普通の人(健常者)でも、
何かに我慢をし続けていると
ストレスが溜まり、感情を抑えらずに
爆発してしまうことがあります。

怒ったり泣いたり、
みっともない姿をさらしてしまい、
後で後悔してしまいます。

そうならないためには、
自分をコントロールする自制心が
必要です。

短気な人は、自分の感情を抑えることが苦手で、
すぐに感情を表に出してしまいます。

アスペルガーの人は、脳の特性上、
一般の人とは違う感じ方をしてしまい、
感情の爆発・発作が起こります。

普通の人(健常者)とは感覚や思考
が異なるため、感情の揺れ幅が
激しいのです。

アスペルガー(ASD)に理解がない
人から見ると、「そんなことで怒る?」と
思われてしまいます。

また、一度感情の爆発が起こると、
手が付けられません。

理性がまったく働いておらず、
暴力をふるってしまったり、
物を壊し続けたり、
喚き散らしたり・・・。

本人も自分をコントロールできず、
後の惨状によって、
物凄く後悔するのです。

アスペルガーの特性によって
引き起こされてしまう為、
治すのも難しいです。

私も普通の人と思考や感覚が違う為、
人目を気にせず、キレてしまうことが
過去にありました。

今でもその特徴は変わっていません。

自分で抑えようと思っていても、
どうしても突然感情が出てしまうことが
あります。

子供の頃に比べれば、
理性は働くようになりました。

しかし、何かの不満や不安を我慢し続けて
しまうと、限界を超えてしまいます。

ストレスの感じ方が通常と異なるため、
感情が爆発するポイントがおかしく、
普通の人から見れば、「ヤバい人
と思われてしまうのです。

では、具体的にアスペルガーの人は、
どのような時に感情がコントロールできず、
爆発して発作を起こしてしまうのでしょうか。

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アスペルガーのメンタルが爆発する原因

アスペルガーの特性である、
「対人関係の困難さ」「感覚過敏」
「こだわり」「記憶」などによって
引き起こされるストレスの我慢から
感情の発作が起こります。

対人関係の問題

人から言われた冗談を真に受けてしまったり、
言葉の裏が読み取れず、
間違った解釈をして不安や不満を溜め込んで
しまいます。

暗黙の了解も理解できず、
どうしたらいいのか悩んでしまいます。

アスペルガーの人は、想像力が著しく欠如
しており、視野が異常に狭いです。

普通の人(健常者)であれば、
周囲の状況や多角的な思考から
物事を判断しています。

しかし、アスペルガーの人は特性により、
限られた視点や少ない情報で
さまざまな物事を判断しているのです。

少ない情報で一生懸命考えて
物事を判断
しているため、
脳に多大な負荷がかかっています。

しかし、導き出した答えが
人を不快にさせてしまったり、
間違った行動であることが多く、
ストレスが異常に溜まってしまうのです。

そして、普通の人が怒らないポイントで
アスペルガーの人はキレてしまったり
するのです。

普段は自分を抑えようと頑張っています。
しかし、周囲の冷たい反応や対応をされて
しまい、我慢ができず、
感情が爆発してしまうのです。

人の反応も悪くとらえてしまったり、
思い込んでしまうこともあるため、
余計に精神の自制がきかなくなります。

人目がある学校や職場などの環境でも、
一度感情に火がつくと、
抑えることができません。

アスペルガーのパニックは制御不能で、
暴力や暴言などをしてしまい、
取り返しにつかなくなることも
あります。

普通の人から見れば、
「関わってはいけない人」
と思われてしまい、
対人関係が崩壊してしまうのです。

感覚過敏

アスペルガー症候群(ASD)の人は、
五感の異常を抱えている人が多いです。

「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」「視覚」
のいずれか、または複数の感覚が過敏、
もしくは鈍感があります。

周囲の状況でこの感覚過敏が刺激されると
ストレスが異常に溜まってしまいます。

私の場合ですと、「聴覚過敏」があります。

音に物凄く敏感で、さまざまなストレスに
晒され続けました。

普段は我慢しているのですが、
ストレスメーターが振り切れる「何か」
があると感情が抑えられず爆発してしまい、
周囲に迷惑をかけてしまいます。

例えば、一人暮らしをしていたときに、
ぼろいアパートに住んでいました。

二階の人の足音が物凄く響いて感じる為、
常にストレスを溜めていました。

就職活動のために
早く寝ようとしたところ、
二階の人が数人の友達を呼んだのか、
足音だけでなく、騒がしくなりました。

音や声が気になってしまい、
眠れなくなりました。

たぶん普通の人であれば
我慢できる状態だと思います。

しかし、私には物凄く響いてくるのです。

さらに普段私は気を使って音を出さずに
生活していたため、そのような思いも
混じってしまい、感情が爆発しました。

壁や天井をおもいっきり殴ってしまい、
穴をたくさん開けてしまいました。

上の人も気付いたのか、
部屋からぞろぞろ出てくる音が聞こえて
いなくなりました。

上階との人との関係は最悪になって
しまいました。

低周波の影響も酷く、
隣の人の家の室外機の音で
トラブルにもなりました。

母の証言では、子供の頃に
ちょっとした物音でも気づいて
大泣きしていたそうです。

最近では隣の部屋で母が納豆を
混ぜている音ですら、
何故か無性にイライラしていました。

とにかく、音に対して敏感すぎて
ストレスが溜まり、
感情を抑えることが苦手です。

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こだわり(過集中)

アスペルガーの人は、
「自分が決めた行動」を邪魔されたり、
「物事に集中」している状態で
中断されたりすると、
ストレスが異常に溜まってしまいます。

普段の生活は自分の規則(ルール)が
決められており、それを厳守すること
を絶対視しています。

そのルールが急に変更になってしまうと
変化に弱いアスペルガーの人は
パニックを起こしてしまうのです。

また、そのルールを他人にも
求めてしまい、やってくれないと
イライラしてしまいます。

自分のルールが絶対に正しいと
思っているからなのです。

何か作業をしている過集中の時に、
他の人に邪魔をされると
物凄く腹立たしくなります。

自分でもよくわからないのですが、
何故か本当にイライラしてしまいます。

自分ルールや過集中において、
普通の人が感じないストレスの
影響を受けてしまうのです。

そのため、意味の分からないところで
感情の爆発が起きてしまい、
普通の人(健常者)に驚かれて
しまいます。

記憶

アスペルガー症候群(ASD)の人は、
記憶力が良い人がいます。

そのため、過去の辛い思いをしてきた
出来事を鮮明に覚えています。

いじめられた時の状態を
声や仕草など、細かいところまで
深く思い出すことができます。

普段は思い出しませんが、
ふと蘇ることがあります。

そして急に悲しくなったってしまい、
感情のコントロールがきかなく
なってしまうのです。

私は想像力が著しく欠如しており、
当時の状態を再現できるほど
イジメの状態を再現することは
出来ません。

しかし、辛かった記憶は
心に残っており、
思い出すことはできます。

記憶をたどっていくと、
イジメられていたことを
結構深く思い出せます。

普通の人であればトラウマに
なっていた出来事ですが、
受動型アスペルガーの影響なのか
それほど深刻に心に刻まれて
いないような気がします。

記憶力が良いアスペルガーの人は、
当時の辛かった思い出を
そのままの状態で思い出して
しまいます。

そして、自分の現在の状況に関わらず、
急に泣き出したり、感情を表に出して
しまい、周囲の人を困惑させて
しまうのです。

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まとめ

アスペルガー症候群(ASD)の人は、
普通の人とは違う感覚、思考をして
しまうため、感情の爆発ポイントが
通常とは異なります。

また、ストレスの負荷も大きく、
感情をコントロールすることが苦手なため、
突然キレてしまうのです。

一度感情が爆発すると、
自分でも制御不能です。

さらに元から考え方が狭いのに、
思考力はさらになくなってしまうため、
感情の赴くまま、暴れてしまいます。

落ち着いたときには、
後で後悔してしまう状態・状況に
なってしまっています。

恥ずかしいだけで済むのであれば
良いのですが、
対人関係が壊滅的になっていたり、
会社の評価が下がってしまうなど、
取り返しのつかないことになって
いるのです。

普段は我慢して抑えているのですが、
普通の人にはわからないストレスを
溜めてしまいます。

そのため、アスペルガーの人が感情を
コントロールするには、
自分の特性を理解する必要があります。

自分がどこでストレスを溜めてしまう
のか把握して、周囲の人に理解、配慮を
求める必要があるのです。

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