プライバシーが全くない生活は、想像以上にしんどいものだと思います。

私の住んでいる家は築50年以上の狭くて古い家です。
部屋数も少なく、生活空間はいつも家族の誰かが近くにいました。

子供の頃は、6畳の部屋をカーテンで区切って姉と2人部屋。
しかも、タンスやピアノなどがある為、実質寝る空間と机が置いてある1.5畳ほどしかない。

襖を開けて隣には、こちらも6畳だけど母親が物を捨てられない、本棚や仏壇などもあり、3畳分くらいしか人がいられる空間が無かった。
その中で家族がくつろいでいました。

子供の頃はその劣悪な環境しか知らなかったから耐えられていました。

今思うと、本当にプライバシー0で、何もかもがわかられていたのです。

しかも私はASDで重度の聴覚過敏があったので、周囲の動向が凄く気になっていた。
それがストレス過ぎて、ずっと鬱状態、そして感情を抑えつけられていたのだと思います。

子供の頃の常に誰かの気配を感じていた生活は、大人になって強い対人不安や過敏な感覚として影響していたのです。

そして現在、襖一枚を隔てたすぐ隣で母親がいます。

常に気配を感じながら生活しています。
距離にして1メートルもありません。

私にとって誰かが近くにいるというだけで物凄くストレスになります。
家族であっても気が休まらないし、音を立てるのも気を使ってしまい、常に緊張状態。

昼夜逆転の生活で、なるべく人の気配を感じない生活をしていますが、それでも常にすぐそばにいる状況は耐えがたいです。

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プライバシー0の家で暮らす現状

私の部屋は子供の頃と同じく1階の6畳間で、襖を挟んで隣には母親が生活・眠っている居間があります。
距離は1メートルもなく、襖も完全に閉められない状況です。

猛暑がずっと続いているので、冷房の風を送るために4分の1ほど開けて、扇風機で空気を回している状態です。

母親が物を捨てられず、家全体がゴミ屋敷のような状態で、2階も物で埋め尽くされていて使えません。
築50年の古い家で、父親が騙されて買ったボロ家。
そのせいで、家の中に「自分だけの安心できる場所」が存在しないのです。

エアコンは4~5年前に私のいるところに取り付けた1台のみ。
猛暑をしのぐために、私の部屋と居間は常に繋がっている状態になっています。

隣の居間では母親が眠っています。
もう2ヶ月近く、この生活が続いています。

私は一人でないとダメなので毎日がストレスです。
昼夜逆転の生活の中で、襖を挟んで1mも無いところで寝ている母親に物音を立てないように気を使って生活している。

PCの音も漏れないようにずっとヘッドフォンやイヤホンを使っている為、耳も痛い。

私は本当に近くに誰かがいるだけで、気が休まらない。
家族でも誰に対しても、近くに人がいるのは嫌すぎる。

多分引きこもりの申し訳なさと、親ガチャの酷さの恨みがあるのかもしれない。
私は子供の頃に、反抗期は無かったと言われていました。

それが今になって、会話をしない、したくないという反抗期がずっと続いているのだと思います。

とにかく、プライバシー0の環境が辛すぎる。
少なくともあと1ヶ月はこの精神がおかしくなりそうな状況が続きそうです(暑さ的に)。

なぜ誰かが近くにいるだけで休まらないのか

私は昔から、人と一緒にいること自体が強いストレスになってきました。
思い返せば、これまでの人生で常に「人から距離を置かれる」経験が多かったからだと思います。
イジメもありましたし、周囲と隔絶していました。

原因のひとつは、自分の頭の悪さからくるコミュニケーションの苦手さだと思います。
加えてASDの影響から、普通の人なら空気を読んで言わないことをそのまま言ってしまったり、思いついた行動をそのままやってしまったりする。
そういうずれが多かったのです。

その結果、人から嫌われないように必死で気を使うようになりました。
相手が家族であろうと子供であろうと関係なく、常に気を配って過ごす。

ただ隣に人がいるだけで心が落ち着かなくなるのは、この長年の積み重ねが影響しているのだと思います。

また、自分をさらけ出すことに強い恐怖を感じています。
だからいつもいい人を演じてきました。
その結果、ASDの影響もあり「自分がどんな人間なのか」「どんな性格なのか」がよく分からない。

そんな状態で生きてきたから、余計に人との関わりが苦痛で仕方ないのです。

家族であっても近くにいるだけで休まらない感覚は、性格や脳の問題、そしてこれまでの人生経験がすべて絡み合ってできたものだと思います。

引きこもりと家族との距離問題

引きこもり自体に負い目を感じている人が多いと思うので、申し訳なくて家族とコミュニケーションを取りたくない人が多いと思います。

youtubeで引きこもりで発達障害の人が配信しているチャンネルを見たことがありますが、その方はA型事業所に通っていて、さらに家族との交流もされている方でした。

自尊心や自己肯定感が強い引きこもりの人は、家族との距離が近くても平気なのかもしれないです。

理想の居場所は誰からも干渉されない空間

私にとっての理想郷は、とにかく一人でいられる場所です。
誰からも干渉されず、完全に自分だけの空間。

人の気配を感じることもなく、音や視線を気にせずに過ごせる部屋。
それさえあれば、うつ病も少しは治るのではないかと思っています。

例えば、防音がしっかりしたワンルーム。
隣や上の階の生活音もほとんど聞こえず、ドアを閉めれば自分だけの世界が保たれる。

そこにPCと安定したネット環境があって、食べ物や日用品は宅配で揃えられる、そんな場所が私の理想です。
でも現実的には不可能。

どうすれば一人になれるのだろう。
どこか山奥でずっと一人になりたい。
でもネットは必須だし、田舎という環境は絶対に向いていない。

「山奥の孤独」や「都会の雑踏」とも違う、ASDにとっての理想の居場所。
それは、ある程度都会で、周囲に家が無く、土地が広くて誰の干渉も受けない、でも自分が好きな時には交流や行動が出来る環境。

まず無理ですね。
引きこもり、貧乏人が高望みできる環境過ぎる。

でもそんな空間が私には絶対的に必要です。

まとめ:プライバシー0から抜け出すために

現在は、襖を開けて、エアコンの冷房を扇風機で送って猛暑をしのいでいる状態。
もう2カ月くらいこの生活が続いています。

1mも満たない、4分の1くらい空いている襖を挟んで母親がいます。

会話や接触がなくても、こちらの物音が全て聞こえるし、気が休まらない。
心は何も感じないように、無の状態が続いている。
気持ちも萎え萎えで、鬱状態。気力ややる気は0。

でも、全ては自分自身のせい。
迷惑を掛けている存在だから我慢するしかない。

でも、この環境から抜け出し、安息できる居場所を手に入れたい。
その為には、何かしらの行動をしなければならないけど、それが分からない。

誰も助けてはくれないし、自分で何とかするしかない。
でもその手段が分からないから、ずっと引きこもり続けているのです。

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