子どもが発達障害の場合、特性を理解してくれる小中学校が必須です。
子供の頃に支援やサポートが無いと、私のように自己肯定感が低下し、大人になって大変なことになります。
引きこもり、鬱など。
そうならないために、発達障害の支援が行き届いている学校に行かなければなりません。

発達障害の子どもは特性により、
小学校や中学校で生活していく上で
さまざまな困難があります。

特性に対する支援や理解がない
小中学校で過ごすしてしまうと、
二次障害や自己肯定感の低下など
将来的に心に傷を負ってしまう
危険性があります。

保護者さんの立場からすれば、
子供には特性による困りごとを手厚く
改善、理解、サポートをしてくれる地域

や小中学校が理想だと思います。

NHKテレビすくすく子育て
私の子育て これでいい?」では、
発達障害のある子どもや、
困りごとのあるお子さんを
手厚く支援、理解している、
ある地域を特集していました。

地域の保護者の方や、学校、行政も
一緒
になって、独自の子どもの
サポートを支援しています。

テレビ放送を見た感じでは、
日本で最も発達障害や困りごとのある
子供をサポート、理解している地域だと
私は感じました。

今回は、すくすく子育て
「私の子育て これでいい?」で放送された
支援の充実している八王子市について
お伝えしていきます。

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支援や相談が充実している地域・八王子市

東京にある八王子市は、
人口約57万人の巨大な市です。

学校がたくさんあり、
八王子市内だけで23校の大学があります。

東京でありながら自然もたくさんあり、
子どもが育つ環境としては
理想的な環境だと思います。

行政を動かした「学校サポーター事業」

八王子市では、今、親たちのつながりが
教育現場を変えつつあります。

八王子市独自の「学校サポーター事業」。

元々は八王子市内のある地域の
親の小さな繋がりから
始まったそうです。

最初は、困り感のある子どもを持つ
親同士の集まり。

そこから親と教師を交えての勉強会。

子どもが周囲の理解やサポートを受けた
保護者の方が、

うちの子も助けられたから
今度は他の子も助けたい

子どもの障害のあるなしに関わらず、
みんな一緒になって子育てをする

さまざまな保護者同士がつながり、
子どもたちを支える取り組みが
始まりました。

親同士のつながりや、学校の先生方の
勉強会は10年以上も続きました。

保護者の熱意や地域の支援の輪が広まり、
行政をも動かしました。

そして、10年前に八王子市独自の
取り組みとして、
学校サポーター事業」が始まったのです。

学校サポーターへの登録は、
厳しい条件があります。

大学などでの支援者養成コースを修了

市内での特別支援ボランティア経験1年以上

市の研修を1回以上受講

特別支援学校・特別支援学級での指導経験

学校サポータになるには、
こうした高いハードルがあるのです。

しかし、学校サポーターの数は
年々増え続け、今では(平成29年度)
561人もの登録者が在籍しています。

今や八王子市内の全ての小学校の子どもを
学校サポーターが見守っています。

番組内では、サポーターの活動の様子が
放送されていました。

休み時間の子どもたちは、
大好きな学校サポーターの方と触れ合い、
楽しそうにしています。

授業が始まると学校サポータの方は
教室の壁際に立って、子どもたちを
見守り
ます。

授業はしないけれど、
困り感のある子どもだけでなく、
全てのクラスの子を見守っています。

特別な支援だけでなく、
休み時間に子どもと触れ合ったり、
給食やイベントのサポートなど
あらゆることを支援されています。

学校の先生にとっても、
欠かすことのできない存在だといいます。

子どもは、学校サポーターの人が、
ちゃんと助けてくれるという安心感
もっています。

その結果、特性を抑えることができたり
学習への意欲やとりくみ
よくなったのです。

学校サポーターはサポートしていく中で、
さまざまな子どもの支援状況の情報を
共有
しています。

学校サポーターの人が他の学校に
移っても、子どもの特性やクラスの状況
を把握しています。

誰が担当しても子どもが安心して
過ごせるようにしているのです。

学校サポーターの人が気をつけている
ことがあります。
それはクラス全体を見ることです。

一人の子どもにフォーカスしてしまうと、
この子だけずるい
羨ましい
など、特別に配慮されていると
受け取られてしまうことがあるそうです。

一人の子に注目しないで、
全ての子を見ながら、
誰の助けもするよ」という気持ちを
常に持ち続けることが大切なのです。

また、「困っている子がいたら、
助けがあるよ」と学校サポーターの人の
存在を子どもに認識してもらいます。

子どもが困っていたらすぐにSOSを
出しやすい環境
が大切なのです。

八王子市の取り組みを見ていた
ホゴシャーズの方たちも、
絶賛していました。

「私も助けられたからっていう気持ちは
凄く共感できます。
障害を持っていないお母さんでも、
自分がしてもらったことは返したいって
いう気持ちは凄くわかります」

「いろんなことを試行錯誤してきた
お母さんたちが集まれば、
物凄いたくさんの数のヒントが得られる
ので、もっともっと輪になって
手を繋いでいけたら!」

専門家の方

「もともと教育は、一緒に同じことを
同じように理解しなさい、とされてきた
考えは、(日本の)近代社会が生み出した
特殊なやり方」

「一斉授業は近代になって生まれた
特殊なやり方」

「本来はひとりひとりのニーズ
(自己実現・需要)があって、
学びたいテーマがある」

「自分の個性を大事にしながら、
長所を伸ばしていく、
発展させることが本来の学校の意義」

「人それぞれに違う学びを発見する
場所が学校」

「多様な形態を作らなければならないと
ようやく、今少しずつ動き出し始めた」

「(八王子市のように)学校や地域が
変わることができる」

「一人で悩まずに声に出して聞いてみよう」

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教育現場を知っているご年配の
専門家の方のコメントが
凄く共感できると思いました。

日本では全ての子どもに同じように
教育し、みんなと一緒になることを
求められています。

意味のない詰め込み教育、
同じような受験スタイル。

考える力や思考力を無くすような
教育
をしているように感じます。

将来、社会の一員になるためには
必要なことでもあると思います。

でも昔はどうだったのでしょうか。

今よりも昔の人は、
想像力や発想力が豊かで
個性がある私は感じています。

ノーベル賞や世界的に活躍する
人材がたくさんいたように思います。

数年前に勝手に開始して
廃止されたゆとり教育があります。

暗記が基本の知識詰込み教育を脱し、
子どもの生きる力を
育てようとしたそうです。

ですが、結局授業を減らしただけで
効果的ではありませんでした。

今の教育現状はまだ迷走していて、
知識詰め込み教育だと思います。

そして、普通からはずれることを
よしとしない面もあります。

発達障害や困りごとのある子どもは
普通ではない存在になって
しまいがちです。

フランスのように子どもの個性を
大事にしたり、
アメリカのように発達障害の子の
ニーズに手厚い理解がある。

こうした環境や考え方を日本でも
広まっていけたらと思います。

その取り組みが八王子市の
「学校サポーター事業」が
ヒントになっているのだと思います。

特性のある子だけでなく、
全ての子を支援し、
子どもが安心、安全で過ごせる
環境を作ってあげる。

人が変わって学校も変わる。
学校が変わって地域が変わる。

そして国が変わってくれるように
なってくれればと、思います。

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