私は発達障害のasdですが、大人になって独り言が出るようになってしまいました。
普段は頭の中に押しとどめておけるのですが、感情や気持ちが高ぶってしまうと言葉が出てしまいます。

子供の頃は、独り言は一切ありませんでした。
全て、頭の中で考えを処理できていました。
どれだけ感情が大きく揺れても、心の内に閉っていました。

では何故、大人になって独り言が出るようになってしまったのでしょうか。

個人的に考えられる理由としては、年齢による脳の劣化や、発達障害asdの何かしらの変化があったと思っています。

30歳くらいまでは、独り言が出るようなことはありませんでした。
しかし、それ以降はいつの間にか、無意識に言葉を発してしまうことがあります。
特に、感情が大きく変化すると、子供の頃は絶対に抑えられていた独り言が勝手に出てしまいます。

年齢による脳の劣化から、頭の中で考えることが難しくなったり、思考の整理がしづらくなったのかもしれません。

また、引きこもりなので、人と全く話しておらず、感情のコントロールが苦手になって独り言が出るようになったと思います。

一般的にアスペルガー(asd)の大人の人が、独り言が出てしまう理由の1つとして、ストレスがあげられます。

大人になると、生活や仕事のストレスが増え、脳が多くの情報を処理しなければならなくなります。
特にasdの人は特性によって、対人関係や社会において、健常者の何倍も辛い思いをしてしまう傾向があります。

また、ASDの方は内部の感情を外に表すのが難しいため、独り言として無意識に発してしまうことがあります。
これは、脳の働きやストレス管理が大人になって変化したからです。

独り言は、誰にも聞かれなければ恥ずかしくはありません。
しかし、人がいる場所だったり、注目されそうな場面で独り言を言ってしまうと、変人に思われてしまいます。

そこで今回は、アスペルガー(asd)の大人の独り言の原因や対策方法について書いていきたいと思います。

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大人になって気づいた、ひとりごとの増加

独り言は、子供の頃はあまり出なかったのに、大人になると出やすくなるということがあります。
これは、どういう理由があるのでしょうか。

大人になると、脳の機能や環境が変わることが影響していると考えられます。

大人になるとなぜひとりごとが増えるの?

大人になると、独り言が増えるのは、脳の機能の変化が大きな理由です。
脳は、年齢とともに衰えていきます。

特に、前頭葉と呼ばれる部分は、思考や判断、自制心などに関係していますが、加齢によって萎縮しやすいと言われています。
前頭葉が衰えると、頭の中で考えることが難しくなったり、思考がまとまらなくなったりします。

その結果、独り言として言葉に出してしまうことが多くなってしまうのです。

また、大人になると、環境の変化も独り言に影響します。
大人になると、仕事や家庭など、責任や義務が増えます。

それによってストレスや不安を引き起こしやすく、独り言がでやすくなってしまうのです。

また、大人になると、人とのコミュニケーションが減ることもあります。
人と話す機会が少なくなると、自分の考えや感情を表現する方法が独り言になってしまうことがあるのです。

ひとりごとが増える心理的な理由

独り言が増えるのは、心理的な理由もあります。

独り言は、自分の心の中にあるものを言葉にすることで、自己調整をする効果があります。
自己調整とは、自分の感情や行動をコントロールすることです。

自分の声を聞くことで、自分の感じていることや考えていることを客観的に見ることができます。
ある意味、自分の心に寄り添うためのコミュニケーションとしても働くのです。

大人になると直面する複雑な問題や感情を、内面で処理しようとする際に、ひとりごととして外に出てしまう心理があります。
これによって、心の中で感情や思考を整理しようとする過程で、無意識に声に出してしまうのです。

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ストレスとひとりごとの関係について

大人になると、会社や社会において子供の頃とは比較にならないストレスを受けると思います。

特にアスペルガー(ASD)の人は、「社会性の欠如」、「コミュニケーションの欠如」、「こだわり」などの特性があります。
対人関係が壊滅的になったり、環境適応能力が低いので、会社や社会に馴染むのが難しい人も多いです。

健常者以上にストレスが内面に溜まりやすく、それが独り言として表れてしまうことがあるのです。

独り言は、これらのストレスを無意識に処理しようとする心の試みとも言われています。
もし最近独り言が増えたなと感じたら、それはあなたの心が「ちょっと休憩しよう」とサインを送っているのかもしれません。

日常のストレスがひとりごとに与える影響

日常のストレスとは、仕事や家庭、人間関係など、生活におけるさまざまな問題や困難なことです。
これらのことは、脳に負担をかけ、感情や気分を不安定にします。

その結果、独り言が出やすくなるのです。

独り言が出てしまうのは、自分の感情や思考がコントロールできなくなっているということです。

独り言が出ると、周りの人に変だと思われたり、孤立したり、自己肯定感が低下したりすることがあります。
その結果、さらにストレスを増やし、独り言を出す悪循環に陥ることがあります。

ひとりごとと社会的孤立感のつながり

ASDの人は、社会的なつながりを作ることが難しく、孤立してしまうことがあります。
その結果、自分の世界に閉じこもりがちになります。

この孤立感が深まると、自分自身との対話、つまり独り言が増えることがあります。
独り言は、孤独を感じる心が、自分自身に対して唯一できるコミュニケーションの形です。

しかし、この独り言を通じて、自分自身の感情や考えを整理し、自己理解を深めることもできるのです。

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ひとりごとを減らすための実践的アドバイス

独り言は、周りの人に不快感や不信感を与えることもあります。
特に、大人になると、独り言は子供っぽいとか変だとか思われることが多いです。
そこで、独り言を減らすためには、以下のような方法がおすすめです。

日々の中でひとりごとを減らすコツ

日々の中で独り言を減らすコツは、意識することだと思います。

ひとりごとは無意識に出てしまうこと多いです。
なので、自分が独り言を言っていることに気づくと、止めることができます。

私も独り言を言うようになるのに気づいてから、頭の片隅に「独り言を絶対に言わない」と思い続けています。

もし、独り言を言っていると気付いたら、自分に「今、独り言を言っている」と声に出して言ってみましょう。
そうすると、自分の状態に気づきやすくなり、独り言を減らすことができます。

また、独り言を減らすためには、代替行動を取ることも効果的です。
代替行動とは、独り言の代わりになるような行動のことです。

例えば、メモを書いたり、音楽を聴いたり、呼吸法をしたり、などです。
これらの行動は、独り言と同じように自己調整に役立ちますが、周りの人に迷惑をかけません。

感情管理とストレス軽減の方法

独り言を減らすためには、感情管理とストレス軽減の方法があります。

感情管理とは、自分の感情を適切に表現することです。
感情管理ができると、独り言を出す必要がなくなります。

感情管理の方法としては、以下のようなものがあります。

感情のラベリング

自分が感じている感情の名前をつけることです。

例えば、「怒っている」「悲しんでいる」「嬉しい」などです。感情のラベリングをすると、自分の感情を客観的に理解しやすくなります。

感情の表出

自分が感じている感情を適切な方法で表すことです。

例えば、「怒っているときは、冷静になるまで一人になる」「悲しんでいるときは、泣いてもいいし、誰かに話してもいい」「嬉しいときは、笑ってもいいし、感謝の気持ちを伝えてもいい」などです。

感情の表出をすると、自分の感情を解消しやすくなります。

ストレス軽減とは、自分のストレスを減らすことです。
ストレス軽減ができると、独り言を出す原因がなくなります。

ストレス軽減の方法としては、以下のようなものがあります。

ストレスの原因を特定する

自分がストレスを感じる原因を見つけることです。

例えば、「仕事が忙しい」「家族と喧嘩した」「友達との関係がうまくいかない」などです。

ストレスの原因を特定すると、自分のストレスに対処しやすくなります。

ストレスの原因に対処する

自分がストレスを感じる原因に対して、何かしらの行動を取ることです。

例えば、「仕事が忙しいときは、休憩をとる」「家族と喧嘩したときは、謝るか話し合う」「友達との関係がうまくいかないときは、気持ちを伝えるか距離を置く」などです。

ストレスの原因に対処すると、自分のストレスを減らすことができます。

ストレスの原因に対処できないときは、気分転換する

自分がストレスを感じる原因に対して、何もできないときは、気分を変えることです。
例えば、「好きなことをする」「リラックスする」「楽しいことを考える」などです。
気分転換をすると、自分のストレスを忘れやすくなります。

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まとめ

この記事では、アスペルガー(asd)の大人の独り言の理由と対処法について書いてきました。

大人の人が独り言を言っていると、周囲の人に変な目で見られます。
また会社や社会において、ひとりごとを言っていると、対人関係だけでなく、立場上としてもマイナスになってしまいます。

asdの人の場合は、ストレスを抱えやすく、独り言を言ってしまうことが多いかもしれません。
また、年齢による脳の劣化から、無意識に言葉が出てしまうなど。

ひとりごとは、周りの人に不快感や不信感を与えてしまいます。
独り言を心の内に収めるためにも、普段から意識しておく必要があります。

独り言を減らすためには、人とのコミュニケーションを増やすことも効果的です。
人とコミュニケーションをとることで、自分の考えや感情を共有したり、他人の考えや感情を理解したり、相互の信頼や理解を深めたりすることができます。

自分の心の気持ちを他人に話すことで、孤独感や不安感を軽減することができます。

asdの人は、自分の感じ方や考え方が周りの人と違うと感じることが多く、孤立してしまうことがあります。
しかし、人に自分の気持ちを話すことで、心を軽くし、独り言を減らせるのです。

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