ASDの人は、個性がない・もしくは薄いのでしょうか。

自分自身の事を考えてみると、全く個性がない人間です。
受動型アスペルガーであり、主体的に何かしようとすることが苦手。
表現や表情も乏しく、これといった特徴もない。

むしろネガティブな特徴だらけで、逆個性満載です。

でも、子供のころからそんな無個性な人間だったのかというと、そうではない気がします。

少なくとも、無邪気な小さい頃は、自己主張をしたり、自分をさらけ出していました。
でも、それが普通ではない表現になっていることに気付いた時、自分が出せなくなり、無個性になったのだと思われます。

ASD(アスペルガー)の性格には、受動型・孤立型・積極奇異型・大仰型などがあります。成長や体験によって変わってきます。
その中でも、受動型アスペルガーは個性とは対極な性格、もしくは個性があっても見えづらい。

運よく環境に恵まれていれば、自尊心を保ち、ASDならではの個性的な人間になる人もいると思います。

ちなみに個性とは、会話の上手さや感情表現、独自の考え方や行動力など、他の人から見て分かりやすく、ポジティブに評価されやすい特徴を指すことです。
目立ちやすい性格は個性的でわかりやすいですが、内面に出にくい性格の人は個性的だっとしても見えづらいのです。

ASDは、人に見てもらったり存在アピールなどをするよりも、自分の中で考えをまとめてしまい、表に出ずらい。
内面ではいろいろあるけど、外からは見えづらいので個性的とはとらえられない。

社会的には個性的な人物が評価されやすいで、損をしています。
ポジティブな個性(特徴)を出せるかどうかで、他者の印象が全く違いますし。

ではASDが良い意味での個性を見せられたり、他者に印象付けるにはどうしたらいいのでしょうか。

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ASDの個性は本当に「ない」のか、それとも「見えにくい」のか

生まれつき個性がない人なんてほとんどいないと思う。
成長段階でネガティブな方に振れてしまうと、自分を出せなくなり個性が見えなくなってしまうだけなのです。

ASDの場合、どうしてもマイナス思考になりやすく、「どうせ分かってもらえない」「言っても意味がない」「また変だと思われるかもしれない」と考えてしまい、何も言わず、何もしないほうを選んでしまう。

その状態が続くと、自分でも「自分には何もない」「個性がない人間だ」と思い込むようになる。

でもそれは、何も考えていないからではなく、考えていても外に出さなくなった結果だと思う。

ASDの個性が社会で評価されにくい理由

ASDの人のポジティブな個性が出ていたとしても、その表現が変だったり、わかってもらえにくいので、個性としての評価が難しくなってしまうのかもしれないです。

定型発達で個性的と言われる人は、

・よく喋る
・感情表現が分かりやすい
・自分から前に出る
・場の空気を作れる

このような特徴だと思われます。
これらを自然に分かりやすく表現できる人が評価されやすいのです。

ASDは、自分をアピールしたり、存在感を出したりすることが苦手な人が多いです。

何か考えていても、それを言葉にする前に頭の中で完結してしまう。
自慢や自己主張も、どうしていいか分からない。

いや、自分なりの表現でいいのかどうか、受け入れてもらえるのかがわからない。
そこは、今までどんな人生経験を積んできたかによって変わってくるのですが。

ASDが良い意味で個性を見せるために必要な条件

ASDが良い意味で個性を見せるためには、無理に目立とうとしないことが大事だと思います。

定型発達の人のように、よく喋ったり、感情を大きく出したり、自分から前に出ようとすると、不自然になったり、空回りしてしまうことが多いです。

ASDの場合、「こう振る舞えば評価されるはず」という型を真似すると、自分でも苦しくなるし、バレるし絶対に長くは続きません。
普通を演じていても、何かちょっと違うだけでボロが簡単に出てしまいます。

必要なのは、自分の表現が否定されにくい場所や相手に出会うことだと思います。

ASDの個性は、すぐに分かってもらえるものではないことが多いです。
話すのが遅かったり、説明が下手だったり、反応が薄く見えたりするだけで、中身まで見てもらえないこともあります。

少し時間をかけて話を聞いてもらえる環境だと、考え方が独特で面白いと思ってもらえる可能性があるのです。

それともう一つ重要なのが、個性を出そうと意識しすぎないことです。
個性を出そうと考えて表現しようとすると、大抵失敗します。
無意識というか、自然体で出なければ別に無理して表現して失敗するよりはマシです。

ASDがポジティブな個性を見せられる条件として、環境と相手にかなり左右されるというのは、どうしても避けられないと思います。

まとめ

発達障害と聞くと、「個性的な人」というイメージが何となくあると思います。
確かに普通とは違う考え方や行動をしてしまうので、そう捉えられるのかもしれないです。

でも個性とは、他人と違うという意味ではなく、人生や社会の中で、何かしらプラスに働く特徴を指していることが多いです。

発達障害の人の場合の個性は、その特性からマイナスな特徴になってしまうことが多いのです。
もちろんすべての発達障害の人がそうというわけではないのですが。

ASDの自分の場合、頭が悪い、常に赤面していておどおどしている、コミュニケーションがおかしい、という特徴(ネガティブ個性)を子供のころからずっと他者に印象付けていました。

その結果、異常者扱いされ、全く自分を出せなくなった。
少しでも自分から何かを表現しようとすると、幻滅されたり、変に思われてしまっていました。

ポジティブな個性を発達障害の人が得るためには、無理にキャラを作ったり、明るく振る舞ったりすることではないと思います。

本当は、マイナスに見えていた特性が、否定されない場所にたどり着けるかどうか。
それが一番大きいのだと思います。

発達障害の人は個性がないのではなく、個性として成立する場所に行かなければならない。
そのためには、自分の努力以前に、他の人の理解と、個性(感情)を出しやすい環境が必要なのです。

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