定期的にyahooトップニュースになる「引きこもりの話題」があったのでちょっと書いてみます。

確かに、引きこもり問題は世間的に需要があると思う。
自分の子供が引きこもりになる可能性もあるし、当事者も気になるところだから。

でも、真性ひきこもりの当事者目線で言えば、引きこもり問題が一瞬注目されても、特に何も変わることは無い。

もう何十年もこの状態。たまにネットやテレビでちょっとだけ話題になるけど、少し建設的な議論や、自己責任問題で終わる。

ただそれだけ。具体的な引きこもりを救う手立てや法案はできていない。

ここが日本の弱者に対する認知の低さだと思う。
前に発達障害の支援ランキングの記事を書いたけれど、日本はかなり低いと思います。

日本では当事者やその家族などが動かない限り、何も解決しない。
そして動いたとしても、解決するのは難しい。
他国では、国や支援機関が積極的に動いてくれるところもある。

日本は個人で動いても、支援を受けるのも他国に比べたら難易度が高い。
これは発達障害の事だけれど、引きこもりの人にも大いに関係します。

引きこもりの人の大半は精神疾患やメンタルに問題を抱えているからです。

生まれつきの発達障害を抱えている人や、育った環境によって後天的にメンタルに問題が発生したケースなど。

引きこもりから抜け出せない人は、問題を解決できず放置されているから。
周囲の環境運が良くないと、誰も助けてはくれない。
だからいつまでも引きこもってしまう。

今回の記事では、教師だった親の長男が30年以上のひきこもりになってしまったというもの。
転校で馴染めず、クラスメートにずる休み、サボっているなど言われたそう。

たぶん、生まれつきメンタルが弱かったのだと思う。
私も父親の精神の弱さが遺伝し、ちょっとしたことでも「恥ずかしい」、「逃げたい」などの感情から、赤面症、震え、声が出ないなどの症状が子供の頃からあった。

この人の場合、精神疾患が無かったことから、転校という環境の変化に適応できず、さらに先天性の精神の脆さから、心を閉ざすようになってしまい、引きこもりになったと思う。

でも私が一番言いたいのは、引きこもりになるのは「運が悪いから」だということ。
何故なら、発達障害であっても、IQが低くても、転校が多くても、後天的な精神病になったとしても、引きこもりにならない人も多いから。

特に私の場合、子供の頃に最悪な人物に出会い、イジメられ続けボロボロにされた。その結果、自己肯定感が異常に低下した。
もし、住んでいる場所や違う学校であったのであれば、環境が違い、全く別の状態になっていたと強く感じています。

要するに、人生の選択肢次第で引きこもりになるかどうかが決まるということ。
それは運だったり、運命や宿命のような逃れられない何かがあるように本当に思っています。

ただ、引きこもりになる要素が「生まれつきの発達障害や親ガチャによる能力の遺伝など」が左右するということ。

引きこもり=運の悪さ、と言ってしまうと身もふたもないけど、私の経験上、運が人生の全てを左右していると感じてしまっているのです。

あの時、あの選択、あの状況下にならなければ、今この状態(引きこもり)では無かった。と本気で思っています。
具体的には、一番岐路になった「就職先」。

もし、あの企業に就職しておらず、IQ67の自分に身の丈に合った単純作業や適性のある仕事であれば続いていた。
絶対に。何故なら、誰でもできる作業や向いている仕事で自己肯定感が減らないから。その代わり肉体的に辛かったり、精神は人一倍削られていたと思うけども。

でも現実は、間違って頭の良い集団が多い会社に就職してしまい、さらに出向で全くの不向きの仕事。その中で何もできなかった。
ずっと椅子に座って本を読み、他の人の作業を見守る尋常ではない辛さ。
自分が役立たずで何もできないただの無能。
子供の頃の苛めも辛かったけど、この状況も同レベル以上のいたたまれない状況だった。

そして、誰も助けてはくれず、引きこもりに。
引きこもりになってからも、誰一人頼る人もいない環境運の悪さ。
当時判明していないASDの影響から、友達はおろか、知り合いすら一人もいなかったから仕方がないけど。

もし、この頃にもっと頑張れていたら違ったのかもしれない。
ただ、2002年超就職氷河期であり、1度社会のレールから外れたらまともに就職はできない。

ハローワークへ行っても、社会保険やその他の保険制度が無い企業、環境の悪い薬製造企業の流れ作業、ブラック企業など、本当にヤバい仕事しかなかった記憶があります。
もしくは特別な資格が必要。
派遣が横行していたからね。
そして自己責任論。
今更どうでもいいけれど。

結論として、引きこもりになるのは総合的な脳の出来もあるけど、結局は運次第だということです。

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引きこもりは負けではない

「引きこもりは負けではない」と言いたい・・・ところだけどどうなんだろう。
かなり負けだとは思う。

いや、どう考えても勝ちにはみえない。
負け寄りの負けです。

ただ、引きこもりでも能力のある人はフリーランスで頑張れたり、引きこもりながらも独自で稼ぐ方法をみつけて、人並み以上に稼げていると思う。
私はいくら努力してもASDでIQが低いので無理だった。

無理やり引きこもりは負けではない論

…無理やり言うなら、「負けじゃない」ってことにしておかないと生きていけない。

例えば、引きこもりのままでも、ネットで好きなアニメ見て、音楽聞いて、文章を書いたり、SNSで誰かと繋がったり。
自分のペースで過ごせる、誰にも邪魔されず、叱られず、比べられずにいられる。

ある意味、普通の人には手に入らない「自由」です。
仕事に追われ、家庭に追われ、社会的な責任でガチガチになってる人たちに比べたら、「何も持ってないけど、何にも縛られてない」っていう逆の強さがあるようにも思う。

引きこもり=社会の脱落者、敗者って構図がずっとあるけど、実際は「合わなかった」だけ。
それに、外でちゃんと働いてる人でも、毎日しんどくて、精神病んでる人はいっぱいいる。
「外に出れてる=勝ち」じゃないし、「引きこもってる=負け」というわけでもない。

そう思わないと、ほんとに心が壊れてしまう。

23年以上の私は確かに「負けの人生」だと思っていますが、それでも今、こうして文章を書いて、残すことができています。
誰にも伝わらないかもしれないけど、「自分と似てる」って思ってくれる人がいたら、それだけで意味がある気がするのです。

結局、引きこもりは「社会と違う場所にいるだけ」。
それを「敗者」とするか、「別の生き方」とするかは、自分次第だと思っています。

本音を言えば、社会に戻りたい気持ちはゼロではないです。
でも、「戻れる場所がどこにも無い」からこうしてるだけ。
だからせめて、「引きこもりは負けではない」と言いたい。

引きこもりは、ただの「選ばなかった選択肢の先にいた人間」。
別の世界線の私はASDを抱えながらも、普通に働いて少しは自己肯定感が保てるような人生を送っている。

それだけでもう、十分に頑張ってると思いたい。

引きこもりは甘えと言わないで欲しい

「引きこもりは甘えだ」とよく言われます。
でも、それは違います。

確かに、働いていない。家にいるだけ。何もしていないように見えるかもしれません。
でも、それは「何もできない」からなのです。やろうとしても、うまくできない。
もしくは、何をどうしたらいいのかわからなくなってしまっています。

引きこもりの人は、頑張ってダメだった経験が積み重なって、自信も希望もすべて削れてしまった状況です。
それでも「甘えてる」と言われるのは、本当に辛いです。

引きこもっているだけで、世間から冷たい視線で見られ劣等感と戦っているのは物凄く辛い状況なのです。

親と社会に伝えたい本当の気持ち

真性ひきこもりとして親に言いたいことはたくさんある。
ここでは書けないような酷い事をいっぱい・・・。

でも、今のこの状況下では「申し訳ない」という気持ちしかない。
引きこもってしまい、親戚、近所の人、その他関わってしまった人など、私の存在自体が 「恥」になってしまっている。

どれだけ精神的に辛いか、苦労を掛けてしまっているのかを考えると、本当に申し訳ないです。

しかし、それと同時に生まれつきのASD、IQの低さ、精神の弱さ、そして貧乏、変わった苗字、家庭崩壊などなど。
普通の人には無い多大なハンデを抱えて生きてきた状況を顧みると、帳消しになるはず・・・とも思っています。

でも、結局私は申し訳ない気持ちで一杯。
そしてそのことを考えるとうつ状態になるので、現実逃避をし続ける。
いつかは崩壊すると分かっているのに。
そのいつかが怖い。

真性ひきこもりが社会に言いたい事

引きこもりをバカにしたり、差別しないで欲しい。
確かに、働いていて毎日が大変な人から見れば、蔑まれても仕方が無いと思う。

でも、好きで引きこもりになったわけではない。
もし運が悪ければ、誰でも引きこもりになる未来があったのだから。

そして、世の中には「自己責任」という言葉を都合よく使って、誰かを見下して安心したい人がたくさんいるように感じます。
でも、それは違います。
自己責任じゃどうにもならないことが、この世には本当にたくさんある。

発達障害も、家庭環境も、育った地域も、受けてきた教育も、出会った人間関係も全部、自分では選べなかった。
選べなかった結果が「今」なだけなのです。

まとめ

今回は、yahooニュースのTOPに引きこもりの記事があったので書いてみました。

この自分の状況を書いていると物凄く精神が削られます。
既に自己肯定感はマイナスでカンストしているけど、それでもさらに先があって、鬱が深まる感覚も・・・。

23年以上のひきこもりの現状を直視するのは、あまりにも危険。
そして、考えてしまうとASDなので深くまで追求したくなる。

具体的にどう行動すればいいのか、どう解決すればいいのか、過去に散々調べた答えが無い救済案。

現在の日本の制度では、真性ひきこもりを救う手立てはほとんど無いと思う。
特に自分で行動して動かない限りは。
誰かが何かをしてくれるのは全く期待できない。

でも、知能が低いと何をやってもダメ。
私は、4カ月AI×稼ぐを1日10時間以上頑張ったけど、結果収益は0。
一体どうすればいいんだろうね。

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