引きこもりを働かせるにはどうしたらいいのでしょうか。
引きこもっている年数にもよりますが、相当難易度が高いです。
本人が引きこもりを脱出する決意をしても、社会で働ける場は限られているからです。
頑張って努力しても、会社に就職し、仕事に就ける可能性は低いと思います。
資格や特別な能力がある人以外、普通の引きこもりには難しいです。
ではどうすればいいのか。
昨日、40代のひきこもりを就労、働かせる記事がニュースサイトに上がっていました。
引きこもり当事者や家族だけで解決は困難です。
そこで、「国や民間の支援機関を頼ろう」というものです。
引きこもりや親が頼るべき機関が紹介されていました。
40代引きこもりである私自身も、自分で行動して働くことはほぼ不可能です。
様々な支援が必要だと思っています。
今回は、引きこもりを働かせる為に必要な支援、国の機関をご紹介していきます。
引きこもりを働かせる・就労のサポート支援機関
引きこもりを社会復帰させて働かせる支援機関はいくつかあります。
まず真っ先に挙げられるのが、国が行っている「ひきこもり支援推進事業」です。
ひきこもり支援推進事業には、引きこもりを支援するいくつかの体制があります。
ひきこもり地域支援センター
「ひきこもり地域支援センター」は政令指定都市に設けられており、無料で相談をすることができます。
引きこもりの専門家や社会福祉士、心理士、経験豊富なアドバイザーが支援してくれます。
具体的には、メンタルのケア、日常生活、就労支援、社会的繋がり、引きこもり家族の支援があげられます。
メンタルのケア
引きこもりの人は、精神に問題を抱えている方がほとんどです。
いきなりひきこもりを働かせようとしても不可能です。
前段階として、メンタルのケアが絶対的に必要です。
引きこもり地域支援センターの心理士や専門家を通じて、引きこもり本人の問題解決、メンタルケアを行います。
日常生活の支援
ひきこもりの人は、何もしていない状態を何年も続けています。
私もPCの前にいるか、寝るだけの生活を20年以上続けています。
その為、働くためには普通の人と同じ日常生活に戻さなければなりません。
ひきこもり地域支援センターでは、掃除や食事、その他の家事のアドバイス、外に出て社会との交流などを支援しています。
就労支援
ひきこもり地域支援センターでは、就労サポートを行っています。
引きこもりが就労するために必要な考えや心構え、職業訓練、求職活動に向けての支援を行っています。
ハローワークとも連携している支援センターもあり、一体となってサポートが受けられます。
また、引きこもりの人は何かしらの精神の問題を抱えており、障害者雇用も視野に検討してみてはどうでしょうか。
記事によると「障害者雇用促進関連施設」ともつながっており、就労に向けて有利になるかもしれません。
社会的繋がり
引きこもりの人のほとんどは外の世界の繋がり、他人との交流がありません。
その為、コミュニケーション能力が著しく劣っています。
改善するために必要なのは、人との触れ合いが大切です。
ひきこもり地域支援センターが連携している地域の行政機関、NPO法人などを通じて、社会的繋がりを促進しています。
引きこもり家族・親への支援
ひきこもりの子供を抱えている家族・両親も辛い思いをしています。
世間的に恥ずかしい思いをしたり、引きこもりの子どもに対する気遣いなど。
メンタルの疲弊、心理的問題を抱えてしまっている可能性が高いです。
ひきこもり地域支援センターでは、家族へのカウンセリングや相談も行っております。
一人で思い悩まずに、専門知識を有する相談員に打ち明けてみてください。
ひきこもりVOICE STATION
引きこもりVOICE STATIONは、ひきこもりの生の声を聞き、理解を深めていくラジオ放送です。
引きこもり当事者が語る辛さや生きづらさの本音、支援機関のお話などが聞けます。
厚生労働省は「ひきこもりVOICE STATION」と連携し、引きこもりの支援、方法などの情報をお伝えしています。
HPには引きこもりに対する情報、相談機関などのリンクがあり、一度閲覧してみることをお勧めします。
引きこもり当事者としてもわかりやすく、良い情報網だと感じます。
国が管理している機関であり、安心してご利用することができます。
その他地域の自治体の支援
県や地域によって違いますが、引きこもりを支援している自治体が存在します。
ひきこもりを地域の問題としてとらえ、積極的に支援している市もあります。
労働者不足の人材確保として福祉と連携している市もあります。
ご住まいの地域によって支援している自治体、民間団体は違います。
一度、済んでいる市役所のホームページを見たり、福祉課に相談してみるといいと思います。
まとめ:引きこもりを就労するための支援機関
引きこもり支援機関をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ひきこもりの問題は個人や家族で解決することが困難です。
支援機関を頼り、引きこもりの脱出、就労に向けて進むべきです。
ただ、私自身もそうですが、継続して解決するまで利用しなければなりません。
私は昔、個人で利用、相談させてもらいましたが、様々な問題から辞めてしまいました。
相談機関を頼る前に、メンタルの問題があったからです。
そもそも発達障害(ASD)であり、病気、うつ病、その他の様々な解決が難しい問題を抱えています。
発達障害が判明していない頃に相談していたのが一番の原因だったとも思います。
何事もそうですが、継続して解決するまで頑張る必要があります。
引きこもりを辞めて就労するまで、最後まで諦めずにサポート機関を頼ってほしいと思います。