発達障害のASD(アスペルガー)には、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型の4つの性格タイプがあります。
今回は、孤立型について詳しくお伝えしていきます。
孤立型アスペルガーとは、自分の関心の対象に夢中になり、他人とのコミュニケーションに関心がないタイプの発達障害のASDです。
発達障害のASDの私も、現在は受動型と孤立型の性格タイプになっています。
過去の経験や、現在の引きこもり状態の影響からです。
大体、大人のASDの人は、受動型や孤立型、子供の頃は、積極奇異型や大仰型になると思います。
子供の頃は誰でも無邪気なので、自分の思ったことをそのままするからです。
しかしASDの場合、特性の影響から、自己肯定感が削られます。
そして、次第にメンタルが追い込まれていき、性格のタイプが変化していくのです。
全てのASDの人がそうではないと思います。
ですが、ほとんどのASDの人は、普通の人が経験しない「人生の過酷さ」を味わっているはずです。
結果、感情を押し殺すようになり、受動型や孤立型の性格タイプへ変化していくのです。
例えば、内閣府の調査では、発達障害の人の20~59歳の男性の結婚率は17.9%、女性は14.6%です。
これは、普通(定型発達)の人に比べて、約50%低いです。(発達障害の無い人の結婚率は約65%)
また、厚生労働省のデータでも発達障害の人の民間企業への就職率は33.1%となっています。
発達障害の人は、大人になるとさらに人生の難易度が極端に増します。
その結果、発達障害のASD(アスペルガー)の人の性格のタイプも変化していくのです。
ASDは大人になると主に、受動型や孤立型の傾向が強いのです。
前回は、受動型アスペルガーについてお伝えしました。
受動型アスペルガーの特徴と見分け方【自己診断プログラムでチェック】
今回は、孤立型アスペルガーについて、チェックテストと共に詳しくお伝えしていきます。
孤立型アスペルガーのセルフチェック
このプログラムは、孤立型アスペルガーと呼ばれる自閉症スペクトラム障害の一種について、自分自身でチェックするためのものです。
孤立型アスペルガーは、社会的なコミュニケーションや相互作用に困難を抱える人の特徴を表す言葉です。
このプログラムでは、10個の質問に答えることで、自分が孤立型アスペルガーの特徴をどの程度持っているかをスコアで示します。
【注意事項】
このプログラムは、孤立型アスペルガーに関する一般的な知識や情報をもとに、素人が独自で作成したものです。
このプログラムの内容や結果について、正確性や信頼性を保証するものではありません。
孤立型アスペルガーの理解や自己探求の一助となることを目的としていますが、決して医学的な診断や治療の代わりになるものではありません。
もし孤立型アスペルガーに関する疑問や不安がある場合は、必ず専門家に相談してください。
孤立型アスペルガーとは?
孤立型アスペルガーとは、自分の世界に没頭し、他人との関わりを求めないタイプの発達障害です。
発達障害のASD(アスペルガー)には、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型の4つの性格タイプがありますが、孤立型は最も一般的に知られているタイプです。
孤立型アスペルガーの人は、社会的なコミュニケーションや相互作用に困難を抱えています。
他人の感情や意図を理解するのが難しく、自分の感情や反応を表現するのも苦手です。
そのため、人との深い関係を築くことに興味がなく、一人でいることを好みます。
孤立型アスペルガーの人は、特定の趣味や関心に深く没頭することがあります。
その分野においては、高い知識や技能を持っていることが多いです。
しかし、その反面、日常生活においては、ルーティンや計画を好み、変更に対して抵抗感を持つことがあります。
新しい環境や人々の中にいると、不安や圧倒される感じがします。
ASDの他の4タイプとの違い
ASD(アスペルガー)は、自閉症スペクトラム障害の一種で、社会的なコミュニケーションや相互作用に困難を抱える人の特徴を表す言葉です。
しかし、ASDの人は、一様ではなく、個人差があります。
そのため、ASDの人の性格や行動は、4つのタイプに分類することができます。それぞれのタイプは、以下のように特徴づけられます。
受動型アスペルガー
他人との関わりを避けるわけではないが、自分から積極的に関わろうとしない。
感情の表現や反応が乏しい。自分の思いや意見を主張しない。周りに合わせることが多い。
孤立型アスペルガー
他人との関わりを求めない。自分の世界に没頭する。
感情の表現や反応がほとんどない。自分の思いや意見を主張しない。周りに合わせない。
積極奇異型アスペルガー
他人との関わりを求めるが、不適切な方法で行う。
感情の表現や反応が過剰で不適切。自分の思いや意見を強く主張する。周りに合わせない。
大仰型アスペルガー
他人との関わりを求めるが、自己中心的で支配的な方法で行う。
感情の表現や反応が大げさで不適切。自分の思いや意見を強く主張する。周りに合わせない。
これらのタイプは、固定的ではなく、状況や経験によって変化することがあります。
また、一人の人が複数のタイプの特徴を持つこともあります。
しかし、一般的には、孤立型と受動型の傾向が強い人が多いと思います。
孤立型アスペルガーの特徴
孤立型アスペルガーの特徴についてお伝えしていきます。
基本的にASD(アスペルガー)の症状(特徴)と被っていますが、より一人が好きな性格のタイプです。
他者と関わらない
孤立型アスペルガーの人は、他者との関わりに興味がありません。
友達や恋人を作ることに魅力を感じないし、家族や同僚とのコミュニケーションも必要最低限にとどめます。
一人でいることが好きで、一人でいるときが最もリラックスできます。
他人と一緒にいると、緊張したり、疲れたり、ストレスを感じたりします。
孤立型アスペルガーの人は、他人の気持ちや考えを理解するのが難しいので、他人との関わりに不安や苦痛を感じることが多いです。
自分の感情や考えを表現する必要を感じないので、他人に対して無関心や冷淡に見えることがあります。
しかし、孤立型アスペルガーの人は、他人を嫌っているわけではありません。
単に、他人との関わりが自分にとって必要ないと感じているだけです。
表出の独特さ
孤立型アスペルガーの人は、自分の表出に独特な特徴があります。
表出とは、自分の感情や考えを言葉や表情やしぐさで表すことです。
孤立型の性格の人は、自分の表出が他人と違うことに気づいていないことが多いです。
例えば、孤立型アスペルガーの人は、以下のような表出をすることがあります。
- 話すときに目を合わせない
- 声のトーンや抑揚が少ない
- 話題の転換や相槌が少ない
- 自分の興味や関心に偏った話をする
- 他人の反応や感想をきにしない
- 話さないときに表情が少ない
- 無表情やぼんやりした表情をする
- 自分の世界に入ってしまう
- 周りの音や光に敏感になる
これらの表出は、孤立型アスペルガーの人にとっては自然なことです。
でも、他人にとっては不思議や不快に感じられることがあります。
また、自分の表出が他人と違うことに気づいていないか、気づいても変えることができないか、変える必要がないと思っているかのどれかです。
パターンが決まっている
孤立型アスペルガーの人は、自分のパターンが決まっています。
パターンとは、自分の行動や思考や感情の仕方のことです。
孤立型アスペルガーの人は、自分のパターンに従って生活することが好きで、安心できます。
自分のパターンには、以下のようなものがあります。
- 毎日同じ時間に起きて、同じ時間に寝る
- 毎日同じ服を着て、同じ食事をする
- 毎日同じ場所に行って、同じことをする
- 毎日同じ趣味や関心に没頭する
- 毎日同じ考えや感情を持つ
孤立型アスペルガーの人は、自分のパターンを変えることが嫌いで、困難です。
自分のパターンを変えると、不安や混乱や怒りを感じます。
自分のパターンに従っていれば、幸せになれると思っています。
孤立型アスペルガーの長所と短所
孤立型アスペルガーの人は、自分の特徴によって、長所と短所を持っています。
それぞれの長所と短所について、見ていきます。
孤立型アスペルガーの長所(メリット)
孤立型アスペルガーの人は、以下のような良い点があります。
興味があることへの集中力
孤立型アスペルガーの人は、自分の興味や関心に深く没頭することができます。自分の世界に入ってしまうことで、周りの雑音や邪魔をシャットアウトする傾向があるのです。そのため、興味があることに対しては、高い知識や技能を身につけることがあります。
寂しさを感じない
孤立型アスペルガーの人は、一人でいることが好きで、寂しさを感じません。
他人との関わりに興味がないので、友達や恋人がいなくても、不幸になりません。
自分自身と向き合うことで、自分の内面を豊かにすることができます。
周りに流されない
孤立型アスペルガーの人は、自分のルールやパターンに従って生活します。
周りの人の意見や流行に左右されないので、自分の信念や価値観を持つことができます。
そのため、自分のやりたいことや思ったことを素直に表現することができます。
例えば、孤立型アスペルガーの人は、自分のスタイルや趣味や考え方を貫くことができます。
他者を害さない
孤立型アスペルガーの人は、他人との関わりを求めないので、他人に迷惑をかけたり、傷つけたりすることが少ないです。
自分の世界に入ってしまうことで、他人の存在を無視することがありますが、それは悪意ではありません。
他人に対しては、無関心や冷淡ではあっても、敵意や憎しみは持ちません。
例えば、孤立型アスペルガーの人は、他人の悪口や噂や陰口を言ったり、聞いたりすることがありません。
孤立型アスペルガーの短所(デメリット)
孤立型アスペルガーの人は、以下のような短所があります。
他者との交流困難
他者との交流に興味がないので、コミュニケーションのスキルが低いです。
他人の言葉や表情やしぐさを読み取るのが苦手で、自分の言葉や表情やしぐさを伝えるのも苦手です。
そのため、他人との会話や相互理解がうまくいかないことが多く、孤立や孤独を感じることがあります。
例えば、孤立型アスペルガーの人は、学校や職場で友達や仲間を作るのが難しいです。
からかわれたり、いじめらる
自分が他人と違うことに気づいていないか、気にしないので、他人から変だと思われたり、からかわれたり、いじめられたりすることがあります。
人の気持ちや考えを理解するのが難しいので、他人の悪意や嫌がらせに対して、適切に反応できないことがあるのです。
結果、自分の自尊心や自信が傷つけられたり、トラウマになったりすることがあります。
学校や職場で暴力や嫌がらせを受けることがあります。
普段の生活の問題
自分のパターンに従って生活することが好きで、変化に対して抵抗感を持ちます。
自分の興味や関心に没頭することで、日常生活に必要なスキルや知識を身につけることを怠ります。
そのため、自立や社会参加において、困難や不便を感じることがあります。
例えば、孤立型アスペルガーの人は、家事や金銭管理や健康管理などのライフスキルが不足していることがあります。
まとめ
このブログ記事では、孤立型アスペルガーについて、以下の内容をお伝えしました。
- 孤立型アスペルガーのセルフプログラム
- ASDの他の4タイプとの違い
- 孤立型の特徴
- 孤立型の長所と短所
孤立型の人は、一人でいることに問題を感じていないし、自分自身で決めて行動しています。
他人に頼るということもほとんどしない(出来ない)です。
良い点は、自分主体で考えて行動できることです。
ですが、大抵間違ってしまうことがあります。
しかし、誰にも助けを求めないので、間違い続けてしまうのです。
また、ASDの興味の限定をより濃くした感じです。
趣味や好きな事にはより強いですが、逆に視野が狭く、色々なことに関心が持てないのです。
ASDの私自身が現在、孤立型の性格の大部分を占めています。
基本的に人と触れ合いたくないし、ずっと一人でいたいです。
寂しいという気持ちが全くありません。