発達障害のASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー)の人が自分の長所に気付くにはどうすればいいでしょうか。

asdの私自身の意見としては、自分の好きなことや得意なことを考えると良いです。
自分の興味や関心のある分野を見つけることで、自分の強みや才能の発見のヒントとなるからです。

しかし、そもそもasdの人は、想像力の欠如、視野の狭さ、こだわりなどの特性によって、自己分析はとても難しいです。

なので、何が自分が得意なのかわからない、気づけないと思います。
自分の好きなことでも、それが本当に自分自身の強みなのか、長所になっているのかは謎です。

そこで、他人(家族や友達、学校の先生など)に聞いてみることをお勧めします。

私は、大学生の頃に就職対策で自己分析をする上で大切なことは、周囲の人の意見だと言われた記憶があります。
確かに、家族や普段接している人の意見であれば、かなり正解率が高いと思います。

自分視点ではなく、相手視点で自分の特徴や能力を見ることで、自分には気づかなかった強みや改善点が見えてくるのです。

ちなみに私が家族に言われた強みは、「目標に向かって頑張れる」でした。

その理由は、高校を卒業後、2日で専門学校を辞め、1年引きこもり、そして翌年に大学へ行くために予備校へ通いました。
その予備校の1年間は、勉強以外の事をしなかったから、頑張っていたと思われていたのかもしれません。

しかし、私は生まれつきの発達障害のASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー)と軽度知的障害のIQ(70以下)でした。
その為、いくら勉強しても、理解力や記憶力が低く、偏差値42前後のFランク大学しか受かりませんでした。

asdの私は、1度決めたら最後まで頑張る傾向があります。
それでも普通の人に比べたら当たり前のレベルなので、長所とは言えません。
ただ、他の能力が極端に低すぎるので、そう見えたのかもしれません。

asdの人は、自分自身を試みることが苦手な人が多いと思います。
しかし、それは人生を生き抜く上で非常に大きな問題です。

特に、発達障害の人は、自分が何が得意で苦手なのか完璧に把握していないと、社会に出て本当に苦労してしまいます。
普通の人が出来ることが上手くいかない。
むしろ、頑張る前よりも酷い状態に陥ることもあります。

なので、asdの人が自分の強みを知ることは絶対にマストなのです!

そこで今回は、発達障害のASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー)が自分の強みを見つける方法をお伝えしていきます。

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asdが自分の強みを見つけなければならない理由

発達障害のASD(自閉スペクトラム症・アスペルガー)の人が、自分の長所を絶対に見つけなければならない理由は、ただ1つです。

自分の得意なこと以外は出来ない」からです。

いや、出来ないというと言い過ぎだと思います。
正確には「出来るけど、普通の人に比べたら4分の1程度」なのです。
その割合は、asd当事者の能力やIQ次第なので、正確な数値はその人次第です。

しかし、ASDは脳の凹凸や未発達によって健常者よりも、社会適応能力だったり、対人関係、勉強、生産性などがどうしても劣ってしまうのです。

それはasdのコミュニケーションの欠如、社会性の欠如、想像力の欠如、こだわりなどの特性によるものです。
発達障害の症状は人それぞれであり、誰一人として同じ状態の人はいないとされているので、困難さも当事者の特性次第です。

発達障害asdの人は、自分の得意な事以外は極端に出来なかったり、苦手な傾向があるので、学校や社会において物凄く苦労してしまいます。
だから、発達障害の人には、手厚いサポートや理解が必要なのです。

ただ、そうはいっても発達障害の人にも、社会に出る年齢なれば自分で行動し、仕事をしたり、社会人として生きていかなければなりません。
大人になったら、自分で何とかするしかないのです。

発達障害asdでも、障害手帳の取得は可能だし、障害年金を貰える可能性はあります。
しかし、それでも、障害者雇用は激安給料で、普通の生活は送れません。
障害年金の審査も、発達障害だけでは難しいと思います。

なので、asdの人は、発達障害の特性のハンデがあっても、大人になったら自分で頑張るしかありません。

そこで最重要なのが、「自分の強みを見つけなければならない」のです。
要するに手に職を付けるということです。

たとえば、asdの人は、こだわり属性から、「細部にまで注意を向ける」という強みがあります。
これは、データ分析やプログラミングなどに向いているかもしれません。

また、asdの人は、論理的思考で考えたり、規則を遵守するので、ある意味機械的だと思います。
法律や会計などの仕事に向いているかもしれません。

どちらにしてもasdの人は、自分の強みを見つけないと、人生が上手くいかない可能性が高いと思います。

asdは特性によって、出来ることと苦手な事がはっきりしているので、もし自分が苦手な事方面に進学したり就職すると、絶対に上手く行きません。

例えば、asdの私は絵心や芸術の才能が全くありません。
世界トップレベルの才能の無さと言っても過言ではありません。

高校生の頃に、文系か芸術の選択科目がありました。
当時は自分が美術の才能が全くないことはわかっておらず、間違って芸術方面を選択してしまいました。

美術の授業では、絵が全く描けず、書いたとしても幼稚園児が書くようなものになってしまっていました。
また、粘土で自由に何かを作成する授業でも、同様に小さい子供が作るような恥ずかしい物しか出来なかったのです。

全ては、想像力が異常に劣っており、思い付きが全くなく、脳内が無の状態だからです。
当然周囲からは、バカにされたり、失笑を買っていました。

また、情報系(IT系)の大学を卒業したので、プログラミングが出来ないのに、何故かプログラムをしなければならない会社に就職しました。
結果、何も理解できず、役に立たず、またasdによって対人関係が築けず、4カ月で退職する羽目となりました。

何が言いたいかというと、asdの人は、とにかく自分の適正に合った進路や就職をしないと、絶対に人生は上手くいかないということです。

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asdの自分の強みを見つける3つの方法

発達障害のASD(自閉症スペクトラム症・アスペルガー)と診断された人は、今までの経験から自分には弱点ばかりで強みがないと感じることが多いかもしれません。
しかし、asdの方にも独自の視点や能力、趣味や関心があります。

それらは、社会や仕事で活かすことができる強みになり得ます。
自分の強みを見つけることは、自信ややる気を高めるだけでなく、人間関係やキャリアにもプラスになります。

では、どうやって自分の強みを見つけることができるのでしょうか。

方法1:自分の得意なことや好きなことをリストアップする

自分の得意なことや好きなことを紙やパソコンに書き出してみましょう。
どんなことでもいいです。
例えば、「数学が得意」「パズルが好き」「音楽が好き」「楽器が弾ける」「作曲ができる」などです。

これらのことは、自分の才能や興味を表しています。
自分が楽しくやりがいを感じることは、他の人と比べても優れていることが多いです。

自分の得意なことや好きなことをリストアップすることで、自分の強みに気づくことができます。

方法2:周囲の人の意見を聞く

自分では気づかないことでも、他人は見ていることがあります。

他人からのフィードバックは、自分の長所や短所を知るチャンスです。
仕事や学校、友人や家族など、身近な人からどんなことを言われたことがありますか。

例えば、「話し方がわかりやすい」「資料が工夫されている」「質問に的確に答える」「優しい」「思いやりがある」「信頼できる」などです。

これらのことは、自分のコミュニケーション力や表現力、人間性や感受性などを表しています。
他人からの意見を受け入れることで、自分の強みを認めることができます。

方法3: 自分だけの特技や好きなことを見つてみる

ASDのある人には、よくあることなんですけど、特定のことにめちゃくちゃ夢中になったり、集中力がすごかったりします。
何かにハマれることや、長い時間没頭できる活動があれば、それをもっと深く掘り下げてみてください。

やってみるうちに、「あ、これ私だけの特技かも!」っていうスキルや知識が見つかるかもしれません。

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asdの人が自分の強みを生かすには

自分の強みを見つけても、それに適した進路や職業に就かなければ意味がありません。
asdの人は、自分の強み以外の道に行ってしまうと、人生は上手くいかない可能性大だからです。

逆に、自分の強みを生かした環境に身を置ければ、健常者以上の生産性は絶対にあると思います。

では、asdの人が自分の強みを生かすにはどうすればいいのでしょうか。

方法1:自分の強みに合った環境や役割を選ぶ

自分の強みに合った環境や役割を選ぶことで、自分の強みを生かすことができます。
自分の強みに合った環境や役割とは、自分が得意なことや好きなことを活かせる場所や仕事です。

例えば、論理的思考や分析力に優れている人は、プログラミングやデータ分析などの分野で活躍できるでしょう。
音感や創造力に優れている人は、音楽や芸術などの分野で活躍できると思います。

自分の強みに合った環境や役割を選ぶことで、自分の能力を発揮できるのです。

方法2:自分の強みを伝える

自分の強みを伝えることで、自分の強みを生かすことができます。
自分の強みを伝えるとは、自分が何ができるか、何がしたいかを他人に知らせることです。

例えば、仕事や学校で自分の強みをアピールしたり、履歴書やポートフォリオ(自己紹介)で自分の強みを示したりすることです。

また、得意な分野に関するブログを書いたり、SNSで情報をシェアしたりすることで、同じ興味を持つ人たちと繋がることができます。
これによって、自分の強みが認められるだけでなく、新しいチャンスが開けることもあります。

方法3:自分の強みを伸ばす

自分の強みを伸ばすことで、自分の強みを生かすことができます。
自分の強みを伸ばすとは、自分が得意なことや好きなことをさらに深めたり、広げたりすることです。

例えば、勉強や研究をしたり、新しい技術や知識を学んだり、趣味や関心を追求したりすることです。
自分の強みを伸ばすことで、自分のレベルや幅を高められます。
また、自分の強みを他人に教えたり、共有したりすることができます。

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まとめ

自閉スペクトラム症(ASD)やアスペルガー症候群を持つ人が、自分の強みや才能を見つけることは、人生を困難な状態にしない為にも必須です。
自分が何に興味があるか、何が得意かを絶対に見つけてください。

ASDの人は、視野が狭く、想像力の欠如やこだわりなどの特性にって、自分で自己分析をして客観視するのが苦手です。
なので、周囲の人に自分の長所や良い所などを聞いてみて欲しいと思います。

そして、様々な情報を精査して、専門家に相談してみるのが良いと思います。
心の心療内科や精神科、発達障害支援センターなど。

自分の強みを見つけたら、それを生かして進路を選んだり、職を探したりすることがマストです。

ASDの人は特定の分野で驚くほどの能力を発揮することがあります。
そのため、自分の強みに合った環境や役割を選ぶこと、自分の強みを伝えること、そして自分の強みを伸ばすことが重要です。
これらを通じて、ASDの人でも充実した人生を送ることができるのです。

まとめると、自分のことを理解し、自分の特性を生かす方法を見つけることが大事です。
それができれば、ASDでも、自分の人生を自分らしく生きることができるのです。

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