あなたは自分が困っていたら
すぐに人に助けを求めることが
できるでしょうか。
見栄や恥ずかしさから
なかなかSOSを発することが
できない人もいると思います。
社会性が高い人であれば
問題が生じると、
なるべく早めに相談して
解決を図ります。
先延ばしにしてしまうと、
余計にストレスを溜めてしまったり、
問題が悪化してしまう恐れが
あるからです。
アスペルガー症候群の人は、
想像力の欠如により、先読みする力が
ほとんどありません。
そのため、将来的に問題が深刻化する
事態になるまで気付かず、
困っていても放置してしまうのです。
また、自分が問題を抱えていると
理解していない、
気づいていてもどうしたらいいのか
わからないため、
周囲の人に相談することができないのです。
私も引きこもりはじめたときは、
30歳くらいで死のうと思っていました。
就職氷河期の時期だったので、
会社を辞めてから再就職することが
不可能だと感じていたからです。
また、特技が一切なく、資格もないため、
無能だったことも要因の一つです。
そのため、「もう無理だ」と
自分の中で完結してしまい、
どうしたらいいのかわかりませんでした。
今思うと、事態の深刻さに気付いて
いませんでした。
そのため、誰にも相談することが
出来なかったのです。
また、相談する知り合いすらも
一人もおらず、孤独でした。
さらに、貧乏や変わった苗字、
精神の異常な弱さなど、
「普通の人とは違う」
という感覚を持ち続けていたのです。
そのため、自己肯定感が異常に低く、
仮に相談できる人がいたとしても、
恥ずかしさから、打ち明けることは
出来なかったと思います。
子供の頃から酷いイジメに合っていても
相談したり、助けを求められませんでした。
受動型アスペルガーの影響からか、
主体性がなく、
問題が起きても常に自分で抱え込んで
しまうからです。
「耐えることが当たり前」となっており、
誰かに相談する・頼るといった
思考にならないのです。
結果、自分で考えて選択した人生が
ボロボロになってしまったのです。
今も私はさまざまな問題を抱えていますが、
誰かに助けを求めたり、
相談することができません。
1つは、目の痛みです。
左目の網膜の手術をしてから、
かなりの年月(7~8年)くらい
経っているのですが、
そのときに、右目もいずれは
やったほうがいいと言われていました。
今現在、目を酷使したり、
血圧が上がっているときは
目の奥が痛くなります。
たぶん、右目の網膜もかなり危険な状態に
なっていると思います。
しかし、放置しています。
恥ずかしくて病院に行けないからです。
あとは、お金の問題もあります。
現状まだ大丈夫なんじゃないかと思ってしまい、
手遅れになるまで放置してしまっています。
2つ目は、引きこもりについて。
自分でどうすることもできないのに、
誰にも相談することができません。
以前、県の保健所に電話をしてみた
ことがるのですが、適当にあしらわれて
冷たい対応をされました。
命の電話というところに
電話をしてみたことがあります。
しかし、話を聞いてくれただけでした。
自分の状態は末期であり、
「誰に相談しても無駄」という気持ちが強く、
諦めています。
3つ目は、発達障害について。
発達障害と判明した当初は、
問題の深刻性を理解していませんでした。
しかしこうしてブログを書いていくにつれ、
明らかに酷すぎる脳のハンデだと
気づかされました。
思いつきがほとんどなく、
常に頭の中が空っぽ。
文章を頭の中でまとめる力が
異常に弱い。
考えすぎてしまって、
脳が異常に疲れる。
何も感じないし、思いつかないため、
自分の感想や意見がほとんど書けず、
教科書みたいな文章になってしまう。
他にも気づいていないだけで、
文章を書く上で様々な問題が
あると感じています。
しかし、発達障害の問題を
誰かに相談することも
「助けて」と言うこともできません。
話せる人が1人もいないからです。
仮にいたとしても、
問題解決が不可能であり、
諦めてしまっています。
困りごとを放置するとどうなる?
困っていても助けてが言えないと、
精神的な問題を抱えてしまったり、
問題行動として現れます。
子どものころであれば、
不機嫌な状態が続いたり、
癇癪を起してしまいます。
思春期以降は、反抗期や不登校、
自傷癖などの症状がみられます。
大人であれば、鬱や社会不安症など
さまざまな精神的問題を抱えています。
発達障害の人は、人生において
普通の人よりもさまざまな
問題が発生してしまいます。
問題を対処しようとしても、
理解がなかったり、
サポートが難しいため、
困りごとを放置してしまうケースが
多いのです。
そして大人になって二次障害として
症状に現れ、病院を受診して
発達障害であるケースが
増えてきているのです。
SOSを求めるにはどうすればいい?
アスペルガーの人は、
困っていても自分から
助けて欲しいが言えません。
問題自体に気づいていなかったり、
深刻性が理解できていないからです。
ただ漠然と不安な気持ちはあるのですが、
具体的に何が問題なのか、
どう相談したらいいのかが
想像できないのです。
その為、問題を放置してしまいがちです。
そうならないためにも、日頃から
周囲の人にSOSを求められるように
することです。
自分が困っていたり、
不安な気持ちになったら、
それを相手の人に気づいてもらう
必要があります。
相談できる相手と一定のサインを決めて、
助けが必要なときに、
その合図をするようにします。
学校では、SOSカードを使ったり、
ジェスチャーなどが決められている
ようです。
企業では、カウンセラーが配備されて
います。
しかし、アスペルガーの人は、
自分から相談しに行くことは難しいです。
そのため、上司や周囲の人の理解が
必要となってきます。
また、アスペルガーの人は、
助けて欲しいことを頭の中で考えて
表現することが苦手です。
なるべく、紙面やネット媒体を駆使して、
視覚情報でやり取りできる状態が
望ましいです。
まとめ
アスペルガー症候群の人は自己分析が
非常に苦手です。
そのため、自分が困っていても
事態が把握できず、
誰かに相談することができないのです。
また、どう相談したらいいかも
想像できず、放置してしまいがちです。
その為、問題が深刻化して
慌てふためいてしまうことがよくあります。
困っていたとしても、
「大丈夫だろう」という楽観的な思考に
なってしまうこともあります。
困っていることを直視できず、
現実逃避してしまうこともよくあります。
ギリギリまで問題を放置してしまい、
本当に限界が来るまで何故か
行動することができないのです。
心には不安を抱えつつも、
追い詰められるまで我慢してしまうのです。
普通の人(健常者)であれば、
速めに解決するために周囲に相談し、
助けを求めることができます。
アスペルガーの人は、
これがどうしてもできないのです。
そのため、周囲の人の理解やサポートが
必須なのです。
誰も助けてくれず、問題を放置し続けると、
引きこもりになったり、
二次障害を抱えてしまうのです。