
最近メンタルが弱っているのか、毎日YouTubeで犬の動画ばかり見ています。
素直で従順で、存在するだけで癒してくれるワンコ。
私もリアルで飼いたいけど、色々な意味で絶対に無理なので、今日も動画で癒されています。
そしていつも見ているゴールデンレトリバーと豆柴のチャンネルからの関連動画で、「ファシリティードッグ」という存在を知りました。
ファシリティードッグというのは、病院で患者さんや不安を抱えている人たちを癒すために働く犬のことです。
手術を控えた子どもを励ましたり、最期を迎える患者さんのそばに寄り添ったり…。
犬の存在が人間のメンタルを安定させるって、本当にすごいことだと思います。
実際、犬と触れ合うことでオキシトシンが増えて幸せを感じたり、気持ちが落ち着くと言われています。
そしてASDにはオキシトシンの分泌量が少ないのが要因としてあげられているので、もし私が犬と毎日一緒に過ごせていたら、今この末期的な状態では無かったのではないかとも考えてしまいます。
ASDはADHDと違って治療薬はありませんが、ASDの人が犬をパートナーとして毎日過ごすようにすればオキシトシン以外にも、安心感や社会的つながりを感じる機会が増えて、二次障害の抑制や孤立感の軽減の影響がありそうです。
もちろん、犬嫌いな人や動物アレルギーがある人には、犬ではなくても別の何か好きな動物や癒される存在(例えば猫やウサギ、観賞魚、あるいは植物や推しキャラでも)などで代用もできると思います。
犬に限らず、触れると温かくて、こちらを否定しない存在がいるだけで、生きる理由や気持ちの安定を少し取り戻せます。
そこで今回は、癒しを与えてくれる「ファシリティードッグ」について考察していきたいと思います。
ファシリティードッグとは
ファシリティードッグは、ただ「可愛い存在」というだけじゃなくて、人間に大きな癒しや希望を与えてくれる特別な存在です。
しかし日本では、今ファシリティードッグがたった4頭しかいないようです。
需要はかなりありそうなのですが、何故増やせないのでしょうか。
調べてみると、その背景にはお金の問題や制度の壁があるようです。
ファシリティードッグのハンドラーになるには
もし自分が子供の頃にファシリティードッグの情報を知っていたのであれば、ハンドラーを目指していたと思います。
24時間、犬と一緒に触れ合っていたいくらい好きなので。
ただ、調べてみると、想像以上にハードルが高いことが分かりました。
犬が好きという気持ちだけではなれないし、必要な資格や経験もあって、簡単に目指せる道ではないのです。
ファシリティードッグのハンドラーになる資格や条件
日本の場合、病院でファシリティードッグと一緒に活動するハンドラーは、看護師やチャイルドライフスペシャリスト、医療ソーシャルワーカーなどの医療福祉系の資格を持っている必要があるということです。
病院のスタッフとして働きながら、ファシリティードッグの管理やケアも担当するという形です。
看護師免許を持っている人や、チャイルドライフスペシャリストとして病院で働いている人が選ばれるようです。
現実的に考えると、私は生まれつきのASDとIQの低さから、看護師や医療職を目指すことはほぼ不可能だと思います。
でも、もし子供の頃にこの職業を知っていたら、無理でも看護師を目指していたかもしれないと思います。
世界のファシリティードッグ事情・比較
国名 | 頭数(目安) | 活動場所 | なる人の条件 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
日本 | 約4頭 | 小児病院など | 看護師や病院で働く人 | まだ少なくて、広めるためにお金が必要 |
アメリカ | 数千頭規模 | 病院、老人ホーム、学校 | ボランティアや医療関係者 | とても多くて、寄付で支えられている |
カナダ | 数百頭以上 | 病院や老人ホーム | 医療スタッフやボランティア | 国全体でサポートしている |
オーストラリア | 数十頭以上 | 小児病院など | 医療系の人+犬の知識がある人 | 地域で応援している |
ドイツ | 不明(少なめ) | リハビリ施設など | 医療や心理の仕事の人 | 犬のストレス管理をとても大事にしている |
イギリス | 数百頭以上 | 病院や学校 | 医療福祉の資格がある人 | 動物保護団体と協力している |
日本にファシリティードッグが少ない理由
日本ではファシリティードッグがたった4頭しかいないのは問題だと思います。
もっと多くのファシリティードッグがいれば、患者さんだけでなく家族や医療スタッフの心の負担も軽くなったと思うし、入院生活で孤独を感じる人にとっては、生きる希望や前向きな気持ちを取り戻すきっかけになったはずだからです。
また病は気からというように、犬と触れ合うことによって不安やストレスが和らぎ、治療への意欲や回復力が高まるなど、医療全体にもプラスの影響を与えられたはずです。
では、どうすればファシリティードッグやハンドラーを増やすことができるのか。
そもそも、お金がかかりすぎることが問題となっています。
犬のトレーニング費用や病院側が負担する人件費などです。
海外では企業や個人からの寄付文化が根付いていて、地域ぐるみでサポートしています。
日本でも、もっとこの活動が知られるようになって、寄付や募金が当たり前になれば、増やせるのではないかと思います。
ファシリティードッグが可哀そう?
ファシリティードッグになる犬は可哀想なのでしょうか。
どうなんだろう。
確かに、癒しという仕事に従事しなければならないので、犬自体の負担もありそうです。
でも、人間と触れ合うのが好きな犬だったり、誰かの役に立つことに喜びを感じる犬もいると思います。
もちろん犬にとって仕事は負担もあると思うけど、ハンドラーと一緒に生活して、患者さんやスタッフからたくさん可愛がられて、犬自身も幸せを感じているのかもしれない。
ハンドラーも犬と一緒の生活や訓練などが大変だと思います。
でも、犬好きであればそこは大丈夫なのかとも思いますが。
ハンドラーも、犬と一緒に暮らしていく中で、日々の訓練やケア、病院での活動など大変なことは多いです。
でも、犬好きな人にとっては、むしろ幸せなのではないでしょうか。
私も、犬が大好きなので毎日触れ合いたいし、癒されたい。
訓練や毎日のお世話は大変だと思うけど、その分、犬と過ごす時間が増えて絆も深まります。
毎日犬と一緒に過ごせたら、きっと大変さよりも幸せのほうが大きいんじゃないかなと思います。
まとめ
今回は、ファシリティードッグについてお伝えしてきました。
犬好きな人にとっては、かなり適職なのではないかと思ったのですが、実際には、医療系の資格や病院での勤務経験など、思っていた以上に高いハードルがあることが分かりました。
それでも、「犬と一緒に誰かを支えることができるこの職業になりたかった」と本気で思いました。
日本ではファシリティードッグの活動自体が少なく増やすのが難しい現状です。
でも、犬を撫でることで心が落ち着いたり、不安が和らいだりする効果や、「また頑張ろう」と思える小さな希望をもらえることがあり、犬の癒しの力で救われる人もきっとたくさんいると思います。
いつか日本でも、もっと多くの病院でファシリティードッグが活躍できるようになってほしいと願っています。