引きこもりが病院へ行けない理由は
何だと思いますか?

「引きこもりだから外出できない」
と普通の人は想像すると思います。

長期化している引きこもりの場合は、
対人恐怖症も抱えている人が
ほとんどですので、正解です。

私も15年以上引きこもっているので
わかります。

食料を買いに人目の夜に外出するだけでも、
人目が異常に気になってしまい、
すれ違うだけでも苦痛です。

相手がこっちを見ているんじゃないかとか、
変な仕草をしていないか、
気にしてしまいます。

引きこもりとバレて注目されてしまう
のではないかという恐怖があるのです。

普通の外出だけでも苦痛が伴うのに、
病院へ行くことはさらに難易度が上がります。

病院は人が多すぎるのがダメな点です。
絶対に誰かが私のことを見ているし、
観察しているはずです。

さらに病院は、ご年配の方が多い
ことが問題です。

彼らは好奇心旺盛です。

少しでも近づいたり隣に座ろうものなら、
こちらを凝視してくるし、
何者かと観察してきます。

そして受付で名前を呼ばれると、
大概のご年配の方は見てきます。

私の場合は変わった苗字のため、
全周囲からの注目を集めてしまいます。

本当に辛すぎます。

しかし、引きこもりにとって
病院が本当に苦痛に感じて
行けなくなる理由は他にあります。

引きこもりの精神をずたずたに切り裂く
恐怖の保険証

私は引きこもってから
甲状腺の病気や目の網膜の穴、
血便で大腸スコープ、
転んで怪我したり、
意識を失って救急車で運ばれるなど、
さまざまな病院での受診経験があります。

その体験から、保険証によって
もたらされる差別的な扱いを受けたことが
何度かあるのです。

そのため、今現在かかている病気以外にも
受診しなければならない問題があるのですが、
劣等感から病院へは行けていません。

働いていない、
ほぼ無収入の引きこもりにとって、
身分がバレる保険証は、
恐怖の対象でしかないのです。

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保険証がもたらす恐怖

保険証によって何故引きこもりだと
バレてしまうのでしょうか。

引きこもりの場合は、
働いていないため、
国民健康保険に加入していても
3割負担です。

引きこもりのほとんどの人は
親と同居していると思います。

そのため、親の扶養保険証という
扱いになっていると思います。

私の保険証も世帯主が母であり、
被保険者証となっています。

精神科では自立支援医療で1割負担ですが、
他の病気や病院では3割負担です。

母は年金暮らしであり、
私はほぼ無収入です。

保険証によってどこまで判明するのかは
わからないのですが、
明らかに全てバレていると思います。

そのため、保険証を見せるまでは
普通の対応をしてくれた受付の人が、
保険証を見せてから、
あからさまに冷たい扱いをされることが
ありました。

特に個人経営の病院では、
ヤバい人を見るような目で見られて
しまいます。

最初に酷い経験をしたのが、
個人経営の眼科でした。

受け付けの人は、保険証を見せるまでは
違和感のない普通の対応でした。

しかし、保険証を見せてから
明らかに反応が変わったのです。

汚いものを見るような目というか、
振る舞い方をしていましたし、
言動も明らかに変だと感じさせる
言いようでした。

私自身、引きこもりの負い目からか、
周囲の動向には敏感です。

広汎性発達障害の影響で
気持ちに鈍感な部分もあります。

それでも、保険証を見せた後は、
明らかに人を差別するような
違和感のある対応と感じられたのです。

被害妄想とかではないです。

普通の業務的な対応ではなく、
ゴミ扱いをされている気分になる
対応なのです。

うまく説明できないのですが、
相手が引きこもりに抱いている負の感情が
感じられるのです。

「働いていないゴミが」とか。

ちなみにその個人経営の眼科は、
周囲で評判の悪い病院でした。

私はそこの病院で網膜の手術を勧められた
のですが、費用は片目5万円とのことでした。

そして、今でも覚えています。

「お金払えますか?」
と言われたことを!

それを言ったのは受付の人ではなく、
会計兼相談所(手術の為)
みたいなところでした。

明らかに引きこもりで無収入ということが
バレていました。

受け付けの人のようにバカにした印象は
受けませんでした。

しかし、哀れむような感じであり、
怒っているような印象も受けました。

私は、自分が惨めになったことと、
この病院に対する不信感から
別の眼科を探しました。

その眼科も個人経営でしたが、
世間の評判は良かったです。

網膜のレーザー治療も片目3万円でした。

しかし、保険証を出した時の
受付の人の対応は、
普通ではないと感じられました。

次に保険証を見せて違和感のある対応を
されたのが、歯医者です。

保険証を見せた後に伝わってくる
反応や対応が明らかに違和感があるのです。

どうしてもバカにしている、
働いていない引きこもりという目で
見られているという印象を受けるのです。

本当に被害妄想ではありません。

他の大きな病院や、普通の業務的な対応を
してくれる受付の人の場合は、
違和感を感じないのです。

歯医者は家族での経営や極少数なので、
わかりやすい反応をされます。

明らかに引きこもりを相手に対応していると
みられる言動や振る舞いなのです。

そのため、毎月保険証を見せるのが苦痛で
仕方がありませんでした。

もちろん身バレしているので、
常に劣等感を感じて歯医者通いをしていました。

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ネットの反応

ネットでも引きこもりの人が
病院で感じている保険証問題がありました。

医療事務やってたから分かるけど、
保険証の区分はしっかり記録するから、
オッサンが被扶養者だと分かると、
笑ってたよ

色でわかるんだよな。
で、歯医者に行くのが嫌なんだよ、

そこの先生、保険証で
「あの人は○○に勤めてるから
結婚相手にイイよ~」
とかいう会話をを聞いたことあるし、
オレが去った後に、「あの歳で~」
的な会話を必ずするだろうしw

もちろん、カルテにも印刷したの貼るから、
医師にも看護師にもモロバレ

あいつらしっかり見てるからな

心療内科の受付の茶髪に汚いものを
見るような眼と態度で対応される

今そんなに珍しくないよって気を使われた

世間的に引きこもりの印象は悪いです。

何故引きこもったのか理由も知らないのに、
働いていない事実だけを捉えて、
非難しているのです。

私は働いて苦労しているのに、
お前は何をしているんだと。

ストレスのはけ口にもなっているとも
感じます。

実際に当事者は劣等感と申し訳なさを
物凄く感じて生きています。

そして、病院でも「身分が低い人間」と
思われてしまう恐怖と戦っているのです。

私は発達障害なので相手の気持ちを
推し量ることが苦手です。

しかし、少なくとも引きこもりに対して
ポジティブな感情を受ける受付の人や
医師はほとんどいません。

大抵の人は、事情を何も知らず、
一般的な引きこもりのイメージから
マイナスの感情を増幅させるのです。

そして、保険証を見せたときに
感じの悪い人だと、
態度があからさまに出たり、
言動によって傷づけられてしまいます。

それが当事者にとっては
恐怖で仕方がないのです。

引きこもりが病院へ行けない理由は、
外出の恐怖と、病院で辛い思いをしたくない
気持ちの現れなのです。

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まとめ

今私は甲状腺の病気で3ヶ月に1度、
心の心療内科に2~3ヶ月に1度
通っています。

甲状腺の方の病院は、
最初は奇異の目で見られていました。

採血も毎回するので、
看護師の間ではかなりの有名人に
なっていると思います。

しかしもう通ってから10年くらいに
なってしまっています。

ずっと引きこもっていることが
バレバレなので、
今更何を言われたところで
あまり気にしないようにしています。

しかし受付の人に対しては、
未だに物凄く劣等感があります。

何かを言われたり、変な対応をされた
ということではありません。

以前のトラウマが未だに心に
残ってしまっているのです。

心の心療内科では、
大学病院で大きいので、
差別的な感じは受けません。

しかし、極度の劣等感から病院では
常に周囲の動向を気にしながら
過ごしています。

引きこもりにとって病院は、
自らをさらけださなければならない
辛さがあります。

保険証によってすべてがバレて
しまうからです。

大抵の普通の人は、
引きこもりに理解がなく、
劣った人物だと判断します。

そのため、受付や看護師、医師などに
バカにされやすいですし、
陰で散々言われているのが現実です。

引きこもりの人は心が弱く、
対人恐怖症を抱えている人も
大勢います。

頑張って病院へ行っても、
保険証によってあからさまな対応をされ、
心に傷を負ってしまう可能性が
高いのです。

引きこもりにとって保険証は
恐怖の対象であり、
病院へ行けなくなる理由でもあるのです。

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