発達障害のASD(アスペルガー)には公式的には認められていませんが、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型、の4つの性格のタイプがあります。
(尊大型はナルシシズム(自己愛性人格障害)として別の障害として分類)

ただ、これらを診断する医学的な検査や公的書類への記載はありません。


発達障害のASD(アスペルガー)には、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型、の4つの性格のタイプがあります。

それぞれの性格を簡単に説明すると、以下のイメージのようになります。

受動型

「人混み?そんなの興味ないし。」って感じのタイプ。
自分の好きなことにはめちゃくちゃ集中できるけど、他人のことはちょっと…って感じ。
自分の才能については、あんまり大きな声では言わないけど、実はかなりのものを持っていたりするんだよね。

孤立型

「人と話すの…ちょっと…」って人たち。自分から話しかけるのは苦手で、感情を出すのも一苦労。自分の価値についても、ちょっぴり厳しい目で見ちゃうタイプ。でも、本当はただちょっと自信をつけたいだけかも。

積極奇異型

「みんな〜、聞いて聞いて!」とにかく人と関わりたいけど、時々周りがついていけない方法で。
自分のアイデアに自信満々で、たまに空回りしちゃうけど、その情熱は見てて元気がもらえるよね。

大仰型

「実は俺、これが得意なんだよね〜」と、自分のスキルや知識をひけらかすのが大好き。
自己評価はちょっと高めで、時々他人を見下してしまうことも。
でも、その自信、どこかで役に立ってるかもしれないよね。

これらの性格のタイプは、年齢や人生の経験値、育った環境によって変化していきます。

子供の頃は、無邪気で素直、世間の闇に精神がすれていないので、積極奇異型や大仰型が多いです。

でも、発達障害のASDの特性によって、普通の人が遭遇しない辛い目に合うことが多く、受動型、孤立型、などに変化していきます。

私も、ASDの影響で過酷な人生経験をしてきた結果、今では受動型や孤立型のになってしまいました。

Sponsored Link

ASDの性格診断チェックプログラム

ASD(アスペルガー)の受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型の性格タイプを診断するセルフチェックプログラムのリンクを下記に張っておきます。

受動型アスペルガーの特徴と見分け方【自己診断プログラムでチェック】

自閉症スペクトラム(ASD)の孤立型アスペルガー自己診断テスト:特徴についても

asdの積極奇異型をセルフ診断テストでチェック:特徴についても

asd(アスペルガー)大仰型の性格タイプの診断テスト:特徴についても

これらのプログラムは、ASDの受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型の4つの性格タイプを診断するセルフチェックプログラムです。

発達障害を診断する病院や公的機関で行われるテストではありません。
オリジナルの診断テストですので、結果に左右されず、参考程度に留めておいてください。

ASDの4つの性格タイプは何故、変化をするの?

まず、ASDの性格タイプは、生まれつきの性質だけで決まるわけではありません。
育った家庭や学校、社会との関わり方、受けた影響や経験など、さまざまな要素が影響します。

ASDの特性による適応

ASDの人は、人との関わり方や社会のルールを自然に学べないため、自分なりに工夫しています。

例えば、受動型の人は、人と関わることに興味がなく、自分の世界に没頭することで、人とのストレスを回避しています。

孤立型の人は、人と関わることに苦手意識があり、自分から積極的にコミュニケーションをとろうとしないことで、人とのトラブルを避けています。

積極奇異型の人は、人と関わることに興味があるが、不適切な方法で接近することで、自分の存在感をアピールしています。

大仰型の人は、人と関わることに興味があるが、自分を過大評価することで、自分の自信を保っています。

これらの性格のタイプは、ASDの人が自分の特性に合わせて、人との関係を築こうとする結果です。

トラウマやストレス

ASDの人は、普通の人が遭遇しないような辛い目に合うことが多いです。

例えば、理解されない、受け入れられない、いじめられる、虐待される、差別される、孤立する、失敗する、挫折する、などです。

これらの経験は、ASDの人にとって、深い傷やトラウマになります。

トラウマやストレスは、人の心に影響を与えます

人は、トラウマやストレスから自分の心を守るために、防衛機制という心理的な仕組みがあるのです。

防衛機制とは、自分の心に起こる不快な感情や思考を無意識に変化させることです。

例えば、自分の過ちを他人のせいにする、自分の欠点を認めない、自分の感情を無視する、自分の記憶を消す、などです。

これらの防衛機制は、一時的には心の平安を保つことができますが、長期的には心の健康に悪影響を及ぼします。

また、防衛機制は、人の性格にも影響を与えます。

例えば、自分の欠点を認めない人は、大仰型の性格になりやすいです。

自分の感情を無視する人は、受動型や孤立型の性格になりやすいです。

自分の記憶を消す人は、積極奇異型の性格になりやすいです。

これらの性格のタイプは、ASDの人が自分のトラウマやストレスから自分の心を守ろうとする結果です

しかし、これらの性格のタイプは、必ずしも健全なものではありません。

むしろ、人の心の成長や癒しを妨げることがあります。

そのため、ASDの人は、自分のトラウマやストレスを解消し、防衛機制を解除する必要があります。

以上が、ASDの性格のタイプが変化する理由とメカニズムです。
ASDの性格のタイプは、自分の特性や経験によって変化していくのです。

Sponsored Link

ASDの4つのタイプの共通点と違いについて

ASDの性格タイプの共通点は、人の気持ちを考えられない(想像できない)ということです。
これは、ASDの主な特徴の一つで、共感性と呼ばれる能力が低いと言われています。

共感性とは、他人の感情や考えを理解したり、自分の感情や考えを伝えたりする能力のことです。
普通の人は、自然とこの能力を身につけますが、ASDの人は、この能力が発達しないか、遅れることがあります。

そのため、ASDの人は、他人の表情や態度、言葉から、相手の気持ちを読み取ることができません。
また、自分の気持ちを表現することも難しく、他人に伝わらないことが多いです。

これが、ASDの性格タイプの共通点です。

次に、違いですが、ASDの人は、人との関わり方や自己評価の仕方によって、4つのタイプに分けられます。
それぞれのタイプの特徴は、以下のようになります。

受動型

人と関わることに興味がなく、自分の世界に没頭するタイプです。
自分の興味のあることには集中力が高いですが、他人の気持ちやニーズには鈍感です。
自分の能力や価値については、あまり考えないか、低く評価します。

孤立型

人と関わることに苦手意識があり、自分から積極的にコミュニケーションをとろうとしないタイプです。
自分の感情を表現することが難しく、他人の感情を読み取ることもできません。
自分の能力や価値については、否定的に捉えます。

積極奇異型

人と関わることに興味があるが、不適切な方法で接近するタイプです。
自分の考えや話題を押し付けたり、相手の反応を無視したりします。
自分の能力や価値については、現実とかけ離れた高い評価をします。

大仰型

人と関わることに興味があるが、自分を過大評価するタイプです。
自分の能力や知識を誇示したり、他人を見下したりします。
自分の能力や価値については、現実と合わない高い評価をします。


これらのタイプは、ASDの人の性格の一面を表しています
しかし、ASDの人は、一つのタイプに完全に当てはまるわけではありません。

人によって、タイプの割合や組み合わせが異なります。
また、状況や気分によって、タイプが変わることもあります。

例えば、あるASDの人は、普段は受動型で、人と関わることに興味がなく、自分の世界に没頭しています。

しかし、自分の好きな話題になると、積極奇異型になって、自分の考えを熱く語ったり、相手の反応を無視したりします。

また、自分の能力や価値については、時には低く評価し、時には高く評価します。

このように、ASDの人の性格は、単純に4つのタイプに分けられるものではなく、複雑で多様なものです。
だから、ASDの人を一様に扱うのではなく、個人の特性やニーズに合わせて対応することが大切です。

まとめ

この記事では、発達障害のASD(アスペルガー)の性格タイプについて、その特徴や変化の理由、共通点と違いについて説明しました。

ASDの性格タイプは、受動型、孤立型、積極奇異型、大仰型、の4つがあります。
これらは固定されたものではなく、自分の特性や経験によって変化していきます。

また、育った環境や経験、トラウマやストレスなど、さまざまな要素が影響します。

私も現在は、受動型や孤立型の性格タイプになっていますが、子供の頃は積極奇異型、引きこもる前は大仰型だったと感じます。

どのアスペルガーの性格タイプにも共通して言えるのが、人付き合いが難しくなってしまうということです。

これは本当に仕方がないことだと思います。
生まれつきの脳の特性によって、自分ではコントロールできない感情や想いが出てしまうからです。

無意識化というか、何も考えず、言葉や行動になってしまうことがよくあるのです。

良い面で言えば、ASDの人は、自分の本音を隠さない、正直で真面目な人です。
信頼できる人や仕事に対しては、忠実で責任感が強いという長所となるのです。

人との関係を築くには、自分の特性を理解し、相手にも伝えることが最重要項目となります。

Sponsored Link