昨日、選挙一色の話題の中に、何故かyahooトップにポツンと引きこもりの記事が掲載されていました。
しかも、夜の更新が無い時間帯だったので、5~6時間ずっとyahooトップに居座っていました。

記事の内容は、定期的に話題になる引きこもりについてです。
今回は、8050問題。
50代の引きこもりの子供を持つ80代の親が業者に頼んで、子供の引きこもりを直してもらうというもの。

そして、その業者は案の定、詐欺まがいの強制収容共同生活部屋に入れて、引きこもりを更生させる施設でお金を稼ぐ手法でした。

費用は3ヶ月で400万、しかも引きこもりを直すような指導は無かったそうです。
また、引きこもり当事者は1ヶ月で家に帰ってきてしまいました。

昔から、このような詐欺業者はテレビやネットで話題になっています。
しかし、何故か一向に減らないです。
そして精神的に弱っている親も簡単に騙されてしまう。

引きこもりの子供を抱える親の気持ちを考えると、何とかしたいのはわかります。
しかし、高額のお金を払う時点で明らかにおかしいと気づいて欲しい。

でも、それも仕方がないのかもしれない。
国や自治体などが、引きこもり対策をしないから。
いや、してはいるけど効果があまり無いのです。

例えば、自治体が行っている相談会やセミナーは、形式的なものが多いです。
もちろん引きこもっている当事者自身が参加しないので、親ばかりが集まり、接し方や見守ることの大切さなど、あまり意味のないアドバイス。

そして、支援が「相談窓口止まり」であること。
支援の主体が自治体で、地域格差が大きいこと。
親への支援はあっても、本人への直接的な問題解決にはなっていない。
長期化・高齢化に対応した支援が乏しいこと。

そして何より、本当の引きこもり脱出方法や支援をわかっていない。

そもそも、引きこもりが抱える問題は人それぞれであり、対策は難しいです。
でも、ある程度引きこもりが脱出できない原因の共通点はあります。
それが、メンタルとお金の問題です。

正直、お金の問題はどうしようもないと思う。
働いていないのだから。
でも、引きこもっていても出来るお金の稼ぎ方(在宅ワークやAIを使った何か)を国が支援してくれればとも思う。

そして一番重要なのがメンタル問題です。
これを解決しない限り、引きこもりが直ることは無いと思っています。

逆に言えば、メンタルがつよつよになりさえすれば、外出もできるようになるし、行動力が上がります。

では、どうすればいいのでしょうか。
私が思うのは、引きこもり専用のメンタルを鍛える機関を国が作ればいいのではないかということです。

「メンタルリカバリー型引きこもり支援施設」を作る。
名前は仮ですが、単なる相談所や作業所ではなく、精神の土台を立て直すための「心のリハビリセンター」。

もちろん無料で利用出来るようにする。

最終的には、裸で街を歩けるくらいになるまで。
もちろん冗談ですが、それくらいの精神の強さを身に付けられれば無敵だと思う。

ただ、現実的にどうなのだろう。
そもそも生まれた時点で、親からの遺伝で精神の強弱のゲージは決まっています。
そして、育った環境による影響も多大にあります。

引きこもりになっている人は、精神の弱さが尋常ではないので、鍛えるのも普通のメンタルトレーニングでは無理です。
かなり特殊なプログラムが必要だと思う。

23年以上引きこもっている私のメンタルも異常に弱いです。
そして、直すのはほぼ不可能。

長期や真性ひきこもりのメンタル改善は、本当に難しいと思う。
絶対とは言わないけれど、今までの人生経験からくる自己肯定感の低さは一朝一夕で変えられるものではないです。

長年引きこもってきた私だからこそ言えることですが、たった一つ望みがあるとすれば、成功体験でしょうか。
とにかく、自信が無さすぎる。

昨日の選挙を見ていて思ったのですが、候補者はよくあんな人前でしゃべれるなと思います。
あのような強さは、自分に絶対の自信があるからです。

そして、ある意味凄いのが石破首相の辞めない宣言。
あれも、尋常ではないメンタルだと思います。

日本中からNoを突きつけられているのに、居座る精神力。
あれも異常なメンタルの強さだと思う。
いや、頭のネジが1つ外れてしまっているのかもしれないのですが。

とにかくどんな手段であれ、強靭な精神力を身に付けることが、引きこもり脱出のキーポイントだと思います。

そして一番大事なのが、精神が鍛えられただけでは引きこもり問題を解決できるのは30%くらいだということ。
一番の原因は、お金の問題です。

お金が無いから外出もできない、行動できない、自信も無くなるのです。
逆に、世間に対してお金を稼いでいる(行動している)という自負や、お金がある状態であれば、精神の問題を議論する前に、引きこもりを解決できる可能性が高いです。

引きこもっていても、お金があるのであれば、働いていなくても世間に対して負い目がほとんど無くなるはず..だからです。
自己肯定感も低くはならないはず。

なので、国が本気で引きこもり対策をするのであれば、お金の問題とメンタルの問題の両方に同時に解決する仕組みを作るべきだと思います。

例えば、引きこもり状態でも在宅で稼げる仕組みを提供する。
「在宅型就労支援制度」などを設けて、簡単なデータ入力やAIを活用した軽作業、記事執筆や画像生成など、初期のハードルが低い仕事を紹介する。

そして、その報酬が適正価格で支払われること。
現状のクラウドソーシングは単価が極端に安く、労働意欲をそぐ原因になっているので、国が最低賃金に準ずる金額を保証する「公的仕事マッチングサイト」みたいなものを整備する必要があると思います。

特にクラウドソーシングサイトでは、逆にお金を払わせようとしてくる詐欺も横行しています。
私がよく見ているAIで稼ぐ人のyoutube動画でも検証、暴露されていました。

なので国が独自に、引きこもりや外で働けない人の在宅ワーク関連の公的在宅就労支援プラットフォームを立ち上げるべきだと思います。

お金を稼げるようになれば自然と自信が付き、メンタルの問題もある程度回復するのです。

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政府がすべき具体的な施策

引きこもりの人のほとんどはPCやスマホを使っていると思う。
なので、ネットを活用して社会に貢献できる、もしくは生産性のある事業を立ち上げる。

そもそも、日本は深刻なIT技術者不足、セキュリティ問題、そしてAI利用者の少なさ・精通している人の圧倒的な人材不足などがあると思います。
そこで、引きこもりの人を家でも学んで仕事に出来るようにすればいいのでは、と考えています。

引きこもり×ITスキル育成!国家戦略としての可能性

引きこもりは外で人と接するより、ネット上でのやり取りや情報収集を得意とする人が多いです。
なので、ここに国家規模の戦略を当てはめるべきだと思います。

日本が直面しているIT技術者不足やサイバーセキュリティの人材不足は深刻だと言われています。
ならば、その補充先として「引きこもり層」に目を向けて欲しい。

PCやスマホでネットを使いこなしている引きこもりの人が多いと思うから。

国が主導して、引きこもり当事者向けのITリスキリング講座やAI利活用講座などをオンラインで無料提供すれば、多くの人が参加すると思う。

そして人と関わらずに自宅でスキルを身につけられる安心感は大きなメリットです。

講座受講中は最低限の生活補助を行い、終了後には国が認定する在宅業務(プログラミング、データ分析、コンテンツ制作など)に直結させる仕組みにすれば、「社会貢献している実感」と「収入」の両立が可能となります。

引きこもりだからこそ伸ばせるITスキルがあり、日本全体の生産力回復にもつながる。
これは国家戦略として十分に実現可能な道なのではないでしょうか。

成功体験創出プログラムの必要性

引きこもりの人の精神を鍛えることは必須なのですが、その過程で「成功体験」を小さくても積み重ねられる仕組みが不可欠だと思います。

引きこもり状態にある人は自己否定が強いです。

何をしても失敗するという強い思い込みもあります。
だから、「とても簡単な成功体験」から始める必要があるのです。

例えば、AIを使った簡単な画像生成ができた、誰かが「ありがとう」とコメントしてくれた、1日10円でも自分の力で稼げたという経験が、少しずつ「自分にも何かできる」という感覚につながっていくのではないかと。

国が用意するプラットフォームでは、この「成功体験の設計」がめちゃくちゃ重要です。
達成しやすい小さなミッションやゴールを作っておいて、クリアするたびに国や支援者から報酬が得られるシステムにする。

「自分は社会とつながっている」「自分にも価値がある」と実感できることが、メンタル回復への一番の近道なのです。

単なる技能習得や精神論だけでなく、「できた」という体験の積み重ねが、真の引きこもり脱出の鍵だと私は思います。

まとめ

今回は、引きこもり脱出、解決法について少し考えてみました。
政府の引きこもり対策がほとんど効果が無いので、当事者や家族の高齢化が深刻化しています。

何故、国は放置しているのだろうか。
引きこもり支援センターやA・B型事業所などがありますが、それらは自ら勇気を奮いだたせて動かなければ何も始まらない。

そもそも、自分で行動すること自体が難しいと分かっていない。
そこで、引きこもりの最大の問題であるメンタルとお金の問題を、家でも解決できるようにする。

引きこもり当事者として断言できるのは、「メンタル」と「お金」の問題、この2つを同時に解決できれば、社会復帰の可能性は90%以上あるということです。

精神面だけを鍛えても効果は限定的で、せいぜい30%程度しか状況は改善しません。
でも、「お金の不安」と「自己肯定感の低さ」の両方にアプローチできれば、外出や人との交流も苦ではなくなり、自尊心を保ちながら活動できるはずです。

私自身、23年以上引きこもってきた経験から、これは間違いないと感じています。

でも、実際には「メンタル」と「お金」の両方を同時に解決できる環境が、今の日本にはほぼ存在しません。
自治体の支援は「相談窓口」や「作業所」など、動ける人向けが中心で、本当に動けない層に対しての支援は欠落しています。

国が考えるべきだと思うのは、「最初の一歩」を用意してあげることです。
それが在宅であり、お金と自尊心問題、そしてIT・AI技術者不足も解決できる方法だと思います。

問題は、ほぼオンラインで解決する必要があるということです。
でも、それは、ネット環境やデジタル機器に不慣れな高齢の引きこもり当事者や親世代も少なくありません。
ITリテラシーの差が、支援格差につながってしまう可能性があります。

オンラインの世界にも詐欺や搾取は存在します。
国が関与しない民間サービスや情報商材に騙され、さらに傷つく引きこもり当事者もいると思います。
だから、国が公式に「安全で信頼できる仕組み」を用意し、情報弱者が搾取されない仕組みづくりが不可欠だと思います。

ここまで書いてきましたが、私はこれが机上の空論だとも思っていません。
23年以上引きこもっている当事者からのリアルな提案でした。

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