
実は日本は最底辺の人間には一番生きるのがマシな国かもしれない。
もし他の国で、私のような23年以上引きこもっていたら、どうなっていたのか。
正直、日本だからまだ許されている(生きている)と思っています。
他国だったら、完全に詰んでいるはず。
日本より福祉が整っている国は欧州にあるし、発達障害に理解が高いアメリカなどもあります。
でも、それらの国より日本は何故か最底辺の甘えが許されている気がします。
ただ、日本は恥の文化があり、引きこもりや働いていない無能などは、陰に隠れてこっそり生きるしかない。
他の国だと、何故か自己肯定感がそれほど低くならない印象があり、堂々と生きている印象があります。
何故だろう。よく言われるのが教育で自虐思考が植え付けられているからと聞いたことがありますが。
ということで、「最底辺の人間が一番まともに生きられる国はどこなのか」考察していきたいと思います。
他の国の最底辺の人たちの「生きる難易度」
真っ先に検討したいのがアメリカ。
自由の国で、成功すれば夢みたいな生活ができるイメージがあります。
ですが調べてみると、失敗した人にはすごくシビアのようです。
まず医療費。
高額すぎて、病気になったらもう終わり。
日本では私のように働いていない、収入のほとんどない人間でも、医療保険に加入できる仕組みになっています。
医療費の自己負担は3割となります。
でもアメリカの場合、保険に入るにも高いお金が必要で、最底辺の人はその保険料すら払えない。
だから病気になっても病院に行けず、そのまま我慢する人も多いらしいです。
引きこもっていてわかったのですが、最底辺の生活をしていると、健康を害する可能性が物凄く高いです。
なので、社会的に弱い立場の人がアメリカで病気や怪我をしてしまうと、耐えて我慢するか、手遅れになるまで放っておくしかなくなるのです。
アメリカにも生活保護や障害年金もあるにはあるようですが、条件がすごく厳しかったり、金額が少なかったりで、日本のように「とりあえず家にいても生きていける」状態とはだいぶ違うようです。
もし私のように真性引きこもり、ASD、身体に問題を抱えているなどの末期人間がアメリカにいたら、生存確率はほぼ0だと思われます。
そして、弱者に対する支援制度の申請難易度が極端に高いようです。
引きこもりという概念自体も無いので、長期無職=ホームレス予備軍、精神障害者、という雑なカテゴリに入れられます。
さらに、アメリカでは成人したら家を出るのが当然という文化。
大人が親と同居して無職だと、周囲は「終わってる」と見なされるようです。
他にも、アジアのいくつかの国では、そもそも発達障害という言葉すら知られていなかったり、精神的な問題を気の持ちようとか、親のしつけのせいとか言われて終わりのようです。
支援を受けられるどころか、そういう問題があること自体を認めてもらえない。
特に発展途上国や厳しい国だと、私のような存在は許されず、強制的に働くか、働かなければならない状況に追い込まれるのです。
日本のように、引きこもりになる贅沢は許されない。
でも、むしろそっちの方が人間らしさがあると思う。
引きこもって人間的に終わってしまうより、強制的にでも働いていれば、少しは誇らしくなるし、生きている実感が少しはあるからです。
☆最底辺の人間が生きやすい国ランキング(個人の主観+制度比較)
順位 | 国名 | 医療アクセス | 社会保障 | 偏見の少なさ | 引きこもりでも生きられる度 | コメント |
---|---|---|---|---|---|---|
🥇 1位 | 🇯🇵 日本 | ◎ | ◎ | × | ★★★★☆ | 落ちたあとでも最低限生きられる制度が強い。医療と生活保護が心強い。恥文化がネック。 |
🥈 2位 | 🇸🇪 スウェーデン | ◎ | ◎ | ◎ | ★★★★☆ | そもそも「落ちにくい」仕組み。支援を受けることに恥の意識がない。 |
🥉 3位 | 🇫🇮 フィンランド | ◎ | ◎ | ◎ | ★★★★☆ | 医療・教育・福祉すべてがバランスよく整備。社会の包容力が高い。 |
4位 | 🇩🇪 ドイツ | ◎ | ◎ | ○ | ★★★☆☆ | 生活保護制度も強く、支援が“権利”として認識されている。 |
5位 | 🇺🇸 アメリカ合衆国 | △〜○ | △ | ○(地域差) | ★★☆☆☆ | 都市部では生きやすいが、地方は厳しい。医療費が最大の壁。 |
6位 | 🇮🇳 インド・🇮🇩 インドネシア など | × | × | × | ★☆☆☆☆ | 福祉制度が未発達で、引きこもる余地がほぼない。 |
働けなくても生きてていいと思える国
日本では、「働いていない人間」は価値がない、という空気はあります。
ネットではぼろクソに叩かれることがよくあります。
それでも一応制度としては、障害年金もあるし、医療も保険でちゃんと受けられる。
恥ずかしいかもしれないけど、生きることはできます。
ちゃんと家があって、ご飯が食べられて、ネットがあって、こうして文章が書けている。
それって、当たり前じゃなかったんだなと思いました。
もっと厳しい国に生まれていたら、私はもう生きていなかったかもしれません。
少なくとも、ここまで考える余裕はなかったと思います。
最底辺になる前の防止
最底辺に落ちたあと生き残れる国として、日本はトップレベルだと思います。
生保、障害年金、自治体支援、国民皆保険、家族との同居文化など。
でも、その最底辺にならないための支援や理解が壊滅的に弱いのです。
学校は普通を強制するシステム。
発達障害への配慮や理解もしょぼいです。
ASD/ADHD/IQボーダーは見過ごされるか、変わった人扱いで処理される。
早期の支援に繋がる人は、ごく一部の運のよい人(親・教師が察知したケース)なので、放置→自己肯定感ゼロ→社会不信→引きこもりコースになってしまう可能性が非常に高いということです。
逆に他国では、最底辺になる前に、落ちないように支える仕組みがしっかりしているところもあります。
スウェーデンでは、子どもの頃から発達のチェックが当たり前で、支援が必要ならすぐに教育や医療が連携していて、学校にカウンセラーが常駐しているのも普通。
ドイツは、早い段階で学習の困難を拾い上げ、特別支援や職業訓練に自然に移行できる仕組みが整っています。福祉も権利として扱われます。
アメリカは貧富の差が激しいと言われていますが、発達障害の診断も早いですし、その後の対応策も整っています。
都市部では支援団体も多く、「引きこもる前」に動ける人が多いようです。
そしてフィンランドは、特別支援を受けることが恥でも何でもなく、当然の権利。
落ちる前に支えられるので、長期の引きこもりになる人自体が少ない社会だそうです。
最底辺になる「前」の支援力ランキング(目安)
国名 | 医療アクセス | 発達支援 | 社会的偏見の少なさ | 最底辺になる前の支援力 |
---|---|---|---|---|
🇫🇮 フィンランド | ◎ | ◎ | ◎ | ★★★★★ |
🇸🇪 スウェーデン | ◎ | ◎ | ◎ | ★★★★★ |
🇩🇪 ドイツ | ◎ | ◎ | ○ | ★★★★☆ |
🇺🇸 アメリカ | △〜○ | ◎ | △〜○(地域差) | ★★★☆☆ |
🇯🇵 日本 | ◎(落ちた後) | △ | × | ★★☆☆☆ |
まとめ
長期引きこもりの自分の末期的な状況を顧みると、日本だから生きていることが許されていると思いました。
アメリカだったら、裕福だったり福祉が充実した地域でないと日本ほどの支援や理解は得られない。
福祉大国のスウェーデンやフィンランドも、確かに制度としては素晴らしい国です。
でも、それは最底辺になる前に拾い上げてくれる社会だからこそ成り立っている側面があるのです。
逆に言えば、日本のように長期間引きこもっても家にいてもなんとか生きていけるという環境は、実はかなり特殊なようです。
私も何で働いていないで生産性も無く、精神もボロボロなのに未だに絶望して終わっていないのかちょっと謎でした。
もちろん、ASDの気づかない、未来思考が出来ない、異常な忍耐など、現状を理解できていないことが幸いなのかもしれません。
でも、もし最底辺の状況になる前の支援が充実している国であれば、引きこもりになっていなかったと思います。
いや、でも運が異常に悪いのでそうとも言えないのですが。
しかし、発展途上国や社会保障の弱い国で今の状況だったら、確実に終わっています。
医療も受けられず、家に閉じこもることも許されず、生きていける余地すらなかった。
そう考えると、日本の現在の弱者に対する福祉に不平不満を言うのは、ある意味で贅沢なのかもしれません。
ただ、引きこもりになる前の支援を絶対に充実した方が良いと思います。
引きこもりになる人が減り、生産性が上がり、結果的に社会全体にもプラスになるからです。
最底辺を支えることも大事ですが、本当に重要なのは最底辺に落ちる前に救われること。
早い段階で気づいてもらって、支援につなげる仕組みが整っていれば、長年引きこもる人も減るし、社会復帰が不可能になるような深刻なケースも少なくなるはずです。
その方が、本人にとっても、社会にとってもwinwinですし。