サイレントアスペルガーは、自分が発達障害のASD(アスペルガー)であることに気づいていない。
または、気づいているけれど、周りに気づかれないようにしている状態です。
このような状態を、サイレントアスペルガー(S・ASD)と呼びます。
(S・ASDに公的・医学的に認められた概念ではない、日本だけで使われている言葉)
サイレントアスペルガーの人は、普通の人と同じように振る舞うことができます。
でもその裏では、自分の感情や思考をうまく表現できなかったり、他人の気持ちを理解できなかったりすることがあります。
そのため、自分の本当の姿を隠して生きることで、ストレスや孤独感を抱えることがあります。
そこで今回は、S・ASDのセルフチェックプログラムを作成しました。
このプログラムでは、サイレントアスペルガーの特徴に関する10個の質問に答えることで、あなたの傾向をチェックすることができます。
(このプログラムは、あくまでも自己理解の一助として用いてください。
このプログラムの結果は、医学的な根拠や正式な診断に基づいたものではないです。)
サイレントアスペルガー自己診断チェック
このプログラムは、あなたがサイレントアスペルガーの可能性をチェックするためのものです。
10の質問と、4つの選択肢があります。
あなたにとって最も当てはまると思う選択肢を選んでください。
質問に答え終わると、あなたの回答に基づいて、サイレントアスペルガーの傾向の強さを示す診断結果をお伝えします。
それでは、始めてみましょう。
このプログラムは、あなたの自己理解を深めるための参考としてご利用ください。
このプログラムの結果は、医師や専門家の診断に代わるものではありません。
もし、サイレントアスペルガー(発達障害)に関する不安や疑問がある場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。
サイレントアスペルガーと判明したら
自分がサイレントアスペルガー(S・ASD)と判明したらどうすればいいでしょうか。
S・ASDとは、発達障害のASD(アスペルガー)の略です。
ですので、発達障害のASDの対処法や心持ちと同じ考え方や対処法をすればいいと思います。
ただ、S・ASDと普通の発達障害ASDとは、少し異なる点があります。
それは、S・ASDの場合は、今まで発達障害と気づかずに生きてきた、もしくは気づかないふりをしてきた状態です。
なので、発達障害と判明が遅れた分、今までの人生で普通のASDの人よりも苦労をしてきたはずです。
(理解やサポートを得られなかったので。)
ですので、個人的には二次障害を気にする必要があると思います。
もちろん、発達障害のASDについての知識や、今後どうすればいいのかを考える必要もありますが。
発達障害のASDの二次障害は以下のようなものがあります。
ASDの2次障害について
サイレントアスペルガーの人は、自分が発達障害であることに気づかないか、気づいていても周りに気づかれないようにしていることが多いです。
そのため、自分の本来の姿を隠して生きることで、多くのストレスや苦労を抱えることになります。
このようなストレスや苦労は、サイレントアスペルガーの人にとっては、二次障害と呼ばれる精神的な問題を引き起こす可能性があります。
二次障害とは、発達障害の本来の症状ではなく、発達障害によって生じる環境や心理的な影響によって起こる症状のことです。
鬱病
自分の価値や能力に対する否定的な思考や感情が強くなり、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったり、自殺を考えたりする状態です。
不安障害
自分や周りの人や物事に対して過度な不安や恐怖を感じたり、パニックに陥ったり、避けたりする状態です。
強迫性障害
理性的には無意味だと分かっていても、抑えられない強迫的な思考や行動に囚われたり、反復したりする状態です。
ASDの対策方法
サイレントアスペルガーの人は、自分に合った対処法や心持ちを見つけることが重要です。
しかし、自分だけで考えるのではなく、専門家や支援団体などの外部の助けを受けてみてください。
医師や心理士などの専門家に相談する
自分が発達障害であることを正式に診断してもらうことができます。
診断を受けることで、自分の状態を明確に把握することができます。
また、診断を受けることで、医療的なサポートや福祉的な支援を受けることができます。
例えば、薬物療法や心理療法などの治療を受けたり、障害者手帳や障害年金などの給付を受けたりです。
専門家に相談することで、自分の状態に合わせた適切な対策を立てることができます。
支援団体やセルフヘルプグループに参加する
自分と同じような状態の人や、自分を理解してくれる人と交流することができます。
支援団体やセルフヘルプグループに参加することで、自分の悩みや経験を共有したり、アドバイスや励ましを受けたりすることができます。
周囲の人に相談する
家族や学校の身近な人に相談してみてください。
発達障害のASDの特性は、人との交流が難しくなったり、社会的に上手くいかないことが多いです。
なので、周囲の人の配慮や気遣いが本当に必要なのです。
また、会社での人間関係や自分の立ち位置的なものが上手くいかないことがあります。
その場合、上司や同僚に発達障害のASDを打ち明けるかどうか考慮した方が良いかもしれません。
ただ、発達障害であることを会社に公表すると、職場での理解や配慮を得られたり、自分らしく働けるようになったりするメリットもあります。
しかし、公表することによって不利益な扱いを受けたり、人間関係が悪化したりするリスクもあります。
そのため、公表するかどうかは、自分の状況や目的に応じて慎重に判断することが大切です。
発達障害であることを公表することについて悩んでいるなら、専門家や支援団体などの助けを受けることもおすすめします。
まとめ
今回は、サイレントアスペルガー(S・ASD)のセルフ診断テストと、対策方法についてお伝えしてきました。
S・ASDは、発達障害のASDではなく、健常者(定型発達)扱いの状態です。
本来はASD、もしくは軽度やグレーゾーンですので、人生において普通の人よりも苦労をしてきていると思います。
ASDの当事者としては、S・ASDの状態であれば、できれば専門機関を受けて明確な診断をしてもらった方が良いと思います。
発達障害の症状は現代医学では治せず、また一生の脳の問題です。
人生のどこかでASDの特性によって困ったり、辛い思いをしてしまう可能性があります。
その時に、自分がASDと正式に判明していれば、専門家や周囲の理解やサポートを得られる可能性があります。
しかし、自分が発達障害のASDと診断されることで、社会的な不利益や偏見に遭遇するかもしれません。
なので、S・ASDのままが悪いというわけではありません。
ただ、発達障害のASDの当事者として個人的に言いたいのは、「自己分析」をすることです。
「自分が何が出来て出来ないのか」、それを知ることで、自分に合った生き方や仕事を選ぶことができます。
例えば、S・ASDの人は、細かい作業やルーティンワークが得意な場合が多いです。
逆に、人間関係やコミュニケーションが苦手な場合が多いです。
そうした自分の強みや弱みを把握することで、自分に適した職種や環境を探すことができるのです。
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