もし発達障害でなかったら、どんな人生になっていたのでしょうか。
たまにこのような考えがよぎります。

そもそも発達障害でなかったとしても、私には他にも重すぎるハンデがあります。

頭が物凄く悪い、精神の異常な弱さ、家庭環境最悪、貧乏、家庭崩壊、ゴミ屋敷、変わった苗字、そして運の悪さなど。
人生に悪影響を与える要素だけでも、普通の人が1つでも抱えていたら辛い問題がたくさんあります。

それ以外にも、あまり人生に影響を与えてはいませんが、胴長短足、首が長い、肌の弱さなど挙げればきりがないことが多々ありました。

発達障害がなくても、かなり過酷な人生になっていたのは間違いないと思います。

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人生に影響を与えるハンデ

私の「人生に悪影響を与える要素」をパーセンテージで予想してみました。

悪影響の要素想定される影響度(%)コメント
発達障害25%社会的困難や人間関係、仕事への影響が大きい。
頭が物凄く悪い15%学力や就職、自己肯定感への影響が考えられる。
家庭環境最悪20%精神的なダメージ、育成環境として深刻。
貧乏10%教育・経験の機会損失、将来の選択肢に制限。
家庭崩壊10%安定した生活や心の拠り所の喪失。
ゴミ屋敷5%衛生・安全・対外的なイメージへの影響。
変わった苗字2%からかわれる、劣等感などの影響。
運の異常な悪さ13%理不尽な不幸や失敗が積み重なる可能性。

発達障害そのものが大きな要因になる事は間違いないのですが、それ以外にも環境要因や先天的な条件が重なって人生が崩壊する未来が見えます。

発達障害では無かったら?

今思うと、発達障害(ASD)の影響で人生が崩壊した場面が沢山ありました。
対人関係、行動ミス、人生の選択肢、不注意、騙される、イジメなど。
他にもあると思いますが、今思いついたのはこれくらい。

そしてこの発達障害が与えた影響の中で一番最悪だったのが、「人生の選択ミス」と「人との交流が不可能」になってしまうことだったと思います。

人生の選択ミスとは

人生の選択ミスはたくさんあるのですが、最も影響を与えた進路選択です。
発達障害の人は、自己分析が出来なかったり、何となくで自分の進むべき道を決めてしまうことがあるのです。

私も何故かゲームが好きだったので、特に深く考えずにPC関係の専門学校へ行ってしまった。
高校の3者面談の時に、担任の先生が「手に職が就く機械工学系に進んだ方が良い」というようなことを言っていたのをおぼろげながら覚えています。

そもそも高校自体が偏差値38くらいで、大学への進学率は1~3%くらいだった。
ベテランの先生だったのでわかっていたのだと思う。
頭が悪かったり、精神や性格が変な人は、手に職を持てる技術を身に付けるべきだと。

私はその時、聞き流していました。
いや、一応聞こえてはいたけど「自分には関係ない」と完全に思っていました。

また発達障害の影響から、自分に興味がある話以外は全く耳に入ってこない。
他者の言葉は、空気のように何の影響力も無い。

ここが最大の人生の分岐点だったと思う。
もし発達障害では無かったら、自分の将来についてちゃんと考えていたはずだから。
聞き流してしまった担任の先生の言葉を、もっと真剣に受け止めていたかもしれない。

そもそも、私は本当に今現在の事しか考えられない。
明らかに発達障害の影響もあったが、それ以外に環境の悪さもあったと思う。

中学生時代は毎日イジメに怯えながら過ごし、高校時代は人から避けられて周囲から汚物のような扱いを受けていた。
そして家では浮気、貧乏、ゴミ屋敷など家庭が崩壊していた。

その結果、毎日「どうしよう」という不安と「今日は何とかやり過ごした」というネガティブ思考で支配され続けていたのです。

発達障害の影響も多大にあるけど、1日を恥をかかずに平穏に穏便に過ごすことが最大のテーマになっていました。

それでも、発達障害でなかったら、無意味な専門学校へ行くという選択肢は取らなかったかもしれないのです。
想像力が少しでもあれば、将来の事を考えて行動するはず。

結局、私は専門学校へ進学したわけですが、苗字の問題で2日で辞めてしまう。
これが私の人生が狂ってしまった最初で最大の原因だったと思う。

もし発達障害では無かったら、手に職を付けられる機械工学系や、誰にでもできる流れ作業やマニュアル通りの仕事への就職をしていたからです。

そして発達障害でなければ、対人トラブル、不注意、行動の選択ミスが激減していた。
その結果、普通の人とはいかないまでも、底辺でも世間に顔向けできる人生が送れていたと思う。

行動のミスとは

これは選択のミスと被るのですが、「自分の思ったことをそのまま行動してしまう」ということです。
普通の人がびっくりするあり得ない行動をとってしまったり、その場の空気を読まずに何か行ってしまう。

もう何でこんな行動をとってしまうのか。
今考えると自分でもあり得ないと思うのですが、その時は何も考えずにそのまま実行してしまう。

誰がどう思うとか、その結果どうなるのかを考えることができなかった。
いや、明らかにヤバイ行動や危険なことはしません。
でも、どうしても普通の人が取らない行動をしてしまうことがあるのです。

発達障害がもたらす行動のミスが人生に与えた影響は本当に大きいです。

この発達障害特有の行動ミスが無ければ、まともな人生、まともな対人関係を送れたと思う。

発達障害が人生に影響を及ぼす割合

発達障害を抱えた人は、人生にどのくらいの悪影響があるのでしょうか。
引きこもりになる確率、仕事、結婚などの確率を考えてみました。

発達障害がある場合とない場合の違い

発達障害を持っていることで、人生にどのような影響があるのかを、データではなく、あくまで「実感値」として推測してみます。

項目発達障害がある場合(推定)発達障害がない場合(推定)コメント
引きこもりになる確率約60%約15%社会との摩擦や適応困難によって引きこもりやすい。
安定した職に就ける確率約10%約40%業務の継続性、コミュニケーション能力に強く影響。
結婚できる確率約5%約30%対人関係や共感能力の低さが足かせになる。
自己肯定感の高さ20点(100点中)55点(100点中)繰り返す失敗体験が自己肯定感をどんどん削っていく。
日常生活の困難度80点(100点中)30点(100点中)忘れ物、不注意、人間関係などあらゆる面で影響。

発達障害というのは、見えない重りを背負って毎日を歩くようなものです。
普通の人からはわからないけど、当事者ににとっては日常のひとつひとつが戦いなのです。

発達障害がなかった世界を想像してみる

では、もしその重り(ハンデ)が無かったら、自分はどうなっていたのでしょうか。

  • もっと素直に、先生や周囲のアドバイスを受け止められたかもしれない。
  • 自分の興味や衝動に任せるのではなく、長期的な視点で物事を考えられたかもしれない。
  • 初対面の人とうまく話せたかもしれない。言葉を選べたかもしれない。
  • 繰り返しの失敗を「自分の性格のせい」にせず、「次はこうしてみよう」と前向きになれたかもしれない。

現実は変えられませんが、もしもの世界を考えてみると、自分がどこで傷つき、何が足りなかったのかのヒントを得られるかもしれません。

まとめ

今回は、自分が発達障害でない場合、どうなっていたのかを考察してみました。

実際、発達障害が人生に与える影響は本当に大きいと思う。
明らかに普通ではない行動や言動になり、人生が崩壊する確率が非常に高いからです。

そして普通が求められる日本では、周囲と違う状態に陥ってしまう発達障害の人は、浮いてしまったり、孤立する可能性がより高いのです。

しかし私の場合、発達障害が無かったとしても、その他の多大な普通の人には無いハンデの数々の影響から、今とあまり変わっていなかった可能性も無くもない。

でもやっぱり発達障害が無かったら、ここまで引きこもっていないし、対人関係ももっとましだったと思う。

23年以上引きこもっているのは、明らかに未来を考えられず今を生き続けているから。
そして、その最悪な状況も深く理解していない。

発達障害でなければ、どうにかしようと行動するはず。もしくは自〇していると思う。
そして、人との交流も出来れば、何かの切っ掛けやアドバイスを貰えたかもしれない。

どちらにしても、発達障害でなかったというifの世界線は無い訳で、現実は変えられません。

でも、「もし発達障害でなかったら」と考えることで、自分が抱えている苦しみや生きづらさの原因を整理することができたと思います。

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