引きこもり状態から抜け出すには、何をどうしたらいいのでしょうか。

少なくとも3年以上の引きこもりの場合、「当事者の強い意思」、「有無を言わさない環境になる」、「他者の積極的な介入」などが必要だと思う。
既に安定して引きこもれる環境が成立してしまっているので、強制するくらいの強引さが無いとダメなのです。

そもそも、引きこもりになるのはそれなりの理由があるからで、その安心できる環境から離れるのは本当に難しいです。

私も最底辺の環境にいますが、それでもリアルで人と関わらない安心感と、末期的な現実逃避でぎりぎり生きられています。
そして、この状態が変わるのを酷く恐れています。

なので、このぬるま湯の環境で長期間引きこもりをしていると、抜け出すのは本当に難しいです。

もし引きこもり期間が3年未満であれば、何かのきっかけ(友人、親、youtubeに触発、運など)や、一番人を動かす「危機感」を覚えて自然と脱出できる可能性もあると思います。

何故3年未満かというと、そのくらいの期間であればまだ心や精神状態が、外の世界への関心がかろうじて残っている可能性があるからです。
でも3年を超えると、生活リズムや思考が完全に引きこもり仕様になってしまい、現実との感覚が薄れてしまうのです。

実際、長期間引きこもっていると、その状態が当たり前になってしまいます。
なので、リアルの感覚がまだ残っているうちが脱出のチャンスであり、運命の分かれ道なのです。

引きこもりの脱出条件として、期間に関係なく共通して言えるのは、何故そうなったのかの原因の究明と解決がマストです。

私の場合は発達障害なので、治すことはできない。
さらに、その他の身体的、精神的問題もあります。
いろいろと解決が困難なので、永遠と引きこもり続けてしまっています。

基本的に、引きこもった原因を解決しないままリアルに復帰しても、また舞い戻ってきてしまうと思います。
そうならないように、表面的な社会復帰にしないようにする必要があるのです。

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気づいたときには手遅れ ― 引きこもりの現実

引きこもりは、世間から隔離されているので一応、心の平穏は保ててはいます。
でも、その無駄な時間が人生を崩壊し続けているということでもあります。

これに気付けるかどうかが最大の分かれ道だと思う。

でも実際に引きこもってみないと、その無駄な時間というのが分からないです。
本当に誰かが教えてあげて欲しい。
引きこもれば引きこもるほど、リアルがくるしくなってしまうということに。

だから、引きこもる前段階で、何とか頑張って踏みとどまらなければならないのです。どんなに辛くても。
引きこもりになったら、既に引き返せない状況となります。
そして人生の消えない汚点になるのです。

どうすれば引きこもらないで済むのか

23年以上引きこもっている私の場合、誰か真剣なアドバイスで諭してくれたり、有無を言わさず強引に働かせてくれる環境を提供されていればまた違ったと思う。
でも現実は、誰も助けてはくれなかった。

知り合いも友達も一人もいないから仕方がない。
そして、自分で考えて行動することが苦手なのと超恥ずかしがり屋なので、なりふり構わず、恥も外聞も捨てて誰かに相談することが出来なかった。

人は一人では生きていけないとよく言われているけど、本当にその通りだと思う。
支えてくれる人や叱ってくれる存在がいないと、人は簡単に堕ちていくのです。

あとは、引きこもってしまった原因は甘えがあったから。
父親が1年くらい前に癌で亡くなって、母親しか家にいなかった。

母親自体も優しいというか、強引な人ではないので放置されていたのだと思う。

ということで、「引きこもりにならないようにすること」自体が最大の防御策となります。
一度引きこもってしまうと、精神面・生活面の両方で抜け出すのが極めて困難になるからです。

引きこもりに至るまでには、必ず何らかの前兆があります。
人間関係が上手くいかない、仕事や学校への適応が出来ない、過度なストレス、無気力、そして「自分の居場所がない」と感じ始める時期となります。

この時点で放置してしまうと、引きこもりに片足を突っ込んでしまっている状態となります。
なので、完全に閉じこもる前段階で、誰かに相談したり、解決策を模索するべきだと思います。

自分の状態を客観視できればいいのですが、現実を直視してしまうと辛くて引きこもりたくなる。
でも、そこで目を背けてしまうと、本当に戻れなくなる。

現実を見たくない気持ちはあるけれど、逃げ続けるほど現実は重くのしかかってきます。
なので「引き篭もったら人生終了」という意識を持つ必要があるのです。

いやでも実際、現実的にみて今の日本では、引きこもりが社会復帰するのはかなり難しいです。

日本は一度レールから外れた人に厳しいし、偏見の目で見られてしまうことも良くあるからです。
そして、引きこもった言い訳もまた難しいです。
本当のことを言ってしまうとただの怠け者に思われてしまうし、かといって何もしていないのは真実。

例え頑張って外に出たとしても、空白期間や社会的スキルが欠如しているので、厳しいことには変わりないです。

なので、絶対に引きこもる前に何とかするしかない。
その方法としては、やはり他者の協力が不可欠だと思う。

仕事だったら、親や親戚、何かのコネや繋がりを利用する。
人間関係だったら、とりあえず専門機関に相談するなど。

重要なのは、「一人で抱え込まないこと」だと思います。
どんなに小さなことでも、誰かと関わりを持ち続けることが、引きこもりを防ぐ唯一の方法です。

後は危機感です。
リアルに希望を繋げたいなら、何が何でも引きこもってはいけないという意識を持てるかどうかです。

まとめ

引きこもりは自分では脱出することは本当に難しいです。
強い意志が無い限り。もしくは何かしらの強制力。

だから、引きこもりにならないようにすることが最も重要で、もしすでに引きこもってしまっているのであれば、自分ひとりで何とかしようと思わないことです。

他者の支援、環境の変化、そして勇気や行動力。
この3つのどれか一つでもあれば、本人の努力次第で何となるはず。

未だに引きこもり続けている私が言っても説得力が無いですが。
でも、実際自分の事を振り返ってみると、何かの切っ掛けやチャンスがまるでなかった。

いや、もしかしたらあったのかもしれないけど、主体性が無く、メンタル、その他もろもろの諸問題の影響で無理だと決めつけていたのです。

もし少しでも勇気や行動力があれば、その機会を掴めていたかもしれない。
でも、それもやはり運次第なのかなと思う次第です。

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