発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、感情表現が変だと思ったことはないでしょうか。
発達障害の症状は人それぞれ違うので一概には言えません。
ですが、アスペルガーASDの当事者としては感情を表す場面で無反応だったり、ズレていることがよくあると感じています。

また、感情が薄すぎる、そして気づかなかったり、我慢をしてしまう為、一度火が付くとヤバイ気がします。
自分では普通にしているつもりでも、どうしても感情表現が自然ではないのです。

私は、子供の頃に家族でテレビを見ていても、自分だけ笑っていない、数秒遅れで反応するなど、明らかに変だと感じていました。
また、考え込んでしまい、無反応になることもよくありました。
今更、発達障害の脳の影響だと気付きましたが、過去を振り返ると変人に思われていたと感じてしまい、恥ずかしいです。

今回は、発達障害の喜怒哀楽の異常さについてお伝えしていきます。

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発達障害の人の感情表現が謎めいている理由

発達障害アスペルガーASDの人は、感じ方が健常者と異なるからです。
普通の人であれば、何となくで感じられることが、発達障害ASDの場合、細かく細分化してしまっています。
物事を全体として捉えるのではなく、1つ1つの事象として考えてしまっているのです。
だから感情表現が変だったり、無反応、変な喜び方、そしてズレているのです。

発達障害ASDの喜怒哀楽が乏しいと感じる理由

発達障害でも喜怒哀楽はもちろんあります。
ただ、その感情表現が乏しかったり、薄い、無反応な状態になってしまうのです。

発達障害アスペルガーASDの場合は、やはり想像力の異常な欠如が一番の原因です。
発達障害ASDの当事者として最も感じている想像力の低すぎるハンデ。
本当に「何も思い浮かばない」、「感じない」、「気づけない」のです。

経験があったり、過去に同じ出来事に類似していれば、ある程度何となくで「そうだんだ~」というような気持になります。
多少は感情を揺さぶられて喜怒哀楽を表現することもあるでしょう。
でも、それでもどうしても自分の事ではなく他人事として考えたり、捉えてしまう為、感情が薄くなってしまう、乏しくなるのだと思います。

個人的に酷いと思ったのが、自分の父親の死についてです。
当時、病院で息を引き取る前の父の状態を家族で見守っていました。
酸素吸引機を付けて、苦しそうにしていました。
そのまま父は亡くなり、家族や周囲の人は悲しんでいました。
しかし私は、全く悲しいと言う気持ちが皆無で、本当に何も感じていなかったのです。

完全に他人事だと感じていました。
何も感じないし、感情の変化もありません。
父は癌だったので「死ぬのは自然の摂理」だと考えていたくらいだと思われます。

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発達障害ASDの喜怒哀楽が激しくなる原因

発達障害のアスペルガーASDの人は、基本的に喜怒哀楽の感情表現は薄いです。
想像力の欠如から感じ方が乏しい。
また、こだわり属性から、自分の今日ものあること以外に関心が全く持てない。
どうでもよくなってしまうのです。

でも、感じ方が薄いアスペルガーASDでも、物事に対しての感情は心の中に少しずつ溜まっています。

例えば怒られたり叱られても、その理由がわからなかったり、相手の気持ちを考えられないので、我慢してしまいます。
アスペルガーASDの特徴として、我慢強さもあります。
しかし、感情の限界値を超えると、喜怒哀楽が爆発するのは健常者と同じです。
ただ、その沸点が異なるだけなのです。

そして、一度感情が爆発すると、激しすぎる感情表現になってしまい、異常にみえるのです。

もう1つASDの当事者として感じているのが、気づいてしまった時です。
実は物凄く馬鹿にされていたのに気づけず、後になって理解し、怒りの感情が湧いてきてしまう。

また、田舎のおばあちゃんからの手紙を見つけた時がありました。
当時は何も感じなかったのですが、振り返った時に意味がようやく分かり、鬱になるほど悲しすぎる気持ちになることもありました。

アスペルガーASDはその瞬間は気づけない、感じられないけど、後になって判明し、感情がより激しくなってしまうのです。

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発達障害・自閉症の喜怒哀楽の特徴

発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、自分では普通だと思っています。
感情表現についても、一般人と同じだと感じています。
しかし、他者から見れば、明らかに変であり、違和感を感じさせてしまっているのです。

では、一体どのような違和感が発達障害・自閉症ASDにはあるのでしょうか。

感情が低空で平坦

感情が淡々としており、無反応もしくは薄い。
喜んだり、悲しんでいる様子が低く、人間味が本当に低い。

いきなり感情がはげしくなる

我慢強さや、ため込んでしまう性格なので、何かの切っ掛けがあると突然爆発して基地外になってしまう。
また、自分のこだわっていることや気になることだと、少しのことで喜怒哀楽を強く表現してしまいます。

その場にそぐわない感情を出す

例えば会社の会議で、面白いことを言った方が良いと思ってしまったら、思いついたことをいきなり話してしまう。
会議の意見で笑ってしまったり、反対してしまうなど。
アスペルガーASDでもそのような異常行動をとることは稀ですが、自分が強く思ってしまうと感情が出てしまい、行動することがあります。

自分勝手で一方的

自分の趣味やこだわっていることに対して、他人も同じように考えている。
同じように出来ると思ってしまっています。

その為、もし違っていたり、自分の思いと一致しない行動をされると、感情が爆発してしまいます。
自分の思い通りを突き通したい感情になってしまうのです。

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まとめ

発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の人は、喜怒哀楽が普通(定型発達)の人よりも乏しいです。
そして、一度感情に火が付くと、異常に見られるほど激しくなってしまいます。

全ては、発達障害の脳の凹凸や未発達が原因です。
想像力の異常な欠如、こだわりの影響によって、喜怒哀楽がおかしくなってしまっているのです。

健常者から見れば、正直付き合いたくはない人と思われてしまうでしょう。
世間でも発達障害のアスペルガーの人と付き合うのは本当にヤバイと言われています。
アスペルガーASDの人と結婚してしまうと、パートナーはカサンドラ症候群(不安障害や鬱)に高確率でなってしまいます。
離婚率も80%といわれており、非常に高いです。

アスペルガーの感情の異常は、対人関係においてマイナス要因が強すぎます。
人との交流に大切な機能が欠如した状態なので仕方がありません。
でも先天性の脳機能異常であり、治せないのでどうしようもありません。

個人的な解決策としては、触れ合いを少なくすることが最良だと思われます。
当事者としても、関わって欲しくないと思っていると感じます。
ただ、自分の好きな事や興味のあることについては、一緒に感情を共有したいと強く思っています。
そこがアスペルガーASDの人と仲良くできる、上手くできるポイントだと思います。

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