今回は、発達障害のASD(アスペルガー)の「大仰型」のタイプについてお伝えしていきます。
大仰型の性格は、「人に対してとても丁寧で礼儀正しい」という特徴があります。
でも、ASDの特性から不自然だったり、変になってしまい、相手に違和感を与えてしまいます。
ASDには、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型の4つの性格の違いがあります。
ですが、これらの性格タイプは、いずれも医学的な診断基準というものは存在しません。
でも、ASDと診断されている私自身、4つの性格タイプを全て経験しており、完璧に当てはまっています。
むしろ、医学的にも、ASDの性格を見分ける方法として、取り入れることが有益だと個人的には思います。
そこで、独自の大仰型の性格タイプを診断するセルフチェックプログラムを作成してみました。
もちろん公的な物ではありませんので、あくまで参考程度にご利用ください。
大仰型アスペルガーのセルフチェック
このセルフチェックプログラムは、大仰型アスペルガーの特徴に関する10の質問からなります。
それぞれの質問に対して、あてはまる度合いに応じて以下の4つの回答から一つを選んでください。
・とてもあてはまる
・まああてはまる
・あまりあてはまらない
・まったくあてはまらない
回答にはそれぞれ点数がついており、最終的に合計点を算出します。
合計点によって、大仰型アスペルガーの可能性の高さを示す結果が出力されます。
【注意事項】
このセルフチェックプログラムは、大仰型アスペルガーの特徴に焦点を当てた自己評価のためのツールです。
診断や専門家の意見に代わるものではありません。
結果については個人のプライバシーを尊重し、専門的な支援が必要な場合は適切な専門家に相談してください。
大仰型アスペルガーの特徴
大仰型アスペルガーとは、発達障害の一種で、人に対してとても丁寧で礼儀正しいが、それがかえって相手に不自然さや不快さを与えることがある性格タイプです。
自分の感情や考えを表現することが苦手で、相手との距離感を縮めることができないこともあります。
しかし、相手に失礼のないように、自分なりに常に気を遣っているのです。
自分のことを理解してくれる人と出会いたいと思っています。
ここでは、大仰型アスペルガーの特徴や付き合い方について、詳しく解説します。
大仰型アスペルガーの強みと弱み
大仰型アスペルガーの人は、とても礼儀正しくて優しい人です。
人に感謝したり、褒めたり、謝ったりするときは、言葉だけでなく、身振りや表情も大げさにします。
これは、相手に自分の気持ちを伝えたいという強い願望があるからです。
大仰型アスペルガーの人は、人に対して敬意を払うことを重視します。
人に話しかけるときは、必ず敬語を使います。
人に意見を求められるときは、自分の考えをはっきりと言えないことが多く、相手の話に合わせてうなずいたり笑ったりします。
これは、相手に不快な思いをさせないように気を遣っているからです。
また、大仰型アスペルガーの人は、人との関係を大切にします。
人に頼まれると、断りにくくて何でも引き受けてしまいます。
人と話すときは、相手の目を見て話すことに気をつけます。
自分の話をするよりも相手の話を聞くことが多いです。
これは、相手に興味を持っているという印象を与えたいからです。
大仰型アスペルガーの人の強みは、礼儀正しさや優しさ、敬意や関係性の重視です。
これらの特徴は、人とのコミュニケーションにおいて、とても大切なことです。
大仰型アスペルガーの人は、人に好かれやすく、信頼されやすい人です。
しかし、大仰型アスペルガーの人の弱みは、不自然さや過剰さ、自己主張の欠如です。
人とのコミュニケーションにおいて、ときに問題を引き起こすことがあります。
相手はあなたの態度や言葉遣いが不自然で不快だと感じることがあります。
また、自分の意見をはっきりと言えなかったり、相手の話に興味がなくても聞いているふりをしたりすることで、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。
その為、人に嫌われたり、疎まれたり、利用されたりすることがあるかもしれません。
大仰型アスペルガーのコミュニケーションの特徴
大仰型アスペルガーの人は、コミュニケーションにおいて、以下のような特徴を持っています。
- 相手の目を見て話すことに気をつける
- 相手の話に合わせてうなずいたり笑ったりすることに気をつける
- 自分の話をするよりも相手の話を聞くことが多い
これらの特徴は、一見するとコミュニケーションの上手な人のように見えます。
しかし、実は大仰型アスペルガーの人は、これらのことを自然にできるのではなく、意識的にやっているのです。
自分なりに、相手に失礼のないように、常に気を遣っているのです。
しかし、これはかえって相手に不自然さや緊張感を与えることがあります。
また、自分の感情や考えを表現することが苦手なので、相手との距離感を縮めることができないことがあります。
大仰型アスペルガーの人付き合い
大仰型アスペルガーの人は、人との関係を築くことに苦労することがあります。
友達や恋人となると、さらに難しくなることもあります。
それは、自分の感情や考えを相手に伝えることや、相手の感情や考えを理解することができないからです。
友達関係の特徴
大仰型アスペルガーの人は、友達になりたいと思っている人に対して、とても優しくて親切に接します。
相手の話をよく聞いたり、相手の要望に応えたり、相手の気持ちを考えたりします。
これは、友達になるために努力しているからです。
しかし、大仰型アスペルガーの人は、友達になったと思っている人に対して、とても遠慮してしまいます。
相手に迷惑をかけないようにするために、自分の話をしなかったり、自分の要望を言わなかったり、自分の気持ちを隠したりします。
友達を失わないために、何とかしようとしているのです。
大仰型の友達関係をまとめると以下の通りです。
- 友達に対しても敬語を使ったり、感謝や謝罪を大げさに表現したりする
- 友達の話に興味がなくても聞いているふりをしたり、自分の話をしなかったりする
- 友達に頼まれると断りにくくて何でも引き受けたり、自分の意見を言わなかったりする
これらのことは、友達に対して優しいと思われるかもしれませんが、実は友達にとっては不快だったり、不安だったりすることがあります。
友達はあなたの本当の気持ちや考えを知りたいと思っています。
あなたが敬語を使ったり、大げさに表現したりすると、友達との距離感が遠くなってしまいます。
また、何でも引き受けたり、自分の意見を言わなかったりすると、友達はあなたに負担をかけていると感じたり、あなたの本音を知りたくなったりします。
恋人関係の特徴
大仰型アスペルガーの人は、恋人になりたいと思っている人に対して、とても敬愛して尊敬します。
相手の話に感動したり、相手の行動に感謝したり、相手の存在に感謝したりします。
しかし、大仰型アスペルガーの人は、恋人になったと思っている人に対して、とても恥ずかしがってしまいます。
相手に不快感や嫌悪感を与えないようにするために、自分の話を控えたり、自分の要望を抑えたり、自分の気持ちを隠したりします。
大仰型アスペルガーの人は、恋人関係になると、以下のようなことが起こります。
- 恋人に対しても敬語を使ったり、感謝や謝罪を大げさに表現したりする
- 恋人の話に興味がなくても聞いているふりをしたり、自分の話をしなかったりする
- 恋人に頼まれると断りにくくて何でも引き受けたり、自分の意見を言わなかったりする
大仰型は、恋人に対して優しいと思われるかもしれませんが、実は恋人にとっては不満だったり、不信に感じられてしまうかもしれません。
恋人はあなたの本当の気持ちや考えを知りたいと思っています。
敬語を使ったり、大げさに表現したりすると、恋人との距離感が遠くなってしまいます。
相手に自分の話をしたり、自分の要望を言ったり、自分の気持ちを伝えたりすることができれば、もっと愛される恋人になれると思います。
大仰型アスペルガーの恋人関係のコツ
大仰型アスペルガーの人は、恋人との関係を良くするためには、以下のような方法があります。
- 相手の話に本当に興味があるかどうかを伝える
- 自分の話も積極的にする
- 自分の気持ちや感情を伝える
- 相手の気持ちや感情を理解しようとする
- 自分の要望や希望を伝える
- 相手の好みや趣味に合わせる
- 相手にサプライズやプレゼントをする
- 相手に感謝や褒めの言葉を伝える
これらのことは、大仰型アスペルガーの人にとっては難しいことかもしれませんが、相手にとっては嬉しいことかもしれません。
相手との関係を深めるために、少しずつ挑戦してみてもいいと思います。
まとめ
この記事では、大仰型アスペルガーの特徴やコミュニケーションのポイント、人付き合いのコツなどをわかりやすくお伝えしました。
大仰型アスペルガーの人は、とても礼儀正しくて優しい人です。
しかし、その反面、人とのコミュニケーションにおいて、不自然さや過剰さ、自己主張の欠如などの課題を抱えています。
発達障害のASD(アスペルガー)の私も、学生の頃にアルバイトをしていた時は、大仰型の性格が出ていました。
アルバイト先では自分の方が年上なのに、後から入ってきたアルバイトの人には常に敬語でした。
「何で敬語で話すの?年上だし、先輩なんだから普通に話して」みたいなことを言われた記憶があります。
当時は20歳くらいだったと思いますが、それまでの人生経験において、ASDの特性から自己肯定感がボロボロだったからだと思います。
アスペルガー(ASD)のその他の3タイプにも言えることですが、経験がないと「普通」がわからない状態です。
いや、経験があっても、普通を思い浮かべてその通りに言葉や行動を行うことは、想像力の欠如から難しくなります。
ですので、大仰型も「思いついたことをそのまましてしまう」ことが多いです。
人と話す時は誰でも「敬語を使うのが正しい」と思い込んでしまい、長い付き合いでもそのままの口調の場合があります。
しかし、それが相手に不自然や不快に感じられることもあります。
友達や恋人との関係も、大仰型アスペルガーの人にとっては難しいことです。
相手に対して敬意や尊敬を示すことは良いことですが、自分の話や要望や気持ちを伝えることも大切だと感じます。
この記事を読んで、大仰型アスペルガーの人の世界を少しでも理解していただければ幸いです。