今回は、発達障害のASD(アスペルガー)の積極奇異型についての自己診断テストや特徴、長所・短所についてお伝えしていきます。
積極奇異型は、自分の興味や関心に熱中し、積極的に行動するタイプのasdです。
しかし、社会的なルールや他者の感情に鈍感で、トラブルを起こしやすいという側面もあります。
ASDの人が積極奇異型になるのは、子供の頃が多いとされています。
ASDの私も、精神的にクリアでストレスが無い小学2年生くらいまでは、この性格タイプだったと思います。
誰の視線も気にせず、人にどう思われようとも構わない。
誰でも、小さい頃はこのような状態だったと思います。
でも、発達障害の特性によって、普通(定型発達)の人とは異なる大変さに遭遇しやすくなります。
そして、精神や心が疲弊していき、その他の性格のタイプへ変わっていくのです。
ASDの人は特性によって社会や対人関係で困難に遭いやすいです。
なので、大人になるにつれ、受動型や孤立型アスペルガーに変化していく人が多いと思います。
ですが、個人的には「積極奇異型」の性格タイプが理想です。
自分主体で考え、行動できる。
問題行動と思われたり、トラブルを起こしやすくなるかもしれません。
ですが、それはASDの特性故なので仕方がありません。
でもやはり、何も気にせず主体的に行動できる方が、人生が上手く行っていると私は思います。
この記事では、積極奇異型の診断テスト、定義と診断基準、発達段階と特徴的な行動パターン、強みと弱み、コミュニケーションと人間関係、学習や仕事、生活や趣味における長所・短所などについてお伝えしていきます。
ASD(アスペルガー):積極奇異型のセルフチェックプログラム
このプログラムは、あなたがASD(アスペルガー):積極奇異型に関する10個の質問に、4つの選択肢から一つを選んで答えることで、自分のタイプに近いものを見つけることができます。 最後に、あなたの回答に基づいた結果が表示されます。
【注意事項】
このプログラムは、あなたの個性や能力を評価するものではありません。また、診断や治療の代わりになるものでもありません。
このプログラムの結果に基づいて、自分や他人を判断したり、不安や悩みを抱えたりしないでください。
もし、このプログラムの結果に関心がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。
このプログラムは、あくまで参考程度に使ってください。
ASDの積極奇異型とは?
積極奇異型とは、ASDの診断基準の一つである「社会的コミュニケーションと相互作用の障害」に加えて、「特異的な興味や行動のパターン」を示す人のことです。
積極奇異型の人は、一般的なASDの人とは異なり、積極的に人と関わろうとしたり、自分の興味や考えを表現したりする傾向があります。
しかし、その方法や内容が周囲の人とずれていたり、不適切だったりすることが多いのです。
積極奇異型の定義と診断基準
ASDは、社会的コミュニケーションと相互作用の障害、および反復的な行動や興味の制限という2つの領域で問題を抱える障害です。
この2つの特徴の中でも、さまざまなタイプや程度に分かれます。
その中の一つが、積極奇異型です。
積極奇異型とは、以下のような特徴を持つ人のことを指します。
- 社会的コミュニケーションと相互作用の障害があるが、積極的に人と関わろうとする
- 特異的な興味や行動のパターンがあり、それを周囲に押し付けたり、自己中心的に話したりする
- 言語能力は発達しているが、会話の流れや相手の気持ちに配慮することが苦手
- 非言語的なコミュニケーション(目配せや身振りなど)が不得意で、相手の反応や空気を読むことができない
- 常識やルールに従うことが難しく、場面に応じた行動や服装を選ぶことができない
- 感情のコントロールができず、怒りや不満を爆発させたり、逆に感情を表に出さなかったりする
現時点(2024年3月5日)では、積極奇異型と呼ばれる特定の心理的・行動的特徴に対する国際的に認知され、統一された診断基準は存在しません。
この用語は、特定の行動パターンや心理状態を指し示すために使用されることがあるものの、その特徴、評価、および診断方法に関する共通のガイドラインは、主要な精神医学的分類システム(例えば、DSMやICD)には明確に記載されていません。
なので、医学的や公的文章での定義や診断基準はありません。
積極奇異型の発達段階と特徴的な行動パターン
積極奇異型の人は、発達の段階によって、特徴的な行動パターンが変化します。
以下に、発達段階ごとの積極奇異型の人の行動パターンを紹介します。
幼児期
他の子どもと遊びたがりますが、その方法が奇異な感じに見えます。
例えば、他の子どもの顔に触ったり、髪の毛を引っ張ったり、無理やり抱きついたりします。
自分の興味や考えを一方的に話したり、相手の反応を読み取れないこともあるのです。
小学校低学年
積極奇異型の小学校低学年の子どもは、友達を作りたがりますが、その方法が独特です。
他の子どもにつきまとったり、無関係な話題を振ったり、自分の興味や考えを一方的に話したりします。
また、他の子どもの目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手です。
小学校高学年
小学校高学年の頃も、友達を作りたがります。
でも、他の子どもに無理やり自分の興味や考えを押し付けたり、相手の反応や感情を理解できなかったりします。
また、他の子どもとの共通点を見つけることができなかったり、空気や場の雰囲気を読めなかったりします。
中学校
積極奇異型の中学生は、友達を作りたがりますが、その方法が奇異で不適切です。
他の生徒に不快感を与えるような話題を振ったり、自分の興味や考えを一方的に話したりします。
また、他の生徒の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手です。
高校・大学・社会人
高校生・大学生・社会人の頃は、人との関わりを求めますが、その方法も子供の頃とかわりません。
例えば、他の人に不適切な質問をしたり、自分の興味や考えを一方的に話したりします。
また、他の人の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手です。
積極奇異型の高校生・大学生・社会人は、自分の世界に没頭することもありますが、孤独を感じることもあります。
積極奇異型の特徴
積極奇異型の人は、人との関わりを積極的に求めるが、その方法が一方通行だったり、変な感じになってしまうことが特徴です。
それ以外にも積極奇異型の人には、以下のような特徴もあります。
積極奇異型の強みと弱み
積極奇異型の人の強みとしては、以下のようなものがあります。
- 自分の興味や考えに対して、深い知識や情熱を持っていること
- 独創的で創造的な発想がある
- 論理的で分析的な思考
- 細かいことに気づくこと
- 忠実で誠実なこと
積極奇異型の人の弱みとしては、以下のようなものが考えられます。
- 人とのコミュニケーションや社会性に困難があること
- 他人の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手であること
- 人との関わりの方法が奇異で不適切であること
- 人との関わりにおいて、相手の反応や感情を理解できないこと
- 人との関わりにおいて、空気や場の雰囲気を読めないこと
- 自分の興味や考えを一方的に話すこと
- 自分の世界に没頭する傾向があること
積極奇異型のコミュニケーションと人間関係
積極奇異型の人は、人とのコミュニケーションと人間関係において、多くの課題を抱えています。
人との関わりを積極的に求めるのですが、その方法が奇異で不適切であるために、他人から理解されにくく、拒絶されやすくなります。
また、積極奇異型の人は、他人の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手であるために、非言語的なコミュニケーションができません。
さらに、他人の反応や感情を理解できないために、共感や配慮ができません。
そして、積極奇異型の人は、空気や場の雰囲気を読めないために、場にそぐわない発言や行動をしてしまいます。
これらのことが、積極奇異型の人のコミュニケーションと人間関係を困難にしています。
積極奇異型の人は、自分の興味や考えを一方的に話すことが多いですが、これは、自分の内面を表現したいという欲求や、他人との共感を得たいという願望の表れです。
自分の世界に没頭することが多いですが、これは、自分の興味や考えに対する深い知識や情熱の表れです。
人との関わりも求めるのですが、その方法が奇異で不適切であるために、孤独を感じることが多いです。
積極奇異型の長所・短所
積極奇異型の人は、自分の特性によって、学習や仕事、生活や趣味において、長所と短所があります。
以下に、積極奇異型の人の長所と短所をご紹介します。
積極奇異型の学習や仕事における長所・短所
積極奇異型の人の学習や仕事における長所としては、以下のようなものがあります。
- 自分の興味や考えに対して、深い知識や情熱を持っていること
- 独創的で創造的な発想
- 論理的で分析的な思考
- 細かいことに気づくこと
- 忠実で誠実なこと
積極奇異型の人の学習や仕事における短所としては、以下のようなものがあります。
- 人とのコミュニケーションや社会性に困難があること
- 他人の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手であること
- 人との関わりの方法が奇異で不適切であること
- 人との関わりにおいて、相手の反応や感情を理解できないこと
- 人との関わりにおいて、空気や場の雰囲気を読めないこと
- 自分の興味や考えを一方的に話すこと
- 自分の世界に没頭する傾向があること
積極奇異型の人は、学習や仕事において、自分の興味や考えに関することには優れていますが、人とのコミュニケーションや社会性に関することには苦手です。
学習や仕事においては、自分の特性を活かすことができる環境や役割を見つけることが大切です。
また、人とのコミュニケーションや社会性に関することには、他人の助けや指導を受けることも必要です。
積極奇異型の生活や趣味における長所・短所
積極奇異型の人の生活や趣味における長所としては、以下のようなものがあります。
- 自分の興味や考えに対して、深い知識や情熱を持っていること
- 独創的で創造的な発想
- 論理的で分析的な思考
- 細かいことに気づくこと
- 忠実で誠実なこと
積極奇異型の人の生活や趣味における短所としては、以下のようなものがあります。
- 人とのコミュニケーションや社会性に困難があること
- 他人の目を見たり、身振りや表情を使ったりすることが苦手であること
- 人との関わりの方法が奇異で不適切であること
- 人との関わりにおいて、相手の反応や感情を理解できないこと
- 人との関わりにおいて、空気や場の雰囲気を読めないこと
- 自分の興味や考えを一方的に話すこと
- 自分の世界に没頭する傾向があること
積極奇異型の人は、生活や趣味において、自分の興味や考えに関することには楽しみを感じます。
ですが、人とのコミュニケーションや社会性に関することには苦痛を感じてしまいます。
生活や趣味においては、自分の特性を楽しむことができる環境や仲間を見つけることが大切です。
また、人とのコミュニケーションや社会性に関することには、他人の助けや理解が必要なのです。
まとめ
このブログでは、ASDの中でも特に積極奇異型と呼ばれるタイプについて、わかりやすく解説しました。
積極奇異型の人は、社会的コミュニケーションと相互作用の障害に加えて、特異的な興味や行動のパターンを示す人のことです。
積極奇異型の人は、一般的なASDの人とは異なり、積極的に人と関わろうとしたり、自分の興味や考えを表現したりする傾向があります。
しかし、その方法や内容が周囲の人とずれていたり、不適切だったりすることが多いのです。
積極奇異型の人は、発達の過程で、さまざまな段階を経てきます。
積極奇異型の人は、自分の興味や能力を生かすことができる場所や人を見つけることが、幸せになるための重要なポイントです。
一般的なASDの人とは異なる特徴や個性を持っていますが、それは決して悪いことではありません。
積極奇異型の人は、自分の強みを活かし、自分の弱みを補うことで、社会に貢献し、自分らしく生きることができます。