昨年の10月頃から、ずっと気になっていた手の痛み。
右手の中指、そして左手の手のひらの下あたりに、鈍くて地味にしつこい痛みが続いていました。病院の整形外科でレントゲンや血液検査をしてもらっても、特に異常は見つからず。湿布や痛み止めの塗り薬、飲み薬など、いろいろ試しても改善はあまりしない。
個人病院の整形外科へ行ってきました【引きこもり・発達障害ブログ】
「少しはマシにはなるけど…完治はしていない」
そんな状態が何ヶ月も続いていて、特に手を使いすぎた日は悪化することもあり、痛んだり治ったりをひたすら繰り返していました。
で、ついに昨日、ふとしたきっかけで気づいてしまったのです。
これ、太陽の光を浴びてないせいじゃない?
なんというか…あまりに基本的なことすぎて、逆に盲点でした。
太陽の光を浴びないと、骨はどうなる?
結論から言えば、骨密度が下がり、骨がもろくなっていくようです。これは、単なる噂とか民間療法の話ではなく、調べてみると医学的にもちゃんとデータのある話でした。
太陽の光を浴びることで体内ではビタミンDが生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて、骨の健康を支えてくれる重要な栄養素。
逆に、ビタミンDが不足すると、いくらカルシウムを摂っても骨に届かず、骨がスカスカに。ひどくなると「骨粗しょう症」や「骨軟化症」という状態になることもあるらしいです。
手や指の関節にダメージがきやすくなるのも、骨が脆くなっているサインだったのです。
ちなみに…キノコの存在に今さら気づいた件
そういえば、母親が作る味噌汁やおかず類に、やたらとキノコが入っていました。エリンギ、しいたけ、舞茸、しめじ…まるで食卓が山の中かってくらいキノコまみれ。
今思えば、これってもしかして…
「太陽を浴びない私に、せめてビタミンDを摂らせよう」という母親の気遣いだったのかもしれません。
キノコ類には、紫外線に当たるとビタミンD₂が増える性質があるとかなんとか。特に干ししいたけなんかは、天日に干されているぶんビタミンDが豊富のようです。
真性引きこもり生活と“光合成”不足の現実
私は、23年以上の真性引きこもりです。
「いやいや、ちょっと外には出るんでしょ?」と思った人もいると思います。
しかし私は本当に外出しません。
1年間で太陽の光を浴びるチャンスは――心療内科に行く時だけ。年に6回。
そしてその6回の外出のうち、晴れていたのは半分以下。
雨、曇り、まさかの雪(しかも3月)という酷い運の悪さ。
なので、去年は「まともに光合成できたな…」と実感できた日は3日くらい。それも1日20分とか。ベランダに出たわけじゃなく、移動中にふと陽が差した、程度です。
しかも、私はもう何十年も昼夜逆転の生活。
- 寝るのは朝の4時〜7時
- 起きるのは昼の1時〜3時
- 外出するとしても、ほとんどが日没後
もはや、人間というより地下住人です。
昼間は人目を避け、夜になると動き出す。
ただ部屋でキーボードを叩いてマウスを握っているだけ。
こうして文字に起こしてみると、本当にヤバすぎる人間だと気付きました・・・。
そもそも家が太陽からブロックしてくる
いや、たとえ「ちょっとは陽の光を浴びたいな」と思ったとしても、まず家そのものが日光が当たっていないのです。
- 私は1階に住んでいる
- ベランダにしか光が当たらない(それも一部)
- 右斜めと右横に高い家がそびえ立ち、太陽をブロック
- ベランダの鉄筋骨組みは、むき出しでスケスケ。丸見え。
はい。終わってます。
まさに、光を拒絶する設計思想。
そのくせ「南向き」とか書いて売ってたらしい。どこが南なんだよ。
しかも、この家(建売住宅)を勝手に買ったのは父。
母に相談もせず、勝手に契約してたという…。
父が家を買った“残念すぎる理由”と、私が思うこと
この、日当たり最悪・通気性ゼロ・プライバシー皆無の家を、なぜ我が家は購入してしまったのか。
答えはシンプルです。
父が勝手に、騙されて買ったから。
私のの父親、ASDで人を疑うということがまったくできないタイプ。とにかく人の話を信じやすく、しかも判断力が壊滅的に低い。(それが私にもモロに遺伝してしまった)
そんな父が、なんの相談もなく、
母にすら知らせず、勝手に不動産会社の口車に乗せられて家を契約。
もう一度言います。母には一言も相談していません。
家を買うという、家族の人生レベルで大事な決断を、ひとりで、しかもフラッと詐欺みたいなセールスに引っかかって済ませた。
当然、家は狭い・暗い・日が当たらない・ベランダは丸見え・最低最悪の物件。
さらに貯金ゼロ、収入も少ないのに、両方の親族に頼み込んで無理やり援助を受けて購入。
もはや、負のレジェンド。
自分の父親をこんなふうに言ってしまうのは本当に申し訳ないのですが、あまりにも無計画で無責任で、やるせなさがデカすぎる。
しかも、契約したあとに「もうサインしたからキャンセルできない」とか言い出して、完全に既成事実で押し切られたという地獄ルート。
母は絶句していたし、私は今もこの家の狭さと暗さと監視感で絶望してます。
で、「この家の不便さのせいで太陽が浴びられず、私の骨が壊れた」という壮大な因果関係。
ある意味すごい。人はこうして物語を作っていくんですね。
でも、こうなってしまった根本的な原因は、23年以上引きこもっている自分自身にあります。
ただし、それもすべて自分ひとりの責任とは言い切れない。
父親からのASDの遺伝。
IQが67という、認知的にかなりのハンディキャップ。
さらに、父親40歳、母親33歳の高齢出産だった影響もあって、遺伝的な条件が全体的にかなり不利だったと思います。
生まれつき精神的にとても脆く、刺激やストレスに極端に弱い。
そうした要素が重なり合って、長期の真性ひきこもりから「太陽も浴びられない生活」になってしまったわけです。
ベランダも無理、監視されてる恐怖で日光浴不可
たとえ、「よし、今日は日を浴びてビタミンDを作るぞ!」と意気込んでも、この家と、この環境では無理なのです。
なぜなら、ベランダが丸見えだから・・・。
家の唯一の日が差す場所は、このむき出し鉄筋のベランダなのですが、そこがもう、近所からの監視ステージとして完璧な構造。
- ベランダには目隠しが一切なし
- 隣の家(特に右隣)から、真正面に丸見え
- しかもその家の住人は窓全開で、クラシック音楽を流している老夫婦
なんというか、「こちらはあなたを見ています」感がすごい。
そして、悲しいことに私は引きこもりだと完全にバレています。
たまに人目を気にせずベランダに出たいと思っても、向こうからの視線を感じてそれもできません。
普通の人には「気にしすぎ」と言われるかもしれないけど、引きこもりにとっては、こういう視線が致命傷レベルのストレスです。
だから、「たまにはベランダで日を浴びよう」っていう誰にでもできそうな目標ですら達成不可能となっているのです。
手の痛みの本当の原因は、引きこもり生活そのものだった
これまで、病院にも行きました。
レントゲンも撮ったし、採血もした。
痛み止めも、湿布も、塗り薬も試した。
でも、どれも「気休めレベル」でしかなかった。
結局、手の痛みの根本原因は、太陽の光を浴びない生活=ビタミンD不足だった。
もっと言うと、23年間の引きこもり生活そのものが、痛みの源です。
私の生活は、朝から晩まで、ずーっとPCの前。
毎日、毎日、同じ姿勢でマウスとキーボードを握りっぱなし。
- 食事のときも
- ぼーっとYouTubeを見るときも
- 記事を書くときも
ずーっと右手と左手は、機械の上。
30年以上続けていた筋トレの一部の腕立て伏せも、手のひらに地味なダメージを蓄積させていたことに気づきました。
最終的に、手のひらや指の痛みが出るようになって、「もう限界だ」と思い、腕立て伏せも中止。
正直、運動不足による筋力低下も不安だけど、それ以上に、骨がもろくなってる感覚が本当に怖い。
骨って、目に見えないから自覚しづらいけど、こうしてジワジワ痛んでくると、「あ、これ内部で何か壊れてるな」って感覚がリアルにわかります。
解決策があっても、実行できないジレンマ|引きこもりとビタミンDの難題
じゃあ、どうすればこの手の痛みを治せるのか?
答えはシンプルすぎて、逆にきつい。
太陽の光を浴びること。
それだけで、ビタミンDが体内で合成されて、骨の修復が促進されていく。
医学的にも明らかにされていて、これ以上ないほど明快な処方箋。
でも、私にはその「シンプルなこと」がほぼ不可能なのです。
23年以上引きこもって、昼夜逆転の生活が完全に定着していて、しかも対人恐怖で、外に出るだけで精神力を10割消費するような人間にとって、「外に出て日光浴びてこい」は、まるで地獄の修行。
それに、そもそもこの家では日光が物理的に差し込まない。
かといって、ベランダに出たら丸見え。監視されてるようで精神的にムリ。
「解決策はあるのに、実行できない」
このジレンマこそが、今の私の生活の縮図だと思います。
外に出られる人から見れば、「たった数分陽に当たるだけでしょ?」というレベルの話なんだろうけど、私にとっては、「そのためにまず人生全体のリズムを変えて、近所の視線に耐えて、精神を再構築する必要がある」という話になるのです。
まとめ

今回、手の痛みという日常の小さな不調から始まって、引きこもり生活・ビタミンD・骨密度・家庭環境・住宅構造・監視社会など、自分の人生のあらゆる要素が一本の線でつながって見えた気がします。
「太陽を浴びてないから手が痛い」なんて、最初はバカみたいに聞こえるかもしれないけど、意外と、人間の不調って、そういう基本的な部分に原因があったりするんだなと実感しました。
この文章をここまで読んでくれた似たような境遇にいる方がいるなら、あなたがもし「なんか最近調子悪いな」と感じているなら、ちょっとだけでいいので、太陽の光を浴びてみてください。
私のように、社会という太陽のような存在を「直視無理」って拒絶してる地下住人にならないうちに。
>何か良い対策や解決方法があれば
>教えてください。
(ホーム)
私は教員免許を持っており、
発達障害について学んだ経験があります。
また、私自身悩みなどから精神科に相談に行ったこともあります。
(自閉症などは見つかりませんでしたが。)
精神科医の方と様々な専門的な事柄についてお話させていただき、
知見を深めました。
まず、肩や目の件ではお医者にかかられた方が良いかと存じます。
お医者というのは、困っている人を助けようという方々ですので、
根本的には非常に優しく信頼できる方が多いです。
(受付の事務さんは別かもしれませんが。)
また、お仕事の件では、デバッガーの仕事などは調べてみられたでしょうか。
自閉症スペクトラム症の方は意味を理解することが難しいため、
システムエンジニアには向かない一方で、
細かい差異や仕様に対する出来不出来の検知には長けているため、
ゲームなどのデバッガーとして重宝されるそうです。
「デバッガー 障碍者雇用」で検索すれば沢山情報が出てきます。
最後に、自閉症スペクトラム症の根本的原因は、
精神科医の方との学術的話し合いから、
仮説ではありますが、「一時記憶能力の極端な欠落」
が原因ではないか、少なくとも関連はあるのではないか、
ということが話題に上りました。
従って、「一時記憶(ワーキングメモリー)を鍛える」
という解決法がありうるのではないかと思います。
以下Wikipedia
>ワーキングメモリに関する研究成果は、自閉症[1]や注意欠陥多動障害(ADHD)[2]への理解を深め、指導方法を改善に導くのに有用であるとされている[3]。
>臨床及び教育実践における応用としては、ワーキングメモリトレーニングは主にADD,ADHDを含む注意障害の改善に利用[22][23][24][25][26]されている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA
コメントありがとうございます。
そして、とても丁寧に、たくさんの情報とご自身のご経験をシェアしてくださってありがとうございます。
私の体験上、保険証で長期働いておらず、高齢の母親の扶養になっている事で、医師からかなり特殊な目で見られ、蔑まれる扱いを何度もしています。
病院へは行きたいのですが、あのような情けなくて辛い思いをするのが目に見えているので、今はまだ行くことはできないです。
デバッガーについての情報ありがとうございます。
以前、ゲームのデバッガーはAIに奪われているというような記事を見たことがあります。
それでも、まだ人間による実際の操作や体験が必要とされる場面もあるのですね。
デバッガーは、私のようなASDには向いているお仕事かもしれません。
しかし、引きこもりで外で働くことが難しく、リアルで人とも接することが出来ないので、難しい状況です。
今は、独学でAIで稼げる手段を模索中です。
AIチャレンジ日記 | AIで稼ぐ実験記録
https://ai-torai.com/
>仮説ではありますが、「一時記憶能力の極端な欠落」
これはとても面白い仮説ですね。
たしかに、発達障害のある人の中には、「一時記憶(ワーキングメモリー)」が苦手な人は多いと思います。マルチスタックが苦手なのも一時記憶が関係しているのかもしれないです。特にADHDの人にはその傾向が強いようです。
調べてみたところ、一時記憶とは頭の中で情報を一時的に保持し、それを使って考えたり判断したりする力とのこと。会話の流れを追ったり、複数のことを同時に考えたりするときに必要になる能力ですね。
私自身ASDで、一つのことに集中しすぎて他が全く見えなくなったり、相手の気持ちや背景を考えるのがすごく苦手です。
これが一時記憶が弱いせいで、頭の中で「今の状況」を整理したり、いろんな情報を同時に扱ったりするのが難しいという関係性なのかもしれません。
もちろん、人によって発達障害の症状(特性)は違うので、全ての人が当てはまっているわけではないと思います。
でもワーキングメモリーの問題が関係しているという考え方は、一つの大事な手がかりになる気がします。
ご丁寧にいろいろと教えていただき、ありがとうございました。