発達障害のASDと診断された人でも、「もしかしてADHDもあるのでは?」と感じたことがある人はどれくらいいるのでしょうか。
注意力が低かったり、衝動的に行動してしまう、やるべきことから脱線してしまうなどなど。

でもそれはASDの特性によるものなのか、それともADHDが併存していてその影響なのでしょうか。

私は8年以上前に受けたWAIS-Ⅲや過去の状態や心理テストなどでASDと診断されました。
そして、ADHDではないとも言われています。

しかし、最近どうしてもADHDも併存しているのではないかと疑っています。
理由として、何かをしようとしていたのにすぐに気が散って、そちらに行動が移ってしまうということがよくあるからです。

例えば、このブログ記事を書こうと思って始めたのですが、その内容について頭の中で他に気になった関係ない物事のキーワードが気になり、そちらを永遠と調べてしまいます。
そして、1時間くらい経っていて、後からやることを忘れていた、というようなことが多々あります。

ADHDのよく言われる衝動性が当てはまっていると思います。
でも、ASD単体でも、この原因の理由は説明できます。

ASDの特性として、興味の対象に強く引き寄せられる傾向があります。
一度気になったキーワードがあると、それを解明しないと気が済まない感覚があり、頭の中で放置しておくことが難しいのです。

やらなければならないことを後回しにしてでも、関連して思い浮かんだ別のテーマに強い注意がいってしまい、そのまま深掘りする。
これはADHDの注意の散漫ではなく、注意が一点に強く固定されるタイプの集中の偏りのようです。

ADHDは、興味のあるなしに関係なく、外部の刺激や頭の中で思いついたことが行動に移りやすく、元の作業に戻ることが難しい。

私の場合は、外部刺激に反応しているわけではなく、自分の中で生まれた疑問がなんの躊躇なく、そのまま行動に移行する感じです。

そして自分が「ADHDではない」と言われた要因が、子どもの頃から落ち着きがない人間ではなかったからです。
忘れ物とかもなかった、規則やルールなどを守るASDの特徴がよく出ていました。

子供の頃を振り返るとADHDではなかったな、と自分でも思います。

でも、もしかしたら学生時代は、ADHDの特徴が表に出なかっただけなのかもしれない。
悲惨な家庭環境、ボロボロの学生生活を送っていたので、常に緊張状態で失敗しないようにしなければならない、嫌われたくない、迷惑をかけないなどの思考が支配していました。

その結果、ADHDの衝動性や注意の逸れなどの特徴を、無意識に抑え込んでいただけなのかもしれないと思っています。

心理学的にも、

・強いストレス環境下では、衝動性が「抑圧」されることはある
・過剰適応で症状が目立たなくなることもある
・逆に、環境が緩むと実行機能の弱さが目立つこともある

このようなことが起こるようです。

でも最近(ここ数年)で、ADHDのような特徴が出てきていると感じています。
しかし、発達障害は先天性であり、大人になって急に症状が現れるといったことは無いはずです。

自分の場合、末期の引きこもり状態や誰とも交流しないストレスが無くなったなど、環境やメンタルの変化によって急にADHDの部分が出てきたのかもしれないかもしれない。

そもそもADHDは、どのような基準で診断されるのでしょうか。

一般的には、

不注意(忘れ物が極端に多い、締切を守れないなど)

多動性(落ち着いて座れないなど)

衝動性(深く考えずに行動するなど)

このようなことが子どもの頃から見られることがあれば、疑わしい。
複数の場面で(仕事・家庭など)生活に支障が出るレベルで続いている場合に診断されるとのこと。

自分に当てはめると、不注意は子供の頃には無かったけど、ここ数年はよくあります。
部屋でいつもぶつからないところに体をぶつけてしまったり、いつもの日常の同じループ作業で1つか2つ忘れてしまって後で気づくなど。

多動性について思うことは、体は常に落ち着いているけど、寝る前とかとにかく頭の中に思考が勝手に出てくるようなって眠れない。
そして一度目が覚めると、同じ状態になり、1時間以上眠れないです。

衝動性については、子供のころはあったかもしれないけど「してはいけない」という抑えがあったと思う。
でも現在は、引きこもりで誰の制限もなく、気兼ねない(恥ずかしさだけは人一倍ある)状態なので、かなり衝動的に行動してしまうことがあります。

今まで抑えていたことが素直に出てしまっている。
でもこれは思考が浅くなったからなのか、それともASDの未来を考えられない想像力の低さや極端思考などの影響によって引き起こされている衝動的な行動なのかはわかりません。

こうして自分の状態を振り返ってみると、ASDの特性なのか、それともADHDの併存なのか判断がつかない状態です。

そこで今回は、ASDの人のADHD併存の確率や症状を考えてみたいと思います。

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ASDの人のADHD併存率について

個人的に、ASDとADHDは特徴的に水と油のような感じなので共存しないと思っていました。

ASDといえば、個人差は大きいですが一般的な傾向として、想像力が乏しく、閃きや連想が苦手、1つの事に固執してそれを永遠と続ける、全体を様々な視点で捉えられないなど。
逆にADHDは、思考が常に溢れてアイディアが豊富、トーク力が高い、気づき、気遣いができるなど、ASDとは真逆の脳の構造だと思ったからです。

でも、実際の研究ではASDとADHDは対照的 だから共存しないというものではなく、むしろかなり高い割合で併存することがわかっています。

ASDとADHDの特性を両方持っている確率

海外の大規模研究では、ASDと診断された人のうち約30〜50%の人がADHDの診断基準も満たすと報告されています。
子どもの研究では50〜70%という報告もあり、成人ではやや低くなる傾向がありますが、それでもかなり高率です。

参考:National Library of medicine
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/

sciencedirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0165178123006078

2013年に改訂されたDSM-5では、ASDとADHDの併存診断が正式に認められました。

それ以前(DSM-IV)では同時診断ができなかったため、どちらか一方とされていた人の中に、実際は両方の特性を持っていた人が一定数いたと考えられています。

ASD+ADHD併存の人に見られやすい特徴

「ASDの注意の偏り」と「ADHDの注意の不安定さ」は質が違います。
両方ある場合、独特な混ざり方をします。

ASDのみの場合は、

  • 興味対象に強く固定
  • 予定変更が苦手
  • 一点集中が長時間続く

ADHDのみだと、

  • 興味がないと集中できない
  • 外的刺激にすぐ反応
  • 作業が持続しにくい

ASD+ADHDが併存していると、

  • 超集中(ハイパーフォーカス)と完全な散漫が同居
  • 興味の対象は深掘りするが、日常のタスク管理が破綻しやすい
  • 「やりたいこと」は異常なほど進むが「やるべきこと」が進まない

私の「別のキーワードが気になり永遠に調べてしまう」この症状は、

  • ASD的「興味の固定」
  • ADHD的「実行機能の切り替えの弱さ」

の両方で説明可能なパターンとされています。

実行機能のアンバランス

ASDとADHDが併存するタイプの特徴として、

  • 計画立案が弱い
  • 優先順位付けが苦手
  • 作業の開始が極端に遅れる
  • 戻ることが難しい

などの実行機能の弱さが強く出やすいとされています。

ASDだけでも実行機能は弱くなりますが、ADHDが加わると

「頭ではわかっているのに、動きがコントロールできない」

感覚がより強くなることがあるのです。

衝動性のタイプが独特

ADHD単体の衝動性は

  • 外的刺激に反応
  • 思いつきで発言
  • 途中で割り込む

などが多いです。

ASD+ADHDでは

  • 内的思考に強く引きずられる
  • 頭の中の疑問が最優先になる
  • 予定より「今気になったこと」を優先する

という形になりやすい。

私の場合、外部刺激ではなく、自分の中の疑問がそのまま行動になるというのは、まさにこのタイプのようです。

子ども時代に目立たないケースもある

重要なのはここです。

ADHDは子どもの頃から症状があることが診断基準ですが、

  • 強い不安環境
  • 過剰適応
  • 完璧主義
  • 失敗への恐怖

があると、衝動性が抑えられることがあるようです。

なので、

  • 大人になって環境が緩む
  • 一人で自由に動ける
  • 外的監視がない

状況になると実行機能の弱さが目立つケースは珍しくないとのことです。

急にADHDのような特徴が表に出たわけではなく、抑え込まれていた特性が出やすくなった可能性があるのです。

でも、ASD単体でも

  • 興味への強い固着
  • 思考の止まらなさ
  • 睡眠前の思考暴走
  • 切り替え困難
  • ループ作業の抜け

は十分説明可能な範囲ということです。

なので、「ASDかADHDか」ではなく、「ASDの実行機能特性が今強く出ている可能性」も同じくらいあります。

ASD+ADHD併存の人の特徴まとめ

ASDとADHDの併存タイプをまとめると、

  • 知能に大きな凹凸
  • 感覚過敏+衝動性
  • 強いこだわり+整理整頓が苦手
  • ルール重視なのに遅刻しやすい
  • 対人不安は強いが衝動発言もある

などの矛盾しているような特徴が、同じ人の中に普通に存在するのです。

まとめ

今回は、明らかに自分がADHDっぽいな、と感じてASDとADHDの併存について考えてみました。

ASDとADHDの特徴は対照的で、人生において現れる困り感も全く違います。
その真逆の脳の特徴が合わさるというのが、発達障害の謎だと個人的に思っています。

気になったのが、ASD単体、ADHD単体、ASD+ADHDの場合、人生にどのように影響を与えるのかという点です。
ASD当事者としては、対人関係が圧倒的にうまくいかず、普通にしようとしても変になってしまう辛さがありました。

ADHDの場合よく言われるのが、「アイデアは豊富で行動力もあるが、継続や管理が苦手」という特徴です。

対人面では衝動的な発言や遅刻、忘れ物などでトラブルが起こりやすい一方で、発想力や瞬発力が強みとして出ることもあります。
人生においては、「能力はあるのに安定しない」という評価になりやすいとされています。

そして、ASD+ADHDの人は、強いこだわりと衝動性、計画性の弱さと完璧主義が同時に存在するため、内面の葛藤が大きくなりやすいと言われています。

「やりたいことには異常に集中するが、やるべきことは進まない」「ルールを重視するのに管理が崩れる」といった矛盾を抱えやすく、自己評価が不安定になりやすいのも特徴とのことです。

でも結局、ADHDかどうかというよりも、何に困っているのか、どの場面で生活に支障が出ているのか気づくことが本当に重要だと思う。
そして自己分析して、問題に対する対処法を考えて、解決する手段を見つけることが必須の生き方なのです。

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