何かをしてあげて、相手から感謝の気持ちを伝えられると嬉しい気持ちになります。
今後も親身にしてあげたい気持ちにもなります。
人として、相手を気遣う感情は最も大切だと思います。

しかし、発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、感謝の気持ちを感じない感謝出来ない感じない状態になってしまいます。
全て、生まれついての脳機能異常が原因です。
その為、アスペルガーASDは、人から嫌われやすいし、孤立してしまうのです。

発達障害ASDの人は具体的に何故、人から恩義を感じづらいのでしょうか。
今回は、「ありがとう」が言えない、感謝の気持ちが湧かない発達障害ASDの原因をお伝えしていきます。

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アスペルガーASDが人に感謝出来ない理由

発達障害ASDの私自身が子供の頃に親によく言われていたのが、「感謝の気持ちが足りない」、「やってもらって当たり前と思っている」です。

今振り返ってみると、確かに感謝するべき出来事でも「ありがとう」が言えない、もしくは感情のこもっていない感謝の言葉を伝えていました。

その理由は、大人になって多少考えることができるようになった今ならわかります。
それは「何も感じない」からです。
そして、「当たり前のことだと思っている」です。

発達障害ASDは感情が湧きづらい

発達障害ASDの人は特性により、喜怒哀楽の感情を感じづらいです。
感謝の気持ちが湧かないのも、想像力の欠如から「感謝するべきことなのかわからない」のです。

明確に自分にとって嬉しい事であり、感謝するべきと自覚すれば、しっかりと「ありがとう」が言えます。
それでも感情がこもっているかどうかは、感謝の程度と感じ方によります。

ASDは想像力の欠如の特性から、予想や想像がほとんどできません。
その為、相手がどのような苦労や労力を自分に対してかけてくれたのか。
感謝するべきことに対する相手の心境や心持も理解できません。

普通の人であれば、「嬉しい気持ち」や「申し訳ない」と言うような感情が湧く場面でも、発達障害ASDの人はほとんど何も感じません。
ASDの頭の中は、常に空虚であり、何も思いつかない、感じないのです。

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人がしてくれて当たり前だと思っている

ASDの私自身が最も自覚のある考え方です。

例えば、誕生日にプレゼントを貰ったとします。
そのプレゼントが自分にとって凄く嬉しい物でも、感激したり、心から感謝の気持ちを伝える感情にはなりづらいです。

理由は明白です。
当たり前だと思っているから」です。

例えば、誕生日は誰しもプレゼントを貰う物であり、規則のような決まり事のイベントだと認識しています。
親や他人が自分に対して物を送るのは当たり前の出来事なのです。

だから感謝の気持ちを感じることが物凄く薄いのです。
形式的に「ありがとう」は言えます。
しかし、心の底から幸せな気持ちになって「ありがとう」という言葉は出ないのです。

また、送ってくれた相手がどのような気持ちなのかわからない、空気が読めないので、変な感謝の伝えた方になってしまい、場が冷え冷えになってしまうこともあります。

もう1つ、中学校や、高校、大学へ進学した時に親戚の人にお祝いを貰ったことがあります。
その時にも全く、感謝の気持ちは感じませんでした。
これも、一般的な行事であり、当たり前の出来事だと認識している為、感謝の気持ちを伝えられませんでした。

私の家の親戚は、遠くに離れており、直接会うことはできない為、お祝いは郵送となります。
そもそもほぼ会ったことがない人たちであり、想像が全くできません。
その為、機械的な当たり前の行為だと感じてしまっているのです。

進級でのお祝いを貰った時は、親が代わりにお礼の電話をしていました。
私は、子供の頃から会話が苦手であり、ほぼ知らない人とどう接していいかわかりませんでした。
その為、一度も電話で直接お礼も言ったことがありません。

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自閉症アスペルガーASDの子供が感謝できない原因

発達障害ASDの人は、大人になるとある程度の社会経験を積んでいる為、感情がこもっていなくても「ありがとう」が言えます。
しかし、ASDの子供の場合、未知の事や不慣れな出来事に対して、感情がフリーズして何も感じなくなります。
その為、感謝するべきことでも何も感じず、「ありがとう」が言えないのです。

発達障害ASDは、何事においても経験することで普通の人のように振る舞うことができます。
未体験の出来事においてASDは健常者のように、空気を読んだり、場の雰囲気に合わせることが非常に苦手です。
感謝するべき場面でも非常に伝わりづらく、お礼も言えないのです。

子供の頃は、何もかもが未体験であり、ASDの子供にとってパニックになってしまうことがあります。
初めての出来事に対して自分が何をどうしていいのかわからず、感情のコントロールも苦手です。

その為、人から何かをしてもらって感謝を伝えなければならない時でも、逆に恥ずかしさや間違った感情を抱いてしまうこともあります。
その時は、感謝どころか相手を不快にしてしまう言動だったり、嫌われるような状態になってしまうこともあります。

ASDの子供は、他人の感情はおろか、自分自身のこともわかっていません。
健常者とは異なる感じ方、もしくは物事の受け取り方が非常に薄いので、恩義も感じづらいのです。

また、ASDの子供は、こだわりが非常に強く、自分の考えや信念があります。
感謝するのが自分にとって物凄く恥ずかしい感情であり、「ありがとう」を言うのがしたくない。

さらに一度「感謝しなくてもいい人」と認識すると、その人に対してお礼の言葉を言えなくなります。

私が子供の頃、家庭が崩壊していたので、父親が大嫌いでした。
その為、何かしてもらっても感謝の気持ちが全く湧かず、「親だから当たり前」と感じていました。

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発達障害アスペルガーASDの大人がお礼の言えない理由

発達障害ASDは大人になっても、特性は変わらず、感謝の気持ちを感じたり、「ありがとう」を言うことが難しいです。
ASDの大人が子供の頃と違うのは、経験による差異と社会人としての立場です。

ASDの人は、子供の頃から辛い人生を歩んできている可能性が高いです。
その為、素直でなかったり、プライドが高い、自分の考えに固執してしまい、「ありがとう」が言えないのです。

人から何かされても、感謝の気持ちを感じない、そして「ありがとう」と感謝を口にすることで、借りを作ってしまう認識になってしまいます。
発達障害ASDの人は、恩をそれ以上の対価で返さなければならないと感じてしまうことがあります。
その為、有難迷惑に感じてしまい、余計なお世話という気持ちが湧いてしまうのです。

また、仕事や何かで忙しい場合、感謝の気持ちが伝えられない状態になります。
発達障害・自閉症ASDはシングルタスクでしか物事を考えられない、集中できない人が多いです。
その為、人から何かをしてもらって感謝の気持ちを感じてはいるけど、具体的に伝えることが出来ない。

いちいちお礼を言わなくてもいいか」と勝手に自己完結してしまっているのです。
結果、人から嫌われたり、不快に思われてしまいます。

まとめ

発達障害ASDの人は、他人からから何かをしてもらっても、恩義を非常に感じづらいです。
それは全て、想像力の欠如からくる、感じ方の薄さが原因です。
また、こだわりから自分の信念や考えに基づき、お礼を言わなくてもいいと思い込んでいるのです。

ASDでも、感謝するべき出来事に対しては、一応「ありがとう」は言えます。
ただ、ほとんど感情がこもっておらず、ただ伝えているだけです。
心の底から感謝の気持ちが湧いていない為、あくまで形式に沿って言っているだけなのです。

他人からしてみれば、ASDの人には感謝されづらいので、何かをしてあげたいという気持ちにはなりづらいと思います。

ASDの私自身も、人の好意がほとんど感じられない為、「心からのありがとう」が言えません。
ただ、何となく経験から感謝するべき場面はわかるので、意識的に「ありがとうございます」を言うようにはしています。
例えば、心療内科の先生に最後に毎回「ありがとうございました」と言っています。
全く感情はこもっていませんが。

発達障害ASDは、本当に対人関係において困難となる先天性の脳機能異常を抱えてしまっています。
現代社会で生き抜く上で致命的だと言えます。

ASDの人は想像は苦手ですが、経験によってある程度普通に振る舞うようにできます。
感謝するべき時の状態を前もって知っておくことで、スムーズにお礼の言葉が言えるようにはなると思います。

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