私自身、長期の引きこもりであり、現実逃避をし続けています。
現実を直視すると精神が異常に悪くなり、うつ病になるからです。
でも、「現状を考えないといけない」と常に考えています。

私自身や引きこもりの人は自尊心がめちゃくちゃ低いです。
自己肯定感も最低レベルなので、辛い思い込みをしてしまいます。

引きこもりの人は、
自分が劣等だと思い込んでいる為、
現実を直視することができません。

自分の今置かれている状況を
考えてしまうと、
精神的に辛くなってしまい
軽い鬱状態になるからです。

そのため、普段はなるべく
現状を直視しないように
考えることを放棄しています。

しかし、現実逃避を続ければ続けるほど
無意味な引きこもり生活が
続くだけなのです。

しかし、抜け出す方法はありません。

だから、考えるのが辛くなり、
思考停止してしまうのです。

では、引きこもりの人が自分自身の
置かれている状況を考えた時、
どのような気持ちや考えを持つのでしょうか。

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好きで引きこもっているわけではない

引きこもりが自分自身の置かれている
境遇を振りかえった時に、
真っ先に言いたいことがあります。

好きで引きこもっているわけではない
ということを。

誰が好き好んで引きこもっているのか。

本当なら普通の人と同じように働いて、
家庭を持って一生を全うしたかった。

引きこもっているほとんどの人が
そう考えています。

世間的には、「引きこもりは怠け」とか
甘え」、「ワガママなだけ
という印象を持たれます。

しかし、この状況を自ら好んで作り上げた
わけではない、と強く言いたいです。

「それなら引きこもるのを止めろ」
と言いたくなりますが、
抜け出せないのです。

自分ではどうすることもできない。

引きこもっている自分が
もっと惨めになってしまい、
引きこもることがやめられない。
このような悪循環から抜け出せないのです。

「引きこもりは楽をしている」とかいう
印象を持つ人がいますが、
実際は地獄です。

世間から隔離され、
差別される対象として
劣等感を抱え続けながら
引きこもっているのです。

将来のことを考えると絶望する

1年未満の引きこもりの人であれば、
将来のことを考えても、
それほど不安な気持ちにはなりません。

世間的にも1年以内なら許容範囲内
という印象があるからです。

本人も「抜け出せるチャンスはあるはず」
と思っており、楽観視しています。

しかし実際は、理想的な就職先が見つからず、
ずるずると引きこもってしまいがちです。

また、精神的な問題を抱えている人の場合、
先にメンタルの改善をしないと
働くことは困難です。

例え引きこもり期間が1年未満であっても、
意志が強かったり、
何かしらの強みがなければ
抜け出すのは難しいのです。

引きこもりが長期化しており、
本人が「長所がなく役立たず」と自覚していると、
今後どうすればいいのか、
不安な気持ちで心が支配されてしまいます。

将来のことを考えると絶望しかなく、
考えることが苦痛になってしまうのです。

そして、行動することができなくなります。

心の中では常に将来の不安を抱えながら
騙しだまし生活しています。

本当は誰かに助けて欲しいけど、
もう普通になるのは手遅れだと考えており、
将来に絶望するしかないのです。

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親には常に申し訳ない気持ちをもっている

本人は引きこもっていることに
物凄い負い目を感じています。
親にも迷惑をかけていることは
自覚しています。

しかし、「申し訳ない」という気持ちは、
親には絶対に見せません。

気恥ずかしさがあり、
劣等な自分をさらけだすのが
怖いからです。

また、自分が引きこもった理由は、
親にも原因があると考えています。

そのため、恨みや怒りの感情も
持ち合わせているので、
素直になれないのです。

親に「引きこもっている自分が悪い」
という気持ちを出してしまうと、
全て自己責任になってしまいます。

親からも「申し訳ない気持ちがあるなら
働きなさい」と言われることを
恐れているのです。

自分で行動して働くことが難しいため、
素直になれず、親を無視してしまい
部屋にこもってしまうのです。

私の場合は、親に対して申し訳ない
気持ちは持ち合わせています。

しかし広汎性発達障害の影響からか、
あまり深くは感じられません。

昔から物事を感じることが苦手で
鈍感だからです。

逆に、このブログを書くようになって、
発達障害や軽度知的障害のIQの辛さが
わかるようになりました。

そして、遺伝が原因だと理解して、
親に対する怒りや恨みの感情の方が
強くなってしまいました。

自分の人生の選択ミスが原因で
引きこもってしまったことは事実です。

ですが、根本的には、
先天性の脳の機能異常からもたらされる
間違った判断が原因であったと
考えてしまうのです。

しかし自己責任という思いも強いです。

特に親が辛そうにしていると
そう感じてしまいます。

逆に何か言われたりすると
親の責任だと思ってしまいます。

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まとめ

引きこもりの人は、現状を直視できず
現実逃避をし続けています。

今自分が引きこもって怠惰な生活を
しているという現状を認識し、
普通の人は一生懸命働いている事実を
意識してしまうと、
精神が辛すぎるからです。

劣等感や不安、申し訳ない気持ちなど
さまざまなマイナス感情が溢れてしまい、
ネガティブ思考に支配されてしまいます。

鬱状態になり、
心が耐えられなくなります。

気持ちの安定を図るために、
現実逃避の引きこもり生活を続けて
しまうのです。

しかし、親何か言われたり、
不意にテレビのニュースやネットで
現実に戻されることがあります。

親に辛く言われたり、
泣かれてしまう。

引きこもり特集の番組や記事を見て、
現状を認識させられるなど。

また病気や虫歯などで
病院に通わなくてはならなくなる。

引きこもりの人が現実に引き戻される
要因は、常にあるのです。

そして、現実に直面したとき、
何もできない自分を悟り、
絶望してしまうのです。

行動しなければならない」と
分かっていても、
自分ではどうすることもできないのです。

特に長期引きこもりの人の場合は、
第三者の介入が必須であると
言われています。

自分で解決できないから
引きこもり続けているのです。

誰かが積極的に行動を促して、
現状改善の道を示してもらう必要が
あるのです。

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