NHKで放送されているアニメ
「ふつうってなんだろう?」
第5話目の放送を見てみました。
前回は2話目だったのですが、
今回5話目を先に放送されている
ようです。
3,4話目は明日(11月14日)に
放送される予定ですので、
明日その感想を書いていきたいと
思います。
今回は、第5話目のNHKアニメ
「ふつうってなんだろう?」
のあらすじや感想を
書いていきたいと思います。
ふつうってなんだろう?5話のあらすじ・感想
今回の主人公は、ナオキくん15歳。
全寮制の中学校に通っています。
何の前触れもなく、話が突然
聞こえなくなることがあります。
友達A
「昨日のテレビ見た?」
友達B
「見た見た」
友達A
「ナオキ見た?」
ナオキくん
「・・・・・」
友達A
「おい、何無視してんだよ」
となってしまいます。
ナオキくん視点では、
友達A
「昨日のテレビ見た?」
友達B
「見た見た」
友達A
「~~~~~~」
友達B
「~~~~~~」
(↑話が聞こえなくなっています)
友達A
「おい、何無視してるんだよ」
(気づいた時には、怒られています)
注意して聞いていても、
突然情報が入ってこなくなるのです。
(人の話を)わかったふりで誤魔化しても
うまくいかず、人から遠ざかるように
なってしまいました。
こんな自分を変えたいと思い、
あえて人との触れ合いがたくさんある
全寮制の学校に転校します。
毎日、人との会話や触れ合いの中で、
自分の特性がわかってきました。
他の人も、ナオキくんの特性である
「話が突然聞こえなくなる」状態を
理解してくれるようになりました。
(転校先の)友達A
「サッカーする~?」
ナオキくん
「・・・・・・」
友達A
「あ、もう1度言うね!」
友達B
「休み時間サッカーしよう!」
ナオキくん
「あ、いいっすね」
気を使ってくれる周囲の友達に
ナオキくんは感謝です。
今度は「自分が他の人の助けになれれば」
と思っています。
以上が5話目の大体のあらすじとなります。
人の話が聞こえない、情報が入ってこない聴覚情報処理障害
今回、ナオキくんの困り感である、
「突然情報が入ってこなくなる」特性は、
初めて知りました。
私は発達障害の本を何冊も読んできたので
特性については詳しいつもりでした。
調べてみると、発達障害の特性なのかは
わかりませんが、「聴覚情報処理障害」
という脳神経の問題がありました。
発達障害ASD(自閉症・アスペルガー)の
特性にある聴覚異常とも違うようです。
ASDの聴覚異常は、音に対しての敏感や鈍感
であり、情報の記憶とは関係がありません。
聴覚情報処理障害は、話を聞いているのに
聞きとれなかったり、聞いた内容を
すぐに忘れてしまうという状態です。
脳の記憶や聞きとりに問題が発生している
と思います。
聴覚情報処理障害は、
脳の外傷や耳の病気などが原因であるとも
されています。
しかし、ASD(自閉症スペクトラム)や
ADHD(注意欠陥/多動性/衝動性)の
特性にある
「人の言葉を理解する」、
「情報を整理する」、
「話の要点を理解する」
などの認知的能力の欠如によって
「突然情報が入ってこなくなる」
状態になることもあるようです。
私もこれは経験があります。
私の場合は少し違うのですが、
会話を聞いていても、
不意に何か違うことを考えてしまい、
会話がまったく耳に入ってこない
ことがあります。
何かテレビを見ていたり、
作業をしていても、
無意識に違うことを考えてしまい、
「勝手に自分が行動していた」
なんてことがたまにあります。
ASDの症状と関係があるのか
わかりませんが、
違うことを考えてしまい、
「情報がまったく入ってこない」
状態になります。
聴覚情報処理障害は、
外部的な要因が原因で脳に損傷した状態と、
ASDの心理的要因によって
「話が突然聞こえなくなる」状態に
なるようです。
アニメの内容と話がそれてしまったのですが、
ナオキくんの困り感である
「話が突然聞こえなくなってしまう」状態は
周囲の理解やサポートが必要不可欠だと
思います。
アニメでは、友達が何度か話しかけて、
ナオキくんが理解する感じでした。
聴覚による認識が難しそうなので、
大事なことを伝えたいときは、
視覚情報が大事だと思います。
その場合は、紙面や携帯端末を駆使した
情報のやり取りが大切だと感じました。