あなたは、長期間ひきこもっている家族や友人を病院に連れて行きたいと思ったことはありませんか?
しかし、外出が苦手なひきこもりにとって、病院へ行くことは非常に困難です。
どうやって説得すればいいのか、どうやって支援すればいいのか、わからないという方も多いでしょう。
私も、20年以上ひきこもっています。
その間、病院へ行くことはほとんどありませんでした。
しかし、あるきっかけで病院へ行くことができるようになりました。
今では、定期的に心療内科や甲状腺の診察を受けています。
この記事では、私の体験談をもとに、長期ひきこもりが病院へ行くことができるようになる方法をお伝えします。
また、外出が困難な理由や、病院へ行くメリットについても解説します。
長期ひきこもりが外出できない理由
まず、なぜ長期ひきこもりは外出できないのか、その理由を理解することが大切です。
外出できない理由は、主に心の問題にあります。
長期ひきこもりは、自分に対する劣等感や自己嫌悪が強く、外に出て人と接することが苦痛に感じます。
私も、自分の存在が最底辺だと思っていました。
社会に適応できない自分は、他人からバカにされる、憐れまれる、悪意を向けられると感じていました。
実際に、病院へ行った時に、受付の人や医師から冷たい対応をされたこともありました。
長期ひきこもりの自己肯定感は、非常に低く、自分を変えることはできません。
自分の状況に甘んじて、現状維持を望んでいます。
外出することは、精神的な苦痛やリスクを伴うと考えています。
そのため、長期ひきこもりは、外出することを避けるようになります。
家にいても、近所の人や家族の気配が気になってしまいます。
そこで、昼夜逆転の生活になって、他者との接触を最小限にするようになります。
長期ひきこもりを病院へ行かせる方法
では、長期ひきこもりを病院へ行かせるには、どうすればいいのでしょうか。
私が実際に病院へ行くことができるようになった方法は、以下の2つです。
・病院へ行くメリットをわかってもらう
・危機感を感じさせる
これらの方法について、詳しく見ていきましょう。
病院へ行くメリットをわかってもらう
長期ひきこもりが病院へ行くメリットは、自分の心の問題や身体の問題を診断してもらい、治療や支援を受けることができることです。
これにより、自分の状況を客観的に把握することができ、未来への希望が持てるようになる可能性があります。
私は、病院へ行くことで、発達障害や甲状腺機能亢進症という診断を受けました。
これらの病気は、私がひきこもりになった原因の一つでした。
病気のことを知ることで、自分の行動や感情に納得ができるようになりました。
また、障害者手帳や障害年金の申請もできるようになりました。
これらの支援は、私にとって大きなメリットでした。
病院へ行くメリットをわかってもらうには、本人に寄り添って話すことが大切です。
本人の悩みや不安を聞いて、共感してあげることが必要です。
そして、病院へ行くことで、自分の状態が改善される可能性があることを伝えます。
例えば、以下のような話し方をすると良いでしょう。
「あなたは、ずっとひきこもっていることで、辛い思いをしているんだね。私もそうだったから、よくわかるよ。
でもね、ひきこもっていると、自分の心や身体の問題に気づかないことがあるんだ。
私は、病院へ行って、発達障害や甲状腺の病気という診断を受けたんだ。
それで、自分のことが少しわかって、治療や支援を受けることができるようになったんだ。
あなたも、病院へ行ってみたら、自分のことがわかって、楽になるかもしれないよ。
病院へ行くのは怖いと思うけど、一緒に行こうと思うんだ。 あなたのことを応援しているから、一歩踏み出してみてほしいんだ。」
このように、本人の気持ちに寄り添いながら、病院へ行くメリットを伝えることで、本人の意欲を引き出すことができるかもしれません。
危機感を感じさせる
もう一つの方法は、危機感を感じさせることです。
人は、自分の身に危険が迫っていると感じたとき、本能的に行動することができます。
例えば、病気や事故など、生命に関わるような状況になったとき、病院へ行くことを選択することができます。
私も、目の病気や甲状腺の病気という危機的な状況になったとき、病院へ行くことができました。
目の病気は、放置すると失明する可能性がありました。
甲状腺の病気は、放置すると心臓や骨などに悪影響を及ぼす可能性がありました。
これらの病気は、私にとって死に直結するような恐怖でした。
その恐怖は、ひきこもりの負い目や苦痛を上回りました。
危機感を感じさせるには、本人の症状や状態を正確に把握することが大切です。
まとめ
長期ひきこもりでも病院に行けるようになる方法とは、病院へ行くメリットをわかってもらうことと、危機感を感じさせることです。
これらの方法は、私の体験談をもとにしていますが、個人差があることを忘れないでください。
長期ひきこもりの人は、それぞれに理由や背景があります。
一概に同じ方法が効果的とは限りません。
家族や周囲の人は、本人の気持ちに寄り添って、柔軟に対応してあげてください。
また、必要に応じて、ひきこもり相談センターや市役所の福祉課など、外部の支援機関に相談してみてください。
私は、病院へ行くことで、自分の状態が少しでも改善されることを願っています。
あなたも、病院へ行くことにチャレンジしてみてください。