少し勉強や作業を始めただけで、あっという間に疲れてしまう。
そんな経験はないでしょうか。
私は昔から、脳の疲れやすさに悩んできました。

何かを頑張ろうとしても、5分やっただけですぐにつかれてしまい、他の記事を見たり、犬動画に逃げてしまっている自分がいます。
どうしてずっと頑張れないのだろう。

そういえば、子供の頃の授業を聞いているだけでも物凄く苦痛を感じていました。
というか、教師の授業内容が全く理解できず、ずっと他の事を考えていた。
どうやってイジメられないように今日を生きれるかとか、恥をかかないように上手くやり過ごすことが出来るか、など。

頭の悪さとは関係ないのですが、とにかく学校での勉強という場で学習に集中できる環境では無かった。
そして頭の悪さから理解も出来ず、授業中はただ座っているだけで苦痛を感じ続けていた。

今になって思うのは、生まれつきのIQの低さから学習力(理解力)が極端に低いので、何をやっても達成感が得られず、ただ辛いだけ。
だから、ちょっと頑張っても理解できず、苦痛だけを実感している。

生まれつきの頭の悪さは、本当にどうしようもないと思う。

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理解力の低さと脳の疲労の関係

頭が悪い=理解力が低い、ということなので、物事を考えるために脳のリソースをたくさん消費してしまいます。

逆に頭の良い人は、スラスラと理解してどんどん進んでいくので、同じことを学んでも脳の負担が全然違うのだと思います。

例えるなら、亀と兎の競争のようなものでしょうか。

頭が悪い人は、1つの問題を理解するのにあれこれ考え込んでしまい、なかなか先に進めない。
その結果、脳の疲労だけが積み重なっていき、さらに理解力も落ちていく。悪循環です。

そこに発達障害が重なると、さらに厄介です。
私の場合、単に頭が悪いだけでなく、ASDの影響から「1つの問題を完全に理解するまで前に進めない」という問題があります。

しかも細部まで掘り下げてしまい、知らない単語が出てくると、そこに気を取られて徹底的に追求してしまう。
結果として、作業が物凄く時間がかかってしまう。
そして頭の悪さからさらに時間がかかる&脳の疲労が激しい。

ADHDの人の場合は、また違った難しさがあると思います。

理解しようとしても集中が長く続かず、気が散ってしまうことが多い。
せっかく掴みかけた内容も注意がそれてしまうと忘れてしまい、再び一からやり直しになる。

その繰り返しで、進んでいるのに進めていない状態になり、余計に脳が疲れてしまうのではないかと思います。

頭の良い人の場合、私の予想ですが、理解が難しい問題にぶつかっても「だいたい70〜80%くらい分かれば次に進む」という柔軟さがあると感じています。

そして不思議なことに、後の段階でその未解決だった部分が自然とつながって、最終的に100%の理解に到達してしまう。
これは理解力が高いからこそできることだと感じました。

要するに、頭の良い人は理解が速いだけでなく、わからない部分を一時的に保留しても、その後の知識や経験で補完できる力を持っているのだと思います。

頭の良い人を兎に例えましたが、理解力の高い人は止まることなくスイスイと進んでいきます。
その速さについていけない亀(私)は、途中で足が止まり、前に進めなくなってしまうのです。

頭の悪い人(亀)は、ひとつを理解するのに莫大な時間がかかり、その間に脳疲労も激しくなる。
理解できないまま、同じ場所で立ち止まってしまうこともあります。

そして発達障害があると、さらに余計な脳のリソースを消費してしまい、通常の何倍もの疲れを感じてしまいます。

努力するのも才能だと言われますが、頭の悪い人も努力はしています。
でも、理解力が及ばない分、脳の負担が大きく、頑張れば頑張るほど辛さが増してしまう。
これは本当に切実な問題だと思います。

その点、頭の良い人は努力をしていても、理解力の高さや処理の速さのおかげで効率よく進んでいく。
同じ努力という言葉でも、その中身や消耗度はまったく違うのが本当にずるいです。

頭の悪い人(カメ)は、頭の良い人(ウサギ)のスピードにどうしてもついていけません。

ウサギとカメの物語では、足の遅いカメが最後には勝利します。
しかし現実の知能の差の世界では、絶対的に不可能。

ウサギのように理解力が高い人は立ち止まることなく進み続けるため、カメにあたる私は、むしろ差を広げられてしまい、一生追いつけないのです。

頭が悪い(IQが低い)とどうして脳疲労が激しいのか

頭が悪い=理解力が低い、というのは劣等感ではなく、脳のリソースの使い方に大きな差があるのだと思います。

頭の良い人は、ひとつの情報をスッと理解して整理できるから、処理に余計なエネルギーを使わない。
でも、理解力が低いと、一つの概念を理解するのにあれこれ試行錯誤してしまう。

一直線で目的地に行ける人と、道に迷って何度も引き返す人との差みたいなものです。
しかも、脳は筋肉と違って、ここから先はもう疲れたから休ませて、というサインがでない。

なので、気付いたら疲労困憊になっています。
単純な作業でも理解に時間がかかり、その間に分からないストレスまで積み重なっていく。
これがまた疲労を加速させる要因なのです。

そして発達障害があると、この消耗がさらに倍増します。

ASDだと「分からない部分を残したまま進めない」というのがあるし、ADHDだと「集中が切れて忘れる」の繰り返しで進めない。

結果的に、通常の何倍も脳を酷使してしまう。
だから「頭が悪い=脳疲労が激しい」というのは、ある意味必然なのです。

頭の悪さ(IQの低さ)の脳疲労の対処法

「頭が悪いから脳疲労が激しい」という問題を解決するにはどうしたらいいのでしょうか。

個人的な解決法としては、1つつまずいたらそこで立ち止まって完璧にわかるまで頑張るのではなく、とりあえず全体を1度通してみることだと思います。

1つ1つ理解が及ぶまで考え込んでしまっていると、本当に脳が疲れてやる気が無くなって、休憩したり、そのまま現実逃避をし続けてしまいます。

なので、とりあえず理解できなくても、最後まで一通り終わらせる。
そして、それを何度も繰り返せばいいのではないかと思います。

でも、理解できないことは理解できない。
本当に何故なのか。何故頭の良い人は、難しいことが理解できるのか。
それが私にはわからない。

そして、何故私が理解できないのかもわからない。
その差が本当にずるいし、嫉妬してしまう。

他の対処法としては、頭が悪い人は考えるのにエネルギーを多く消費するから、普通の人よりもこまめに休む必要があると思います

10分集中したら2〜3分休む、とか、作業を区切って深呼吸をするだけでも違うようです。

それから「道具に頼る」こと。分からないことを頭の中だけで処理しようとせず、紙に書き出したり、マインドマップを使ったり、アプリにメモして整理する。

脳の作業領域をできるだけ空けておくと、疲労が溜まりにくくなるかもしれません。

頭の良い人と悪い人の努力の中身は違う

頭の良い人の努力は効率よく積み重ねるイメージで、頭の悪い人の努力は必死に食らいついている感じ。

例えば、頭の良い人は新しいことを学ぶとき、理解のスピードが速いから、どんどん前に進みつつ過去の知識を自然に整理できる。
そのため努力はしていても「脳への負担」が軽い。
坂道を自転車でスイスイ登っていく感じです。

頭の悪い人の努力は、分からないことにぶつかるたびに立ち止まって、脳のリソースを全力で使ってなんとか突破しようとする。
進むスピードは遅いし、体力(脳力)を消耗する。

こっちは、重いリュックを背負って坂道を一歩一歩登っている感じ。
結果として「同じ時間頑張っても疲労度がまるで違う」という不公平さが出てくるのです。

だから「努力してるのに報われない」と感じてしまうのも自然なことだと思います。

頭が悪い人ほど、膨大なエネルギーを消費して必死に頑張っている。
それはそれで、すごいことなのではないか、とも思います。

努力が報われるためにできること

頭の悪さや発達特性があると、「努力=報われない苦労」になる可能性が高いです。
では、どうすればいいのでしょうか。

それは、戦う場所を選ぶことだと思います。

頭の良い人と真っ向勝負して同じ土俵で結果を出そうとすると、絶対に勝てない。
なので、自分の得意分野や持ち味を活かせる場所を頑張る。

理解のスピードは遅くても、丁寧さや粘り強さを活かせる分野だけなら対等になれるはず。

あとは、同じゴールを目指さないことでしょうか。

頭の良い人と同じ条件で頑張っても、途中で挫折して「やっぱり自分はダメだ」となってしまいます。

同じゴールを目指さないというのは、逃げや妥協ではないです。

頭の良い人のように「速さ」や「広さ」で勝負しても、どうしても不利になります。
でも、深さや粘り強さ、丁寧さなど、亀だからこそ発揮できる強みもあります。

時間はかかっても一度理解したことは忘れにくいとか、細部にこだわることで精度の高い成果を出せるとか。
もしくは、同じ問題を何度も繰り返すことで独自の視点を得られるとか。

亀がウサギに勝つ道は「自分にしかできない歩み方を選ぶ」ことなのだと思います。

まとめ

「頭が悪い=理解力が低い」というのは、ただの劣等感や思い込みではなく、実際に脳の消耗度に直結しているのだと思います。

理解が遅い人は、ひとつひとつの情報処理に膨大なリソースを使うため、同じ学習や作業でも疲れ方が全然違う。
そして発達障害が重なると、さらに効率が悪くなり、悪循環にハマりやすい。

頭の良い人はスッと理解して余計なエネルギーを使わないけど、頭の悪い人は同じことを理解するのに何倍もリソースを消耗してしまう。

生まれつきの脳機能の差が人生に多大な影響を及ぼすのは、本当に酷いし不公平だと思う。
でも、嘆いていても仕方が無いので、この脳のスペックで順応するしかない。

その方法としては、

・完璧に理解するまで止まらず、とりあえず一通り進める
・こまめに休憩して脳をリセットする
・紙やアプリに書き出して、脳に余計な荷物を背負わせない

など、自分に合った工夫をして少しでもマシになるしかない。

そして一番大事なのは、「戦う土俵を選ぶ」こと。

ウサギみたいに速さで勝負するんじゃなくて、カメにしかできない「粘り強さ」や「丁寧さ」で戦う。
同じ場所を目指すのではなく、自分に合ったゴールを設定することが大事だと思う。

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