自分の子供や本人が周囲の人に「発達障害では?」と指摘されたら、どう受け止めればいいでしょう。
ショックなのは間違いないと思います。
でも、友達同士の会話の中での冗談半分だったり、発達障害について詳しくない人から言われたのであれば、あまり気に病む必要はありません。
本当かどうかは専門家しかわかりませんから。
発達障害について詳しい人にそう思われたのであれば、可能性は否定できません。
たくさんの子供を見てきた幼稚園や学校の先生などのアドバイスであれば、発達障害の可能性は高まります。
発達障害の人は特有の行動や言動があり、わかりやすいです。
私自身も発達障害であり、多少本を読んできたので、そこそこ詳しいです。
もし、発達障害の人と触れ合う機会のある人からの助言であれば、一度検査をしてみることをお勧めします。
発達障害は早期発見、周囲の人の理解とサポートが非常に大切です。
私のように無理解、無支援で育つと、人生が崩壊してしまいます。
イジメに合う、人から騙される、友達や知り合い0、長期ひきこもり、聴覚過敏で苦しむなど。
自分が発達障害と疑問に感じたら、すぐに行動するべきです。
今回は、発達障害の気持ちの受け止め方検査の必要性などについてお伝えしてきます。
発達障害だと言われた・疑われたらどうすればいい?
まず、「誰に言われたのか」によります。
友達や同期に言われた
友達同士のおしゃべりの中で、一般の人のイメージの中にある発達障害のような言動をしてしまい、疑われる場合。
その友達が発達障害に詳しいのであれば、その可能性は多少あります。
ただ、学生時代に発達障害の勉強や授業はないですし、独自に調べていない限り、そうそうわかるものではありません。
ネットでもよく見るのですが、変な発言をすると「アスペ」という単語を使う人がいます。
バカにしているというか、冗談半分で書いているだけなのかもしれません。
アスペルガー(発達障害)に詳しい訳ではなく、ただ単に見下している意味で使われています。
友達同士や同期のコミュニケーションも、ちょっとした悪ふざけのつもりで言ってしまっただけの可能性があります。
幼稚園、学校の先生、学童保育などで言われた
たくさんの子供を見てきた先生は、子供のちょっとした性格の違いや変わった行動を見抜きやすいです。
最近は発達障害の認知度が高いので、先生方もある程度の知識を持っているはずです。
普通の子供と明らかに違う様子だと、発達障害の可能性を疑ってしまいます。
発達障害の子供は、「落ち着かない」「コミュニケーションがとれない」「不注意が多い」「ルールを守れない」「学習できない」など、普通とは違うわかりやすい症状をみせます。
発達障害の専門家でなくても、多少知識があれば「発達障害なんじゃないか」と疑い、検査をすすめてくる可能性があります。
発達障害の子供を無理解、無サポートで普通の子供と同じように育てる、学ばせるのは無謀です。
どこかで絶対に不幸に陥る羽目になります。
回避するために、発達障害の可能性を疑い、早期発見が非常に大切なのです。
学校の先生や保育所、児童指導員などの人から発達障害なのでは?と言われたら、その可能性はある程度あると考えた方がいいのかもしれません。
発達障害の可能性を疑われたらどうすればいい?
まずは発達障害について詳しい専門機関に相談するべきです。
自分でインターネットや本で調べても、検査をするまでは本当かどうかはわかりません。
もやもやしたり、気になってストレスを溜めるくらいなら、すぐに行動した方がいいです。
発達障害の検査は予約待ちの場合もあり、地域によっては待たされることがあります。
混雑や予約状況をお近くの地域の専門機関に一度電話してみてください。
発達障害の検査は、心療内科や精神科で受けられます。
小児科や児童精神科でも相談できる医療機関もあります。
検査は主に、心理テスト、ウェクスラーテスト、知能検査などがあります。
そこで脳の偏り、凹凸、未発達が見られると、発達障害が疑われます。
気持ちの受け止め方
発達障害と周囲の人や先生に疑われて指摘されたら、ショックを受けると思います。
自分が普通の人と同じではない、脳の問題を抱えてしまっている可能性があるからです。
ただ、一時的に悩むのは仕方がないのですが、いつまでも落ち込んでいるのは精神的に良くないです。
検査をして早めに真偽を判明させることが大切です。
発達障害であろうとなかろうと、はっきりしないと心の持ちようが難しいからです。
発達障害であれば、受け入れるしかありません。
一生付き合わなければならない脳の問題です。
今後どうすればいいのか、考える方針に切り替えるしかないのです。
いつまでも悩んでいても仕方がないです。
検査の結果、発達障害でないのであれば、気持ちは回復します。
しかし一度、発達障害と疑われたということは、何かしらの問題があるはずです。
自分の言動や行動を一度かえりみるのもいいと思います。
また、発達障害ではないと判明してもグレーゾーンの可能性があります。
軽度発達障害の場合、普通の人よりも少し出来ない、コミュニケーションが難しいなど、逆にサポートが無いので辛い思いをし続けます。
グレーゾーンは無理解、無支援ですので、自分が気を付けるしかない。
ちょっと発達障害っぽいのが、普通の人と同じような状況に置かれるため、発達障害と同様に辛いと私は思います。
発達障害の検査の方法と内容
発達障害とは、脳の発達に何らかの遅れや偏りがあることで、思考や行動に特徴が現れる状態のことです。
発達障害には、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(衝動・多動性、注意欠如)、LD(学習症)
発達障害の検査の方法は、主に以下の3つです。
- 問診:医師や臨床心理士が、本人や家族に日常生活や発達の経過、困っていることや気になる症状などについて聞き取ります。また、親族に発達障害のある人がいるかどうかなど、遺伝的な要因も探ります。
- 心理検査:本人の知能や発達の傾向、学習やコミュニケーションの能力などを測る検査です。子ども向けの「新版K式発達検査」や「WISC-IV」、大人向けの「WAIS-IV」などの検査が用いられます。
- 行動観察:本人の様子や反応を、医師や臨床心理士が直接観察します。また、保育園や学校などの現場での様子を、担任の先生や保育士などから聞き取ります。
発達障害の検査の内容は、発達障害の種類や程度、年齢や性別などによって異なります。また、検査の結果は、医師や臨床心理士が診断基準に基づいて判断します。診断基準は、世界保健機関が定めた「ICD-10」やアメリカ精神医学会が作成した「DSM-5」などがあります。
まとめ
発達障害だと言われたらどうすればいいでしょうか。
雑談や冗談でいわれたのであれば、気にする必要はありません。
学校の先生やちょっと詳しそうな周囲の人に言われたのであれば、発達障害の可能性を疑う必要があります。
発達障害は子供の頃であれば、自分で気づくことはできません。
ある程度精神年齢があがり、「何で自分が普通の人と同じようなことができないのだろう」と気になって気づくことはあります。
ですので、ある程度権威のある人、先生や子供と触れ合う機会のある指導員に言われたら、検査をするべきだと思います。
何度も言いますが、発達障害は早く見つけて支援と理解をしてあげる必要があります。
放置は絶対にダメです。
発達障害と言われたり、可能性を疑われたら、本人自身に何かしらの普通ではない問題があるはずです。
現代社会において普通ではないコミュニケーションや行動は、孤立する原因となります。
子供の頃であっても、ちょっと変なだけでイジメられたり、友達ができない、ハブられる可能性が出てきます。
少しでも普通ではない状態を無くし、自己肯定感を低下させるような問題を放置しない必要があるのです。