発達障害アスペルガーASDの当事者からすると、天真爛漫な人や天然な性格が羨ましいと感じます。
どちらも裏表が無く素直な性格であり、感情の赴くまま行動します。
しかし、前者が嫌われ属性なのに対して、後者は他者から受け入れられやすいからです。
発達障害はその特性上、どうしても人から避けられてしまい、孤立することがよくあります。
知り合いや友達も出来づらく、寂しい人生を送ってしまう可能性大です。
天真爛漫や天然の人は、裏表のない真っ直ぐな性格でポジティブな印象を持たれやすいです。
人から好かれやすく、交友関係も上手くいく傾向があります。
発達障害も天真爛漫・天然な人のどれも、性格や考え方は似たような傾向があります。
でも、他者に与えるイメージは全く異なっています。
今回は、発達障害と天真爛漫・天然の違いについてお伝えしていきます。
発達障害と天真爛漫・天然な人の違い
発達障害と天真爛漫、天然の性格の違いは何でしょうか。
どれも、1つの意思に動かされていると思います。
思ったことがそのまま言葉や行動に出てしまう。
それが他人から見て、正しい事でも間違っていても実行してしまいます。
結果、自由奔放に見えたり、微笑ましく感じるのです。
発達障害と天真爛漫・天然のどちらも、自分の意思に忠実に何のためらいもなく実行しています。
しかし、明確な違いがあります。
発達障害の人の場合は、脳が勝手に意思決定している。
天真爛漫・天然な人の場合は、自分の意識のコントロール下で言動が行われているのです。
意思決定や選択肢に自由があるか無いかの違いです。
また、表現の仕方も異なります。
発達障害ASDの人は想像力が異常に欠如しており、表現方法が物凄く下手です。
伝えたいことが間違ってしまうこともよくあり、誤解されやすいです。
天真爛漫・天然な人の場合、想像力や独創性が高い傾向があります。
伝えたいことが明確でわかりやすいことから、他者にポジティブな印象を与えるのです。
また発達障害ASDは、ユーモアのセンス皆無、つまらない、暗い性格です。
天然や天真爛漫な人は、面白い、愛される、喜怒哀楽に富んでいるなど、刺激的な性格です。
どちらも感情の赴くまま行動していますが、人に与える影響は全く異なるのです。
発達障害と天真爛漫・天然な人の見かけ方
発達障害と天真爛漫・天然な人は、ある意味似たもの同士です。
どちらも感情の赴くまま行動している自由人です。
でも数日、同じ学校のクラスや職場などで過ごせば、誰でも違いが判ると思います。
脳の思考が全く異なるので、言動や行動に差異があり、他者に与えるイメージに違いがあるのです。
その為、発達障害の人はほぼすべての人に変な人に思われたり、嫌われます。
天然・天真爛漫な人も嫌われることはありますが愛嬌があり、好かれることも多く、好感度が段違いなのです。
困りごとの対処法
発達障害の人は、物事に困難が起こるとパニックになってしまい、解決策を見出すことが苦手です。
さらに、助けてが言えない、周囲の人にも嫌われているので誰も助けてはくれません。
天然や天真爛漫な人の場合、環境適応能力が高く、自分で対処することができます。
また、誰かに助けてもらうのが上手かったり、自然と周囲の人が助けてくれるのです。
性格の違い
発達障害の人は、ネガティブ思考になりがちです。
発達障害の特性上、常に何かしらの問題を抱えていたり、困難な出来事に遭遇してしまいます。
精神的に問題を抱えていることも多く、暗い性格になってしまい、人生を苦に感じているのです。
天然や天真爛漫な人は、ポジティブ思考です。
何事も楽しんで活動しており、周りの人を明るくする、笑いが起こるなど、癒しや幸せオーラが出ているイメージです。
まとめ
発達障害と天真爛漫・天然な人は、思い付きで行動してしまう、単純思考などの共通点はあります。
自分勝手であり自由人。
自然体で自分の意思や選択を、思い通りに行うのです。
ある意味紙一重な存在だとも言えます。
発達障害の人はよく天然と勘違いされやすいですが、頭の中で起こっている考え方が違います。
発達障害は脳の機能上、一直線な行動を制御不能で行います。
天真爛漫や天然な人も同じ行動原理ですが、より正しい選択肢を選んで行動しているのです。
結果、他者に与える影響や感情が全く異なるのです。
発達障害の人が人から嫌われて、天然や天真爛漫な人が好かれやすいのは、人の気持ちを考えられないからです。
発達障害の人は、相手からどう思われていようとお構いなしです。
嫌われていることにも全く気づけず、手遅れになってやっと気づくのです。
天然や天真爛漫な人は、好かれる・好感が持てる行動が自動で行われています。
無意識化での脳の働きの違いが、対人関係に異なる結果を及ぼしているのです。
天然な人は、発達障害よりも軽度知的障害の傾向、もしくは発達障害のグレーゾーン寄りだと思います。
「天然ボケ」は、面白くて笑いもありますが、逆に言えばポンコツです。
普通の人がしないであろう行動をしてしまう、考えが浅いからです。
天真爛漫な人は、今の世の中に存在するのでしょうか。
子供の頃は誰でも、他人に気を使わずに自分の思ったことを好きに行っており、天真爛漫な状態だと言えます。
ある程度、物心がついてくると、他人に対して気を使ったり、対処法を考えてしまいます。
そこには感情の変化があり、いつまでも素直で純粋、無邪気な性格なままではいられないと思います。
温室育ちだったり、擦れないで生き残った人が天真爛漫に人生を謳歌しているのだと思われます。
発達障害と天真爛漫、天然な人は似ていますが、人生の難易度は全く異なります。
また、天然や天真爛漫な人は愛されやすいけど、発達障害は孤立しやすいのです。