私は犬が大好きで、毎日youtubeでたくさんのわんわん動画を見ています。
その中の1つのチャンネルで、発達障害と思わしき犬が2頭います。

その2頭は、保健所で子犬の頃から保護した経緯があります。
人間の子供で言えば、0.5~1歳前後くらいだと思われます。

そのチャンネルは、子犬を保護してから2年くらい経っているのですが、明らかに発達障害っぽい症状なのです。
問題犬であり、チャンネルの飼い主さんも大変そうです。
里親を募集しているのですが、一向に見つかりません。

人間の発達障害と似ているところがあり、その2頭は性格に難があります。
外に出れないくらい臆病、偏食、2年くらい室内外していても飼い主に心を開かない、ちょっとした物音でビビる、吠える、などなど。
明らかに脳に問題を抱えている発達障害犬と思われる行動や症状をしています。

人間でも発達障害の子供から大人まで、サポートや理解が無いと大変です。
まして犬に至っては、飼い主が全て面倒を見なければなりません。
発達障害は人間でも犬でも、人生、犬生において辛い脳機能異常です。

発達障害が犬にあるかどうかを飼う前に見つけるのは困難です。
人間と同じように検査や研究が進んでいないからです。

それでも人間と同じように犬にも発達障害(ASD、ADHD)の特徴症状はあります。
今回は、犬の発達障害について書いていきたいと思います。

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発達障害のある犬の特徴や症状

発達障害には、自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠如、多動・衝動性(ADHD)、学習障害があります。

犬の発達障害の特徴として見られるは主に、アスペルガー(ASD)と多動・衝動性、注意欠如(ADHD)です。
犬には人間と同じように、学習障害(LD)はあまりないとされています。
そもそも犬は飼い主からしつけを教わって学習しますが、自ら学んで行動し、人間と同じような知性を身につけるほどの脳機能ではありません。

ですが、犬種にもよりますが、犬にも頭のよし悪しはあります。
飼い主のしつけの学習力にも犬によって違いが出ます。
IQが高い犬は学習能力が高く、物覚えが良いです。

頭の良い犬の代表格としてボーダーコリーがあげられます。
ボーダーコリーは人間でいう5歳前後の知能があると言われています。
私はボーダーコリーが大好きで、複数のボーダーコリーチャンネルを見ています。

そこで思うことは、明らかに人間の言葉を理解しているということ。
頭が良すぎます。
ボーダーコリーの場合、犬を飼うというよりも人間の子供と接している感じ。
感情が豊かで、喜怒哀楽が顔や態度に凄く出ています。

犬に学習障害があるとすれば、同じボーダーコリーの大多数の犬ができることが全くできない。
いくらしつけても覚えない、極端に困難になる行動がある。
その場合、犬の学習障害(LD)が疑われます。

犬のアスペルガー(ASD)の特徴や症状

犬にも人間でいうアスペルガー(ASD)の症状があります。
私が見ているyoutubeチャンネルの犬も人間のASDと同じ症状です。
冒頭で2頭の保護犬のお話をしましたが、明らかにASDでした。

例えば、人との触れ合いが本当にまったく出来ない犬です。
犬と言えば、人懐っこく、寂しがり屋でかまってちゃんの印象があると思います。
しかし、保護犬の2頭は、2年室内飼いされて飼い主の愛情をたくさん受けているにもかかわらず、まったく心を開いていません。

触ろうとすると逃げます。
ごはんの時だけ近づけて触ることはできます。
そして、知らない人やたまに来る人が家に入ってくると、とにかく逃げたり、吠えます。
明らかにコミュニケーションが取れない犬であり、社会性が無いのです。

そこから考察されることは、想像力の欠如があげられます。

私はASDですが、想像力が異常に欠如しており、初めての人や出来事に対して物凄く苦手です。
固まってしまう、逃げたくなる、思考停止状態になります。

この2頭にも私と似たように感じられたのです。

普通の犬であれば、多少臆病や警戒はするけど、人と触れ合うことはできます。
しかしこの2頭は度を越しており、脳に問題がある可能性が非常に高いのです。

さらに発達障害の聴覚過敏の症状もその2頭にはみられています。
ちょっとした物音や飼い主が動くだけで、ものすごいリアクションをするのです。
いつもと違う音や飼い主が行動すると、丸まった状態から飛び起きて警戒態勢に入るのです。
さらに吠えます。

私も聴覚過敏を抱えているので、物音や話し声、いつもと違った周囲の音に敏感に反応してしまいます。
ただ犬のように大げさなリアクションはしません。
犬の聴覚過敏の場合、わかりやすい動きや行動、吠えるなどの反応が見られます。

人間のアスペルガー(ASD)は主に、コミュニケーションの欠如、社会性の欠如、想像力の欠如があります。
犬にも同じように、人との触れ合いや極度の対人恐怖症が見られた場合、発達障害(ASD)が疑われます。

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犬のADHDの特徴

人間のADHDの症状である多動・衝動性、注意欠如も犬にみられます。

異常なほどの活発的、行動力がある犬の場合、ADHDの要素があると言われています。

私がよく見ている5つのゴールデンレトリバーのyoutubeチャンネルがあります。
そのうちの1つに、ADHDっぽい感じの若いゴールデンがいます。
そのゴールデンレトリバーは、生まれた時から飼い主さんと一緒でした。
しかし、里親にだされました。
その里親先で散々な目に合ったようで、再び生まれた時の飼い主さんの下で生活しています。
もう3年くらいたっていると思います。

過去の里親元でのつらい体験なのか、元の脳の問題なのかはわからないのですが、ADHDっぽい症状がみられます。
他の犬とのワンプロが物凄く激しく、一方的に暴れています。
さらに、超寂しがり屋で、飼い主が近くにいないと泣いたり、要求吠えをしています。

体力が有り余っているのか、活発すぎますし、おとなしくすることが難しい犬でした。
飼い主の静止もあまり聞かず、注意が難しい印象もあります。
飼い主さんはしつけをしっかりとする方なのですが・・・。

犬のADHDも人間と同じように気になったら衝動が抑えられず、注意力が散漫になると言われています。

人間でもADHDは人生において辛い脳機能の問題です。
犬にしてもそうですが、飼い主さんが一番大変だと思います。

まとめ

犬は非常に可愛いのですが、飼うのが難しいです。
さらに発達障害犬となれば、普通の犬のように飼うのが難しいです。

人間の発達障害の症状は誰一人として同じ症状が無いと言われています。
犬にも同じように個体差がありますし、一概には言えません。
しかし、普通の犬よりも労力がかかってしまい、飼い主さんの負担は増してしまいます。

人間の発達障害の子供の場合、症状や特性を理解して、それに沿ったサポートが必要です。
犬の場合も同様に、何が困りごとなのか見極めることが大切です。

犬のASD場合、コミュニケーションの欠如から人間と触れ合うことが苦手。
社会性の欠如から他の犬や物事に対する困難さ。
想像力の欠如から、初めての人や場所、出来事に対して警戒心が物凄く強い。

人間のASDの症状と似ており、対処法も同じです。
普段とは違う環境になるときに気を付ける。
触れ合いの気遣いを考えるなど、ASDの症状に合った犬との接触を考えてあげてください。

犬のADHDの場合、集中力がなく物覚えが悪い。
常に行動的でエネルギーが有り余っている。
落ち着きがなく、衝動的な行動がみられます。

ADHDの場合、短期記憶が苦手で、他に注意が行ってしまうとど忘れしてしまうことがあります。
犬の場合も同じように、しつけが覚えられず、訓練が難しいとされています。
集中ができる環境下で、少ない工程のしつけを繰り返し行う必要があります。

人間の発達要害も大変ですが、犬自身も辛い気持ちがあると思います。
本当は飼い主と上手くやっていきたい気持ちが絶対にあるからです。

犬にとっては飼い主さんが全てです。
犬に発達障害があっても、寄り添ってあげてほしいと思います。

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