私は引きこもる前のリアルで生きていた時代、いつの間にか他人を不快にさせてしまい、取り返しのつかないことになってしまうことがよくありました。

自分ではそんなつもりではないのに、いつの間にか嫌われている。
その場でキレられたり、自然と無視されて近寄られなくなったり、最終的にイジメられ続けたり。

今になってわかるのは、相手がどう思うのか全く考えておらず、自分の思いのままに振る舞っていたからです。
その結果、周囲の人から異常者だと判断されてしまう。

ASDは本当にコミュニケーションが苦手すぎると思う。
というか、普通の人はどのような思考で会話をしているのだろうか。

人とのやり取りで常に自然と話すべき言葉や、言ってはいけない言葉を使い分けているのでしょうか。
そう考えると、一般人の無意識の情報処理能力はチートすぎると思う。

発達障害のASDは、本当に相手の感情の変化や態度に気づきにくいので、無自覚に周囲の人を不快にさせてしまう確率が高いです。

私の場合は想像力の異常な欠如からくる他者を顧みれない言動が問題です。
さらにIQの低さからくるバカさもあります。
自分が何をやらかしているのか、やらかした直後ですら気づけないことが多いです。

そこで今回は、ASDが無自覚に周囲を不快にさせるパターンを考えてみたいと思います。

Sponsored Link

ASDが無自覚に周囲を不快にさせるパターン

発達障害のASD(自閉スペクトラム症)が無自覚に周囲を不快にさせてしまうパターンはいくつかあります。

よくあるのが悪意がないのに相手が傷つく・困惑する場合。
私も過去を振り返るとこのケースが一番あったと思います。

そして自分も何故嫌われているのかわからず、解決もしなくて人付き合いが強制的に終了。
残るのは、避けられてボッチかイジメられるかの2択。

この状態になってしまう原因はいくつかあります。

分類特徴具体例・結果
コミュニケーションのズレ相手の気持ちがよくわからない相手が怒ってるとか、退屈してるとか、そういうのに気づけなくて、平気で話し続けちゃう。
言葉をそのまま受け取りすぎる冗談とか社交辞令を真に受けて、変な返しをしてしまうことがある。
一人でずっとしゃべってしまう自分の興味ある話を止まらなくなって、相手が話すスキがなくなる。
表現や態度の誤解を招くパターン表情とか声が単調自分は普通にしてるつもりでも「冷たい」とか「怒ってる?」って言われることがある。
ついストレートに言ってしまう「その服似合わない」とか「意味ないと思う」とか、思ったことをそのまま言ってしまって、相手が嫌な顔をする。
言葉づかいがちぐはぐ上の立場の人にもフランクすぎる言い方をして、「失礼だ」と思われてしまう。
対人距離の取り方の難しさ距離感がおかしい近づきすぎたり、いきなり踏み込みすぎたり、逆によそよそしくなったりして、相手を困らせてしまう。
空気を読むのが苦手相手がもう話を終わらせたがってるのに気づかず、延々としゃべってしまう。
ルールや順序へのこだわり自分ルールが強い「こうじゃなきゃダメ」みたいな考えが強くて、他人のやり方を見るとイライラする。結果、キツい人に見られる。
予定の変更がすごく苦手急な予定変更があるとパニック気味になって、不機嫌とか冷たい態度に見られる。
ASD本人が悪気なく抱える思い込み「正直に言うのはいいこと」と思ってる相手の気持ちを考えるのを忘れて、ズバッと本音を言ってしまう。
はっきり言わないと落ち着かないぼかした言い方が苦手で、結果的にキツく聞こえてしまう。
自分と他人の感覚が同じだと思いがち「自分は平気だから相手も大丈夫」と思ってしまい、無意識に不快にさせてしまう。

結局ASDは、普通の人が自然にできていることが、どうしても出来ない。

当事者としては悪気はないし、わざとやってるわけでもないのですが、気づかないうちに相手を不快にさせてしまう。
そのたびに「ああ、またやってしまった」っと後から気づいて、手遅れになってることがほとんどです。

周囲の人は、「そんなの当たり前でしょ」と思うようなことでも、自分には当たり前じゃない。
空気を読むとか、場の雰囲気を感じ取るなどの謎ルールみたいなものが、本当に難しい。

しかも、うまくいかない理由がその場では全然わからないので、気づいたときにはもう関係が壊れてしまう。
だからASDの人間関係は、努力してもなかなかうまくいかないことが多いのです。

でも、自分のやらかしパターンを自覚しておけば、少しはマシかもしれない。
私の経験上、基本的にASDは経験を積むことでしか失敗を回避できないと思っています。

なので、人との交流を失敗してもいい場所で、何度も触れ合えばいいのかもしれないです。

ASDが対人関係で失敗しないために

結論から言うと、自分の意見を言わないことです。
全部が全部というわけでは無いですが、新しい思い付きや提案、何かの忠告や意見など。
自分の頭の中に思いついた事をそのまま言わない。

経験がある事や知っている事、周囲と同じような意見の場合はある程度大丈夫かもしれない。
それでもちょっと尖っていたり、自分で違和感を感じてしまう発言は気を付けるべきです。

でも、いちいちリアルタイムで瞬時のコミュニケーションが必要な場面において、マルチタスクが苦手なASDにとってそんな器用なことはほぼ不可能。

でも、慣れている環境やいつもの人との会話など余裕がある場面では大丈夫かもしれない。たぶん。

問題は、少し慣れてきたり、気が緩んだりすると、ついまた自分の思ったことをポロッと口にしてしまう。
そして、終わりかける。もしくは完全終了。
だから、気が休まらない。
結果、一人でいたくなる。
それが今の自分。

対人関係で失敗しないためには、聞き役に徹して自分を出さない。
でもそうすると、つまらない人間として認定されてしまい、人付き合いが希薄になる。

一体どうすればいいんだろうね。

まとめ

ASDの人間関係は本当に難しいです。
難易度的には、英語が苦手なのにアメリカの大学を卒業しなければならないくらいムリゲーだと思う。

要するにコミュニケーション能力を普通の人並みになる事は不可能だということ。
その中で空気を読む必要がある世界(日本)で生きていかなければならないわけで。

そもそもASD脳は空気を読むようにはできていない。
普通の人が無意識でやっていることを、物凄く意識してさらに気づかなければならない。

解決策としては、自分のASDの特徴を関わる人に知ってもらうこと。
不注意な発言がある事や、変なことをしてしまうけど、それはASDだから仕方ないと分かってもらうしかない。

でも、現代の日本では理解ある環境が難しいと思う。
学校では、ASDを公言してしまうと差別とは言わないけど区別されてしまう。
仕事でも、障害者枠では無く、一般雇用だと普通の人と同じように過ごさなければならないから、難しい。

特に学生時代は本当に無理だと思う。
社会人になれば、一芸に突出したり、コミュニケーション能力を必要としない職場であれば問題はあまり起きない。
でも、学校の場合、集団生活を送らなければならない環境+ASDに必須の経験が浅いので、超高難易度です。

どちらにしても、ASDが無自覚に周囲を不快にさせてしまうのは避けて通れない道だと思う。
だから、「理解してくれる環境」を見つけることが最重要なのです。

Sponsored Link