※この記事は、発達障害当事者である筆者が、個人的な体験や考えを整理する目的で書いています。
特定の企業・銘柄・投資行動を推奨するものではありません。
投資は自己判断・自己責任でお願いします。

ようやく、SBI証券で口座を開設してから、株を実際に2つ購入するところまで行いました。
「いつか、やってみよう」と考えているうちに、4カ月が過ぎていました。
理由は、発達障害(ASD)の不確実性への不耐性・恐怖・予想不能への強い抵抗感です。
本当に、新しい物事に対するメンタルブロックが尋常ではないです。
特に株というリスクがあることに対して、完璧性を求めてしまい、いろいろと調べたり、葛藤をし続けてしまいます。
この葛藤によって機会損失がよくあります。
本来、株を始めるタイミングとして、高市政権が誕生する前に買っていればよかったはずです。
今は高市さんへの支持率が非常に高く、全体的に株価が上がってしまっています。
現在は買い時ではないと個人的に思っていますが、初めてということで、とりあえずお試しということ買ってみました。
今回買った株は、発達障害関連の2つの企業の株を1つずつです。
今の政治や世の中の情勢を考えると、発達障害関連の株が上がったり、逆に下がるといったことは考えにくいと思っているので、あまり面白みはないかもしれないです。
でも、実際にどういう時に発達障害関連の株が上下動するのか、気になっています。
予想では、何かのビッグニュースやトレンドになった時だと思っているのですが。
しかし、発達障害の人は年々増え続けているので、需要はかなりあると思っています。
発達障害が完治するお薬が開発されたり、直す方法が見つからない限り。
なので、発達障害に関する支援や理解などの需要は今後増え続けるはずです。
逆に、発達障害を治す画期的な技術が開発された、これらの株はどうなるのでしょうか、気になるところです。
そういえば、日本では基本的に100株単位で売り買いするようなのですが、私はお金が無いので1株でお試しで買ってみました。
それでも今回購入した株は1つ1700円前後と高いです。
もし、一般的な100株を購入するとなると、17万円くらい。
全く株をしたことが無い素人が、そのようなリスクは取れないです。
確固たる上がる根拠がない限り、ギャンブル過ぎます。
ということで、今回は株初心者が初めてS株(単元未満株)を買ってみた方法や流れを書いていきたいと思います。
発達障害・引きこもりが初めて株に手を出してみた
とりあえず、株取引するにはまず証券口座を開設しなければならないです。
これは特に難しくもなく、個人情報を入力したり、スマホで撮影した本人確認の写真やマイナンバーを提出すればすんなり通りました。
特に、発達障害や引きこもりでも、「収入がほぼ0の最底辺の自分」でも特に拒否されることは無かったです。
銀行口座と連携
次に、証券口座へ入金するための方法を決めなければなりません。
私は自分の銀行口座と連携させて、そこから入金をできるようにしました。
スマホに銀行のアプリをインストールして、なんか認証とかいろいろとしました。特に難しいことは無いです。
SBI証券の手続きで、銀行との連携をした後に「他のクレカや証券口座と連携できる銀行を一緒に登録してください」みたいなチェック項目がたくさんありました。
そしてそのチェックを1つ消すごとに何度も確認を求められて、本当に時間を取られました。(このシステムは絶対に改善した方がいいと思う)
発達障害関連の株を購入
そもそも発達障害関連の企業って何だろう、と思っていました。
調べてみると、実際に上場しているのは、
- 発達障害やグレーゾーンの人を対象にした
教育・療育・支援サービス - 発達障害のある人が社会で生活したり、働いたりするための
就労支援・定着支援
こういった分野をビジネスとして行っている会社です。
「発達障害そのもの」ではなく「発達障害のある人が社会と関わるための周辺サービス」を提供している企業、という感じです。
就職・就労支援という分野
発達障害関連の企業を調べていて、一番多く出てきたのが就労支援です。
- 働くことが難しい
- 一度働いても続かない
- そもそも就職活動ができない
こういった人に対して、
- 働く前の訓練
- 職場体験
- 就職後のフォロー
を行う事業が中心になっています。
「発達障害の人が増えている」というより、「社会の側が求めるハードルが高くなっている」という側面もかなり大きいと思っています。
なぜ株を買ってみようと思ったのか
今回、これらの企業の株を買った理由は、
- 儲けたいから
- 株価が上がりそうだから
ではなく、
「発達障害当事者として、この分野が“市場”ではどう見られているのか」がものすごく気になったからです。
ビジネスとして、発達障害関連の会社がどのような時に儲けたり、逆に落ちてしまうのか。
個人的には、発達障害関連の需要はどんどん増していくはずなので、そう簡単に下がらないのではないかと思っています。
しかし、株が下がる要因はビジネス面だけでなく、何かの不祥事や問題などがあるらしいので、絶対はないですが。
今回は1株だけ
日本の株は基本的に100株単位ですが、それだと今回買った株は約17万円となってしまします。
株をやったこともない人間が、発達障害という不確実性だらけの状態でいきなりそんな金額を突っ込むのは無謀ですし、絶対にできない。
なので今回は、
- S株(単元未満株)
- 1株だけ
- 完全にお試し
という形にしました。
初株なので、どのようなことになるのかお試しだと思っています。
発達障害・引きこもりが初めて実際に買った株とは
初めて株取引をした企業は、LITALICOとココルポートという2つの発達障害関連の事業を行っている会社です。
LITALICO(リタリコ)について
LITALICOは、発達障害や学習障害、知的障害などのある人を対象に、教育・支援・就労支援を幅広く行っている企業です。
特に有名なのは、
- 子ども向けの学習支援・療育
- 発達障害のある子どもや保護者への支援
- 就労に向けたサポート
といった分野で、「子どもから大人まで」をカバーしているのが特徴だそうです。
そういえば、2~3年くらい前にA型事業所で働こうと考えていたころ(実際はできなかった)に、検索していたらリタリコという企業はよく検索に引っかかっていた気がします。
A型事業所の在宅ワーク:遠距離からの挑戦
ココルポートについて
ココルポートは、LITALICOと比べると、より「就労」に近い位置にある支援を行っている企業っぽいです。
主に、
- 就労移行支援
- 働くための訓練
- 就職後の定着支援
といった、「働くこと」を前提とした支援が中心になっています。
個人的な印象としては、
- すでに「働きたい」「働かなければならない」状態にある人
- ある程度、外に出られる人
が主な対象になりやすいのではないか、という感じです。
発達障害や引きこもりの当事者として見ると、「ここまで行ける人」と「そこにたどり着けない人」の差を強く意識させられる分野でもあります。
それでも、実際に社会で働くための場を提供しているという点では、今の日本の仕組みの中では必要とされ続ける事業なのだろうと思っています。
当事者として、2社を選んだ理由
今回、LITALICOとココルポートの2社を選んだのは、
- 教育・支援寄りの企業
- 就労・社会復帰寄りの企業
という、発達障害支援の中でも立ち位置が少し違う2社だったからです。
同じ「発達障害関連」と言っても、どの段階を対象にしているかで、会社の性質や評価はかなり変わるはずです。
まとめ
今回は、発達障害や引きこもりの当事者である自分が、初めてS株(単元未満株)で株を購入するまでの流れや思考の過程をまとめました。
以下の点が今回の大きなポイントです:
- 証券口座の開設は、発達障害や収入が少ない状態でも問題なく完了できた。
- S株(1株単位)での購入なら、大きなリスクを取らずに株取引を体験できる。
- 購入したのは、LITALICOとココルポートの2社。いずれも発達障害関連の支援事業を行っており、教育寄り・就労寄りという異なる立ち位置を持っている。
- 株を選んだ理由は「儲けたい」ではなく、「当事者として、この分野がどのように評価されているのかを知りたい」という興味から。
- 発達障害関連の需要は今後も継続していく可能性が高く、長期的な視点では安定した分野の1つかもしれない。
しかし、これらの株を購入するにも、口座を開設してから2日間の葛藤があり、手がほとんど進みませんでした。
あまりにも慎重すぎるというか、いろいろと考えてしまいます。
セキュリティとか、手続きの失敗の心配、実際こんなことをやっていていいんだろうか、などなど。
1つ悩んで調べて、現実逃避して、そしてまた再開して、また違うことをして、というループに陥る「ASDの不確実性」への耐性の無さ。
でも、1度慣れると多少は人並みにできることが昔はあったのですが、今はもう脳が劣化し過ぎて自信も全くない状況。
それでも、とりあえず1株なので損はほぼしないし、発達障害関連の株の推移やその理由を見るだけでも楽しめるはず。
本当は、もっと現在の政治や世界情勢から考察し、何かしらの自分が思うところのある株を買ってみたいです。
でも、株の素人で発達障害、軽度知的障害のIQ、そして長期引きこもりからの劣等脳では絶対に負けるギャンブルのようなものだと思っています。
