人とのコミュニケーションや集まりの場などが苦手な人がなりやすい社交不安症。
発達障害(ASD)の特性が要因で発症する場合もあります。

また、発達障害の二次障害として
併存する恐れもあります。

社交不安症とは、対人関係において
極度の緊張状態になってしまい、
心身にさまざまな悪影響を
及ぼす症状
です。

発達障害の人は特性上、
人とのコミュニケーションが上手くいかず、
対人場面に苦手意識が生まれます。

自己肯定感も失っていき、
人と接することに不安や恐怖を
感じるようになります。

そして、発達障害に理解やサポートのない
環境で過ごすと、
人前で強い緊張や心労を重ねてしまい、
社交不安症(社会不安障害)となるのです。

社交不安症の原因は環境的要因が7割
遺伝的要因は3割といわれています。

私も社交不安症を抱えています。

「最悪な子供時代を過ごした環境」
からの影響と、
「父親の異常なメンタルの弱さ」の
遺伝の両方の影響があります。

現在は引きこもっており、
病院以外の人との接触はほとんどなく、
社交不安症が発症することは少ないです。

しかし、買い物をしているときに
社交不安症になることがあります。

例えば、レジの人が少しでも違う
ことを言ったり、仕草をすると
緊張状態に陥ります。

たまにレジの人に「袋は入りますか?」
と聞かれることがあります。

私は声を1日ひと言か二言、
一切言葉を発さない日がよくあります。

そのため、声が枯れていて、しかも
小さくて低い声になっています。

レジの人に「いらないです」と言うの
ですが、聞きとりずらいらしく、
「?」マークのような感じに
してしまいます。

また、感じの悪い店員だと、
引きこもりだとわかるのか、
露骨にバカにしたような対応を
されたこともあります。

私は冷や汗をたくさんかいていて、
顔が赤くなったり、動悸もひどくなります。

社交不安症はお薬で治すことが可能
といわれています。

確かに、私も服用している
インデラルやデパスといった
抗不安薬を使えば、
一時的に回避することは可能です。

しかし、社会不安症の原因となる
元を改善させない限り、
本当に完治することはないと思います。

今回は、社交不安症の症状や原因、
発達障害との関係についてお伝えしていきます。

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社交不安症(社会不安障害)の症状・原因

社交不安症は、人前において
異常なほど恐怖を感じてしまい、
心と身体にさまざまな症状を
引き起こします。

人に対して、否定されたり、
迷惑をかけるのを恐れて
極度の緊張状態に陥いるのです。

そのため「内気な性格」が原因と
捉えることもあり、
「誰にでもあること」と
思ってしまいます。

しかし、社交不安症は、
不安や緊張状態などの苦痛の症状が
ただの人見知りとは段違いです。

日常生活にも支障をきたしてしまい、
普通ではない行動に出てしまうことも
あります。

会社での電話対応や会議が苦痛で
退職してしまう。

近所づきあいが嫌になり、
引っ越しをする。

不登校・引きこもりなどになる。

など、社交不安症では、
社会的に超えてはいけない一線に
踏み込んでしまうのです。

社交不安症には、全ての関わりで
怖くなってしまう「全般性」と、
一部の場面で発症する「限局性」
にわけられます。

全般性社交不安症

全てのことに対して不安や恐怖を
感じてしまう状態です。

人との会話や何かをする状況の
全局面において、辛い気持ちに
支配されてしまいます。

そのため、生活において
大きな支障をきたし、
さまざまな二次的問題を
抱えてしまいます。

限局性社交不安症

特定の場面だけ不安や恐怖を
感じてしまう状態です。

異性との交流
会議のとき
電車の中
大勢の前
発表のとき

など、一部の状態にのみ、
辛い気持ちに支配されます。

全般性と違い、
普段の生活では問題がなく、
対処がしやすいといえます。

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社交不安症の症状

社交不安症は、人との関わりで問題になる
「対人恐怖症」「対人不安」と同じ
状態です。

体調不良や極度の緊張状態など、
心身にさまざまな症状が起こります。

社交不安症における体の異変

お腹が痛くなる

赤面症

手足の震え

声がうわずる

動悸

発汗

吐き気

めまい

社交不安症における心の異変

パニック

視線恐怖

醜形恐怖

強迫性

社会不安症の症状が起きてしまう
理由は、人の評価を気にしすぎる
ことが要因でもあります。

人から良く見られたい」、
社会的な立場を落としたくない
など、自分の評価を気にしすぎて、
必要以上に不安や緊張を生み出して
しまうのです。

自分に何か劣等感があると
さらに人からの感じを気にしてしまい、
心配のループに陥ります。

思考が不安に支配されてしまい、
人前から離れても
心身の異変がなかなか治らない
状態になってしまいます。

発達障害との関係性について

発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)
ADHD(衝動性/多動性/注意欠如)
の人は、特性によって対人関係は壊滅的
なってしまいます。

そのため、二次障害として社交不安症を
併存する人も多いのです。

社交不安症は、脳の不安や恐怖を感じる
神経に異常をきたしている状態です。

不安やイライラを解消し精神を安定させる
脳神経伝達物質である「セロトニン
が関係しているとされています。

ASD(自閉症・アスペルガー)の人は
このセロトニン不足が原因でもあり、
社交不安症との関係性が強いのです。

発達障害の特性によって
人との関わりや日常生活で困難な
状態に陥ることで社交不安症が発症する
環境(外部)的要因

親からの遺伝によって、
発達障害や社交不安症が受け継がれる、
内部的要因が関係しているのです。

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まとめ

社交不安症は、対人関係において
さまざまな苦痛をもたらします。

私自身が感じている事では、
声が上手く出せない、
赤面症になる、
思考が働かなくなるなど
身体にさまざまな影響があります。

そして、人にどう思われているのかが
物凄く気になってしまいます。

頭の中は不安や恐怖で支配されてしまい、
抜け出すことが本当に困難なのです。

根底には、全て発達障害の特性による
ハンデと、家庭環境の酷さがありました。

過去のトラウマと、一生治ることのない
発達障害の脳の異常がある限り、
社交不安症が治ることはないと思います。

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