
「思い出したくないのに…」恥ずかしい過去が突然フラッシュバックする辛さ。
ずっと抱えている悩みがあります。
身体のことや知能面のことは、もうどうにもならないと半ば諦めています。なので、うつ病もなかなか良くならないのだろうと思います。
でも、それ以上に、心が辛くなることがあります。
それは、過去の恥ずかしい出来事を不意に思い出してしまうことです。
私は、発達障害ASD(自閉スペクトラム症)でIQも低く、普通の人のように生きていくことが出来なかった。
学生時代はイジメられたり、無視されたり、周囲から避けられる毎日。それがなぜ起きていたのかも、当時の自分にはわかりませんでした。ASDだからこそ、気付けなかった。でも逆に言えば、気付けなかったからこそ、メンタルが完全に壊れることなく、生きてこれた。普通の人だったら、自〇レベル。
それでも、今になって当時を思い出すと、本当に恥ずかしいことだらけです。
本当に、ここに書くのも辛いくらい。記憶が強く定着してしまいそうで、わざと意識しないようにしています。でも、何の前触れもなく、急に思い出してしまうことがあり、そのたびに胸が潰れそうになります。
ASD(自閉スペクトラム症)の人が過去のフラッシュバックに悩まされやすい理由
発達障害のASDについて調べていく中で、「どうして自分はこんなにも過去の恥ずかしい記憶に苦しむのか」が分かりました。
完璧主義と“正解”へのこだわり
日常や社会的なやり取りに「正解」があると思いやすくて、うまくいかなかった経験を「失敗」として強く認識してしまう。
反芻(はんすう)思考が止まらない
一度起きたことを何度も繰り返して考える癖。脳内で「再試行」ボタンを連打してる感じ。エラーを直したいけど、人生ってCtrl+Z(なかったことにすること)が効かない。
感覚過敏で記憶が深く刻まれる
他人には何でもない場面が、本人には心に深く刻まれる。言われた一言、表情、空気感――そういうのが記憶の地層に化石化する。
会話や表情の裏を読むのが苦手
会話や表情の裏を読むのが難しくて、「あれってもしかして変だった?」と何年も後から考え直す。しかも深夜に。
ただ、全てのASDがこのような傾向があるわけでもないです。
私の場合、長期引きこもりが物凄く関係しています。
引きこもり生活が「記憶のアップデート」を止めてしまう
私が過去の恥ずかしい出来事を何度も思い出してしまう理由の一つに、長期の引きこもり生活が大きく関係していると思っています。
実際に、いつも通っている心の心療内科の先生からもこんなことを言われたことがあります。
「新しい出来事や人間関係の刺激が無いと、脳は過去の強い記憶ばかりを再生しやすくなる。引きこもり状態は特にそれが起きやすいです」
思い返せば、私は23年以上ほぼ引きこもり状態で、外に出ることも、人と話すことも皆無です。
毎日同じ部屋で、同じPCの前に座り、ネットを見るだけの繰り返し。
- 外出しない
- 会話がない
- 新しい体験がない
- イベントも変化もない
そんな生活を続けていれば、当然**“新しい記憶”が作られないです**。
そしてどうなるかというと、脳は“印象が強くて、感情が揺さぶられた記憶”をリピート再生してしまうということです。
つまり、過去の恥ずかしい記憶がどんどん掘り返され、上書きされないまま居座り続けることに。
刺激のない毎日が「過去の再生装置」になる
普通の人であれば、日常の中にたくさんの“気晴らし”や“出来事の上書き”があります。
仕事、学校、趣味、会話、旅行、恋愛、失敗、成功…。そういった日々の中で、過去の記憶は少しずつ薄れていきます。
でも、真性の長期引きこもり状態ではそれが一切ない。
その結果、脳の中で「何度も思い出してしまう記憶」だけが、どんどん強化されていくわけです。
フラッシュバックを減らすためにできること|ASD・引きこもりでもできる対処法
フラッシュバックを「完全に消す」ことは難しくても、和らげること・回数を減らすことはできる可能性はあると思います。
実際に自分が少しずつ試していること、効果を感じたことを中心に紹介していきます。
「今」に集中できる時間をつくる
ASDの特徴として、「好きなこと」「興味があること」に集中すると、それ以外のことが頭から抜けてしまうくらい没頭する傾向があります。
私自身、AIを使った作業や、ブログを書くことに集中している時間は、過去の記憶がほとんど出てきません。
ポイントは、「無理にポジティブなことを考えようとしない」こと。
それよりも、何か一つ、自分が取り組めることにとことん集中する時間を持つことで、結果的にフラッシュバックが減るということです。
新しい記憶で“上書き”していく意識
脳は「最新の記憶」を優先して処理します。
つまり、新しい体験・学び・発見があれば、過去の記憶を後ろに追いやることができるのです。
大きなことでなくてもいいです。
- 小さな勉強をする
- 短い散歩をしてみる
- AIを使ってイラストを作ってみる
- ちょっとだけ文章を書いてみる
そういう**「昨日とはちょっと違う何か」を増やすこと**が、フラッシュバックを少しずつ押し出してくれます。
記憶に「意味づけ」をする
カウンセリングなどでもよく言われることですが、「記憶に意味づけをする」ことで、過去の出来事に少し距離を持つことができます。
たとえば私の場合、
「あのとき恥ずかしいことをしたけど、それはASDという特性のせいだったし、自分なりに頑張ってた」
と考えるだけでも、ちょっとだけ気持ちが落ち着くこともあります。
これは自分を甘やかすのではなくて、正当な理解と自己受容です。
「思い出したくない」のに思い出す…を責めない
一番大事なのは、「また思い出してしまった…」と自分を責めないこと。
責めれば責めるほど、その記憶は強くなり、さらに定着してしまいます。
「あ、また来たな。まぁ、そういうこともあるよね」
くらいに受け流す練習をすると、少しだけ心が軽くなると言われています。
これはすぐにはできませんが、続けていくうちに少しずつ効果が出てきます。
まとめ|過去は変えられないけれど、「今」を積み重ねていける
今回は、ASD(自閉スペクトラム症)×引きこもりの中で私自身が感じている「消したい過去」「恥ずかしい記憶」「フラッシュバック」の正体と、どう向き合っているかをまとめてみました。
過去の辛い記憶が頭から離れないのは、本当にきついです。
心が物凄く萎えますし、テンションがた落ち、鬱の悪化などなど。
私の場合は、ASD、長期引きこもりという生活環境の中で、**脳がそう反応してしまいやすい構造になっています。
でも、それに「どう向き合うか」、気持ちの持ちようはある程度考えられます。
- 自分の好きなことに集中する
- 少しでも新しい体験や記憶を作る
- 思い出してしまっても、自分を責めない
他の事に夢中になる。そんな辛い過去を思い出す暇もなく。
要するに忙しくなればいいと思います。
働いていない引きこもりは、何か目標を見つけて、その事ばかりを考える日常にする。
何でもいいから、「自分の世界」を動かすこと。それが、過去に囚われ続けないための一歩になるはずです。
未来のためじゃなくて、今日一日を少しでもラクに生きるために。
そんな風に、これからも自分のペースでやっていけたらいいなと、そう思っています。