発達障害の子供の叱り方や誉め方は、かなり難しいと思います。
何故なら、感情をぶつけても発達障害の人には効果が薄いからです。

発達障害のASD(アスペルガー)である私も、子供の頃に怒られた経験はそれなりにあります。
しかし、「何で怒られているんだろう」と感じていることが多かったです。

「悪い事や良くないことをした」という自覚はあります。
なので、叱られるのは当然です。

でも、「言っている意味が分からない」のです。

大体、怒ったり叱っている人は感情的になっています。
なので、論理的でなかったり、怒る本質をさらに広げて、よくわからないことを言ったりします。

たぶん、うちの両親が頭が悪い(IQが低い)だけかもしれませんが。

発達障害のASDの自分としては、叱られる明確な理由だけを言われないと、理解が追いつきません。

話を広げて、叱る根拠をぼかされたり、長い話を聞かされても、わからなくなってきます。
全て、ASDの想像力の欠如が原因だと思われます。

逆に、私は出来が悪すぎる子供だったので、誉められたことはほとんどありません。
というか、思い出してみても、誉められたことがほぼ無いです。

生まれつき軽度知的障害のIQ(70以下)であり、さらに当時判明していない発達障害のASDだったので、本当にダメ人間でした。

偏差値は38以下、ASDによって学校、家でのコミュニケーション不全、変な言動をしてしまうなど。
全く、誉められる要素はありませんでした。

ただ、走力だけは少しだけありました。
持久走で3位になった時に、少しだけ誉められた記憶があります。
しかし、「全然嬉しくない」のです。

確かに、誉められると嬉しいです。
ですが、普通の人の5分の1程度の喜び具合だったと思います。

何というか、感じ方が物凄く薄いのです。
発達障害ASD特有の症状だと思います。

発達障害の症状は人によって違います
ですので、誉められたり、叱られることも、人それぞれです。

でも、発達障害(ASD、ADHD)の人は、普通の人とは違う感じ方をする傾向が高いです
普通の人(定型発達)とは違い、脳が生まれつき偏っており、考え方や捉え方が違うからかもしれません。

そこで今回は、発達障害の子どもに対する「ほめ方」や「しかり方」について調べてみました。

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発達障害の子供の感じ方とは?

発達障害の子どもは、普通の子どもとは違う感じ方や考え方をしています。

発達障害の脳の構造はまだ解明されていませんが、一般的に、生まれつき脳の構造や機能が機能が普通(定型発達)とは異なります。
その為、自分の気持ちや思いを言葉にするのが苦手だったり、相手の気持ちや思いを読み取るのが難しいのです。

親や先生が普通に誉めたり叱ったりしても、子どもには伝わらなかったり、逆効果になったりすることがあります。

脳は、大きく分けて左半球と右半球に分かれています。
左半球は、言語や論理、数字などの処理を担当しています。
右半球は、感情や直感、空間や音楽などの処理を担当しています。

普通の人は、左半球と右半球のバランスが良く、両方の機能を使い分けることができます。
しかし、発達障害の人は、左半球か右半球のどちらかが優位になっていて、バランスが悪いことが多いです。

ASD(アスペルガー)の感受性について

ASDの人は、左半球が優位で、言語や論理、数字などに強い傾向があります。
しかし、右半球が弱く、感情や直感、空間や音楽などに苦手な傾向があります。
そのため、ASDの人は、以下のような感じ方や考え方をします。

  • ・抽象的な言葉や比喩、皮肉などが分からない
  • ・論理的で具体的な説明がないと理解できない
  • ・感情の表現や読み取りが苦手
  • ・他人の視点や気持ちになることができない
  • ・空間や方向感覚が弱い
  • ・音楽や芸術に興味がない

ADHD(多動・衝動性・注意欠如)の感受性について

ADHDの人は、右半球が優位で、感情や直感、空間や音楽などに強い傾向があります。
しかし、左半球が弱く、言語や論理、数字などに苦手な傾向があります。
そのため、ADHDの人は、以下のような感じ方や考え方をします。

  • ・言語や論理、数字などに集中できない
  • ・感情のコントロールができない
  • ・衝動的に行動してしまう
  • ・注意力が散漫になりやすい
  • ・空間や音楽などに興味がある
  • ・創造的で直感的な思考ができる

ASDもADHDのどちらも個人差はあります。
ですが、これらの違いは、発達障害の子どもの誉め方やり方にも影響します。
次の章では、ASDとADHDの子どもに対する例を紹介します。

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発達障害の子供に対するり方・誉め方について

発達障害の子どもに対する叱り方や誉め方は、一般的な子どもとは少し違います。
普通の子どもには効果的な方法が、発達障害の子どもには逆効果になることもあります。

では、発達障害の子どもに対する叱り方や誉め方のコツは何でしょうか?
それぞれの障害の種類に合わせて、具体的な例を紹介します。

ASDの子供の叱り方

ASDの子どもをるときには、以下のようなコツがあります。

感情的にならない

ASDの子どもは、親の感情を理解できないことが多いです。
怒鳴ったり泣いたりすると、子どもは混乱したり怯えたりします。
そのため、冷静に話すことが大切です。

明確に理由を説明する

ASDの子どもは、自分が何でられているのか分からないことが多いです。
る理由や目的を具体的に伝えることが大切です。

例えば、「お皿を割ってしまったからるのではなく、お皿を割ってしまったことを謝らなかったからるのだよ」と言うようにします。

簡潔に伝える

ASDの子どもは、長い話や複雑な話についていけないことがあります。
ですので、る内容を簡潔に伝えてください。

例えば、「お皿を割ってしまったことを謝らなかったからるのだよ。謝ることは、人と仲良くするために必要なことだよ。だから、今度は謝ろうね」というような感じです。

ルールや約束を作る

ASDの子どもは、ルーティンや順序を好む傾向が高いです。

そのため、ることをルールや約束にすることが効果的です。
例えば、「お皿を割ってしまったら、必ず謝るというのがルールだよ。ルールを守らないと、おやつが食べられないというのが約束だよ」と言ってみてください。

絵や文字で表す

ASDの子どもは、視覚的な情報に強いです。
叱るときは、言葉だけでなく、絵や文字でルールや約束を表しましょう。
例えば、「食事のときは、テーブルに座って、静かに食べること」というルールを、絵や文字で貼っておくと良いです。

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ASDの子供の誉め方

ASDの子どもを誉めるときには、以下のようなコツがあります。

具体的に誉める

ASDの子どもは、抽象的な言葉やニュアンスが分かりにくいことが多いです。
そのため、誉める内容を具体的に伝えることが大切です。
例えば、「よくできたね」と言うのではなく、「お皿を割ってしまったけど、素直に謝ってくれてありがとう。それはとても立派なことだよ」と言うようにします。

誉めるタイミングを見極める

ASDの子どもは、自分の興味や関心に没頭しているときに、他のことに気が向かない、というか逆にイライラします。
そのため、誉めるタイミングを考えてください。

また、ASDの子どもは、誉められることに慣れていないかもしれません。
毎日誉めるのではなく、本当に良いことをしたときに誉めましょう。

誉めるときは、その場で直接言ってください。
後で誉めても、子どもは忘れてしまうかもしれません。

感情や効果を伝える

ASDの子どもは、自分の行動が他人にどんな感情や効果を与えるのかを理解しにくいです。
誉めるときは、自分の感情や効果を伝えましょう。例えば、「お手伝いをしてくれて、とても嬉しいよ。お母さんの仕事が楽になったよ」と言いましょう。

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ADHDの子供の叱り方

ADHDの子どもは、注意力が散漫になりやすく、衝動的に行動してしまうので、叱るときは以下のポイントに注意しましょう。

注意力を引く

ADHDの子どもは、周囲の刺激に敏感で、気が散りやすいです。
そのため、るときには、まず子どもの注意力を引くことが大切です。

例えば、子どもの名前を呼んだり、目を見たり、肩を軽く触ったりします。

短くシンプルに伝える

ADHDの子どもは、長い話や複雑な話に飽きたり、忘れることがあります。
ですので、る内容を短くシンプルに伝えてください。

例えば、「おもちゃを片付けないと、お友達と遊べないよ」と言うようにします。

選択肢を与える

ADHDの子どもは、自分の意思や欲求に従って行動することが多いです。
そのため、るときには、選択肢を与えることが効果的です。

例えば、「おもちゃを片付けるのは、今すぐやるか、5分後にやるか、どっちがいい?」と言うようにします。

目を見て話す

ADHDの子どもは、話を聞いているようで、実は他のことに気が散っていることがあります。
叱るときは、目を見て話しましょう。

例えば、「○○くん、ちゃんと聞いてる?目を見て話そう」と言いましょう。

ADHDの子供の誉め方

ADHDの子どもは、感情のコントロールが苦手で、自信がないことが多いので、誉めるときは以下のポイントに注意しましょう。

すぐに誉める

ADHDの子どもは、物事にすぐに飽きたり、忘れたりすることが多いです。

そのため、誉めるときには、できるだけ早く誉めることが大切です。

例えば、子どもがおもちゃを片付けたら、すぐに「おもちゃを片付けてくれてありがとう。とてもきれいになったね」と言うようにします。

努力や工夫を認める

ADHDの子供は、自分の能力や成果に自信を持ちにくいです。
誉めるときは、努力や工夫を認めてあげてください。

例えば、「宿題をやり終えたね。すごいね。どうやって集中したの?」と言いましょう。

具体的に誉める

ADHDの子どもは、自分のできたことやできなかったことに自覚が薄いことが多いです。

誉めるときには、具体的に誉めてみてください。

例えば、「おもちゃを片付けてくれてありがとう。とてもきれいになったね。おもちゃの色や形を分けて並べるのが上手だね」と言ってください。

具体的な報酬や目標を設定する

ADHDの子どもは、目先の報酬や目標に動機付けられやすいです。
誉めるときは、具体的な報酬や目標を設定しましょう。

例えば、「宿題をやったら、好きなゲームをやろう」と言いましょう。

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まとめ

この記事では、発達障害の子どもの誉め方やり方のコツについて、種類別に効果的な例を紹介しました。

発達障害の子どもの叱り方や誉め方は、普通の子どもとは少し違います。
発達障害の子どもの特性を理解して、適切な叱り方や誉め方をしてあげてください。

叱るときは、感情的にならずに、理由と結果を説明し、ルールや約束を作り、絵や文字で表す。

誉めるときは、具体的に伝えて、感情や効果を伝え、努力や工夫を認め、報酬や目標を設定しましょう。

ASDの子どもに対しては、感情的にならない、明確に理由を説明する、簡潔に伝える、ルールや約束を作る、具体的に誉める、誉めるタイミングを見極める、誉める方法を工夫する、などのコツがあります。

ADHDの子どもに対しては、注意力を引く、短くシンプルに伝える、選択肢を与える、報酬や罰を明確にする、すぐに誉める、具体的に誉める、誉める方法を変える、などのコツがあります。

発達障害の子どもの自己肯定感や自信を育むには、親の誉め方やり方がとても重要です。

発達障害の子供は、普通の人と同じように出来ないことが多く、自己肯定感が低下しがちです。

私も、発達障害ASDの影響から、誉められることがほとんどなく、逆に叱られたり、呆れられることが多かったです。
その結果、自己肯定感が異常に低く、大人になった今でも、自信はほぼ0です。

私の場合は、発達障害が子供の頃に判明していなかったので仕方が無いです。
しかし、適切な叱られ方や、自信を付けられるような誉め方をされていれば、大人になって今ほど酷い精神状態にはなっていなかったはずです。

発達障害の子供には、普通の子どものように感情をぶつけても、効果はあまり期待できない可能性があります。

今回ご紹介した方法は、発達障害の子供に対する一般的な誉め方や叱り方です。
ご参考になればと思います。

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