発達障害のasd(自閉症)の人や、引きこもりが敬語になってしまうのは何故なのでしょうか。

私は引きこもりになる前から、ほぼどんな人に対しても敬語でした。
でも、生まれてからずっと敬語ということでは無いです。

小学生~中学生の酷いイジメ、そして高校時代の周囲から避けられ続けた結果、人に対して常に敬語口調になってしまったと思う。

どんなに歳が下の人だろうと、自分がお客の立場だろうと、敬語を使うべき場面ではない所でも、常に尊敬語や丁寧語、そして敬語になっていました。

全ては、自己肯定感の欠如により、自分が圧倒的にダメで最底辺な人間として認識してしまっているから。
実際asdで低iqなので否定できないのですが。

そして、他人に嫌われたくない、避けられたくないという強い思いから、敬語になる。
少しでも、相手に不快な気持ちにさせないように。

しかし、それも無理だった。
asdの思ったことをそのまま言ってしまう、自分が正しいと思うことを実行してしまう、普通の人がしないようなことをしてしまうなど。
結局、どんなに他人に気を使おうと意識していても、上手くいかない。

敬語で話そうとも、発達障害を抱えていてはどうしようもない。
全てが無意味。

逆に、「何でこいつ敬語で話しているんだ?」と変に思われる。

実際言われたことがある。
「何で敬語なの?」と。
自分でも分からない。
無意識に勝手に敬語になってしまう。

根底には、嫌われたくない想い、そして敬語で話すのがいつの間にか普通だと思ってしまっていたから。

引きこもりになってからはさらに敬語が酷くなったと思う。

自分的には、それでいいと思っているのだけれど、やはり変なのだろうか。

どんなに長期間一緒にいようとも、仮に仲が良くなったとしても、敬語は続けてしまうと思う。

今回は、私のようなasdや引きこもりの人が敬語になってしまう理由を考察していきたいと思います。

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asdの人はずっと敬語になるの?

ASDの人は、常に敬語になってしまうのでしょうか。
いや、そんなことは無いと思います。

そもそも、ASDの人にもいろいろなタイプがありますし、親の遺伝、育った環境など、個人差が大きいからです。

むしろ、ASDの人の中には「敬語が使えない」という人もいます。
0か100かの思考、なぜ敬語を使わなければいけないのかわからない場合とか。

逆に「自尊心の高いASD」の人であれば、誰に対しても敬語を使わず、常に同じ口調で話すケースもあります。

自己肯定感の欠如で「相手が上」に感じる

ASDの人は、自己肯定感がとても低いことが多いと思います。
普通の人よりも対人関係において、圧倒的につまずくことが多いからです。

そして、「自分は劣っている」「人より下だ」と強く思い込んでしまう。
その結果、無意識に敬語が出てしまうのです。

子どもに対しても「ありがとうございます」「そうなんですね」と敬語で返してしまったり、自分が店側の人間なのにお客さんに「申し訳ございません」と過度にかしこまってしまったり。

私の場合は、とにかく自然に敬語になってしまいます。

嫌われたくない避けられたくない気持ちが強すぎる

ASDの人は対人関係が苦手と言われていますが、「本当は人と関わりたい」「仲良くなりたい」という気持ちが強い人も多いのではないでしょうか。

私自身も、過去にいじめや孤立を経験したことから「これ以上嫌われたくない」「避けられたくない」と強く思うようになりました。

その思いが「とにかく失礼のないようにしなければ」「相手に不快感を与えたくない」という思考になってしまい、過剰な敬語になっているのだと思います。

丁寧すぎる言葉遣いは、過酷な人生を送ってきた結果の「自己防衛」の一種かもしれません。

ASD特有のルール化で敬語が正解になっている

ASDの人はルールや決まりごとに安心感を覚える特徴があります。
会話においても丁寧な言葉遣いが正解というルールを自分の中に作ってしまい、その結果、誰に対しても敬語を使ってしまうのです。

会話の場面で「丁寧な言葉遣い=失礼がない=正しい」と認識してしまっているため、敬語が無意識にでてしまうのです。
相手が誰であっても例外がなく、ルールのように敬語を使ってしまう、それが私の癖になっています。

本当は相手や場面によって話し方を柔軟に変えるべきですが、敬語を使えば失礼がない=正しいという認識が強く、例外が認められない状態になっているのだと思います。
これもASDの特徴の一つです。

過度に丁寧な口調で話し続ける

ASDの人は「自分が知っていること」「正しいと思っていること」をそのまま答えてしまうことが多いです。
相手の知識レベルや状況に関係なく、いきなり専門用語や専門的な説明をしてしまうこともあります。

例:「これ何?」と聞かれたとき
普通:「これは~だよ」とシンプルに答える
ASD:「これは〇〇〇といって、~の理論に基づいて~」と専門的な説明を始めてしまう

相手はただ簡単に答えてほしいだけなのに、自分が正確に説明しなければと感じてしまい、結果的に会話がかみ合わなくなるのです。

ASDの人のよくある敬語や丁寧口調

私がまだ人との交流が少しあった時代(就職する前後)の言葉使いは、「~ですよね」、「ありがとう」、「なるほどです」など、ですます口調が多かったと思う。

丁寧な言葉遣いを止めようと同じ立場として会話しようとしても、どうしても敬語が抜けなくて、「自分が相手より下」という感覚が消えない。

結局、「あっ、すみません」「そうなんですね」「ありがとうございます」といったフレーズを繰り返してしまう。
相手が同年代でも、年下でも、敬語を使わないと安心できない状態になっているのです。

まとめ

高校を卒業した頃から、私は誰に対しても敬語・へりくだった話し方になっていました。
全ては、ASDとIQの低さ、劣悪な環境下で散々な学生時代を過ごしてきたからです。

何かあると、自分に関係ない事でも「申し訳ない」と思ってしまいます。
自分に関係あることだと、その感情はさらに強まります。

私は、引きこもってからもずっと敬語のままです。
特に誰かと会話することはないのですが、まれに外出しなければならない時(病院や何かの手続き)に、99%敬語になってしまいます。

もう無意識に刷り込まれており、さらに自信が全く無いからです。

意識的に敬語を止めようとしても、物凄く変な言葉遣いになると思います。
そもそも普通の会話の仕方はどうやるのか忘れています。
23年以上引きこもって、ほぼ全く誰とも会話をしていないので、話し方すら変過ぎると思う。

また、何かの受け答えで「自分が答えなくてもいい」と思ったら、無言になってしまう。
頭の中ガムの状態で、考えが全く思い浮かばない。

その結果、相手に無視されていると思われてしまったり、反応が無い人間と思われてしまう。
心療内科でもそのようなことがあった気がします。

自分では敬語を使うことで、相手に失礼が無いようになっているはず、と安心感を得る。
でも、実際はASDの変というか独特な解釈なども加わって、いつの間にか相手を不快な思いにさせてしまう。

嫌われたくないという想いが強すぎて、逆に人を遠ざける話し方になってしまっているのです。

結局、敬語を使おうと使うまいと、スムーズで普通の会話をマスターしないとダメなのですが、ASD思考ではそれが難しい。

対策としては、聞き手に回ったり、最小限の返答、自分の思いや感情をあまり出さないようにしなければならないと思います。

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