何もしていない怠惰な生活を辞めて、社会復帰したい。
ひきこもりの人のほとんどは、普通になることを望んでいると思います。
でも現実問題として、どうしたらいいのかわからない。
20年以上の引きこもりである私も、未だにリアルを直視できず、逃げ続けています。

でも、いつかは引きこもりの現状が壊れることは確定してます。
その時の為にも、心構えやリアルへの向き合い方を少しでも考えておいた方が良いと思います。
最悪を考えておかないと、いきなりその状況に陥った時のダメージは計り知れないのです。

今回は、引きこもりの現実逃避問題や、リアルに向き合うことについてお伝えしていきます。

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ひきこもりが現実逃避し続ける理由

ひきこもりが現実逃避し続ける理由は、人それぞれだと思います。
共通して言えるのは、リアルに不安や不満があるからです。

現実では精神的に辛い思いをし続けて、耐えられなくなったから引きこもるのです。
リアルに復帰した時に、また同じ思いをすると感じるから外に出れないのです。

誰かが助けてくれない、もしくは何かのきっかけで自ら行動しない限り、いつまでも引きこもります。
引きこもりが長くなると、年齢の増加、精神の悪化、気力、体力の低下によってさらに脱出の機会の選択肢が無くなっていくのです。

現実と向き合うのが怖い

ひきこもりが一番感じているのが、リアルを絶対に考えたくないということです。
物凄く惨めになるから。
そして、めちゃくちゃネガティブ思考になり、鬱状態になってしまいます。

私も20年以上引きこもっていますが、現実と向き合うことは全くできません。
少しでもリアルの事を考えると、心が辛くなって気力が失われます。
もうどうしようもないことはわかっているので、絶望を味わっているのです。

しかし、いつかは今の引きこもり状態に「何かしらの変化」が起こることは間違いありません。
親がいなくなったり、自分が病気になるなど。
強制的に引きこもり状態から現実に戻らなければならない出来事が、そのうち起こるのです。
でも、それすら考えたくない。
可能であればぎりぎりまで、精神の安定を保っていたい。
辛い思いをしたくないのです。

また、現実と向き合う為の能力もありません。
よく、高学歴の引きこもりが話題になりますが、引きこもりの大半は無能です。
もしくは精神障害を抱えています。

頭の良い引きこもりであれば、リアルに復帰したとしてもそれなりに順応、生産性も高いでしょう。
しかし、私のようにIQ70以下、そして発達障害を抱えているとどうしようもありません。
頑張っても無駄ということがわかっているので、現実逃避をし続けているのです。

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引きこもったことで社会が拒絶していることも、現実と向き合えない理由の1つです。

日本では普通から外れると、ほぼ全てにおいて底辺が決定しています。
仮に引きこもりが治って現実社会に復帰したとしても、周囲や身分が許してくれないのです。

例えば学校に行けず引きこもりになった人が、数カ月ぶりに登校したとします。
周囲の人はどう思うでしょうか?
どう考えても、クラス内カースト最下位の存在として認識するのではないでしょうか。

また、本人が引きこもった負い目を感じてしまい、周囲に遠慮や気遣いをし続けてしまうと思います。
1度引きこもりになると、身分が悪くなると言うか、区別される存在として自他ともに認識してしまうのです。

大人の引きこもりがリアルに帰還した時も同様です。
働こうとしても、履歴書に引きこもり期間の負い目が出てしまいます。
雇う側としても、引きこもりの事実は大いにマイナスの要素となってしまいます。
引きこもり期間が長ければ長いほど、まともに就職すらできません。

ひきこもり本人もその事実は十分にわかっているので、現実逃避し続けて引きこもりが治らないのです。

引きこもりが現実逃避をし続けるのは、リアルを考えても上手くいかないことがわかっているからです。
仮に社会復帰できたとしても、ほとんどの人は普通以下の存在になってしまいます。

引きこもり期間と社会的身分はほぼ比例しています。
ひきこもっている日数が長いほど、どんどん社会的身分が下になっていくのです。

ひきこもりの人はそれがわかっているので、リアルが怖いのです。
現実では底辺の位置づけになるのが嫌すぎるのです。

社会復帰したとしても、人生の最後まで現実社会で惨めな存在として生存しなければならない。
その苦痛を味わいたくないから、いつまでも引きこもってしまっているのです。

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ひきこもりが社会復帰を目指すには

かなり難しいテーマだと思います。
前提として、引きこもりは、なるべくしてなった存在だと思うからです。
生まれつきの精神の弱さ、精神障害、社会適応能力など。
引きこもりになる人は、運命じみたものがある気がするのです。

私も子供の頃を振り返ると、将来引きこもりになる要素はふんだんにありました。
対人関係が壊滅的、全IQ60台で勉強が出来ない、家庭崩壊、貧乏、精神の異常な弱さなどなど。

ひきこもりになる人は、生まれつき何かしらの引きこもりになる因子があるのです。
ただ、1つ言えることがあります。
ひきこもりになってしまうのは、95%以上は「」だということです。

環境によって引きこもりになるかどうかは決まっているのです。
例えば、学校のクラスで性格の悪い人だらけであれば、イジメられたり、ハブられて引きこもりになってしまう。
逆に、優しい、思いやりのある人が多く、友達が出来たりすれば引きこもりになりづらいです。

社会においても、職場環境が良くて、自分の適職に就ければ、ひきこもりになりません。
また、上司や周囲の人に恵まれていれば、精神的安定感を得られます。
逆に、ブラック企業や性格の悪い同僚が多いと、会社を辞めたくなります。
精神的ダメージを受け続け、鬱病や引きこもりになってしまうのです。

一度ひきこもりになると、リアルの辛さを体験しているので、社会復帰を考えられなくなります。
また同じように辛い思いをしたくない。
考えたくない状態なのです。

特に引きこもり因子を持っている人は、現実世界で普通の人と同じように生きることが困難です。
自分の劣等性を理解しているので、社会復帰を考えられないのです。

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では、どうすればひきこもりが社会復帰を目指せるようになるのでしょうか。

それは希望を持つことだと思います。
もし行動すれば現実世界で人並みとはいかないまでも、それなりの生活や身分が保証されることです。
生活とは、収入の事です。
身分とは、他者から見た自分の評価です。

普通の人のようになれる希望があり、その為に行動する具体的なロードマップを得られれば、リアルへの社会復帰を目指せると思います。

ただ、そんな都合の良いものはありません。
現実的には、引きこもり支援センターに相談して、精神科・心の心療内科を受診、就労支援事業所・ハローワークに通うなどの辛い道しかありません。
自分で考えて行動しなければなりません。

そして、待ち受けているのは、引きこもりがハンデとなり、社会から敬遠されるだけです。
たとえ社会復帰できたとしても、最低賃金レベル、そして辛い気持ちを抱えながら働かなければならないという事実があるのです。

社会復帰をするには、行動するしかありません。
何もしなければ現状維持がなされるだけです。

でもその行動する為の原理が引きこもりにはないのです。
厳密的には、最底辺の未来しか考えられず、希望が無いから引きこもるのです。

ひきこもりが社会復帰するには、他者の助けが本当に必要です。
自分で行動できないから引きこもり続けています。
親や周囲の人が何かのきっかけを与えない限り、自ら行動して引きこもりを脱出する意思は無いのです。

何においても、引きこもりを脱出するには、行動するための希望が得られるかどうかです。
その為の環境や行動方針を他者が考える必要があるのです。

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まとめ

ひきこもりは常に現状維持をし続けたいと考えています。
今のストレスのかからない、心が安らぐ生活を手放したくないからです。

現実の辛いことが耐えられない、考えたくないのでいつまでも引きこもっています。

ただ、引きこもり続けても何も解決しないですし、状況は悪化し続けてしまいます。
私も20年前に戻れるなら、何でもいいから外に出て働く選択をして欲しいです。

引きこもりで得られたことは精神の安定だけで、他の事は全て崩壊してしまいました。
今はただ生きているだけの存在。
いや、むしろ親に迷惑をかけ続けており、存在自体がゴミになってしまっています。

そもそも引きこもりを脱出するための切っ掛けが全くなかった。
誰も助けてはくれない、相談相手もいない、そして運の異常な悪さがありました。

目標や何かの希望があれば、社会復帰を目指せたかもしれません。
しかし、本当に私には何もありませんでした。

世の中の大部分は「運」に左右されています。
ひきこもりが社会復帰を目指そうとしても、運が悪ければきっかけをつかめず、現実逃避し続けてしまうのです。

ひきこもりが現実逃避をやめてリアルに向きあうには、希望を見出す必要があります。
行動するための原動力となる明確な希望や目標があれば、現実を直視できるのです。

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