょう。
衝動的な思い付きから行動してしまったり、
突発的な考えから気分が変わってしまう
場合は、段取りが大切です。
段階的に行動を変える「スモールステップ」
で考える必要があります。
打ち合わせや会議などの会話をする
場面では、自分が何か思いついたり、
良い案だと思ったら、すかさず
口を挟んでしまいがちです。
前もって相手に自分の衝動的な特性を
伝えておきましょう。
話をさえぎってしまっている状態に
なったら、注意してもらうよう
伝えておきます。
また、自分で気づけるように
話し合いの場では、常に自分の特性を
意識しておくことが大切です。
自分で衝動を抑えたり、
周囲の人に注意をしてもらうなど、
1つ1つ解決していく
スモールステップを意識しましょう。
まとめ
最近テレビで有名人がADHDを
告白する機会が増えてきました。
ASDでもADHDの人でも
仕事で成功している人はそれなりにいます。
ADHDでは、脳内のざわめきや、
不注意などの特性を抑え、強みにできれば
クリエイティブだったり、思考能力が豊かで
成功しているイメージがあります。
また、ADHDの衝動性や多動性を抑える
お薬があり、対処できることがASDに比べ、
非常に大きな利点です。
私もADHDに効果があるストラテラを
一時期飲んでいたことがあります。
特性を抑えるには効果的なお薬であると
感じました。
(私には効果はありませんでしたが)
しかし、副作用があまりに強すぎました。
また、ADHDの強みである発想力や
思い付きがなくなってしまうことが、
一番の問題でもあると思います。
ADHDの特性では、
仕事上でミスをしてしまうことが
一番の問題であると考えられます。
多動性や衝動性から起こる不注意を
ケアするために、周囲の理解、サポートが
必要です。
また、特性によるハンデの影響を
あまり感じさせない職業を選ぶことも
大切です。
ADHDでもASDでも同じですが、
特性による仕事ができない、
ミスをしてしまうことで、
精神的な問題を抱えてしまわないように
するべきです。
二次的な問題を抱えてしまうと、
仕事ができなくなり、
負の連鎖につながるからです。
自分の特性を考え、
何が自分に向いているのか、
自分の興味や好きなことは何か、
しっかりと自己分析をすることが、
大切なのです。