発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)
とADHD(衝動性/多動性/注意欠陥)
には明確な違いがあります。

ASDの脳内は静かだけど、
思いつきがない。
ADHDの脳内は思考で埋め尽くされて
いるけど、発想力が豊か。

ASDは一つの物事に固執するけど、
ADHDは熱しやすく冷めやすい。

など、ほんの一例ですが、
他にも多種多様な違いがあります。

ASDとADHDは、
脳の欠如(未発達)の部分が違います。

そのため、人生で訪れる困難さや、
発達の凹凸によって得意なことも
まったく違うのです。

しかし、ASDとADHDともに
特性によって、人生で経験する辛さは、
共通するものがあります。

脳の異常が起きている場所は違っても、
似たような体験をしがちなのです。

そこで今回は、ASDとADHDに
みられる共通点と違いについて
お伝えしていきます。

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アスペルガー(ASD)とADHDの共通点・違い

発達障害の専門機関でも、
アスペルガー(ASD)とADHDを
明確に判断することは難しい
と言われています。

特性による困り感に共通点があり、
似たような問題を抱えることが
多いからです。

ASDとADHDの両方を
発症している人もいます。

発達障害の5%くらいは、
ASDとADHDの特性を持つ人が
いるといわれており、
症状は見分けずらいのです。

また、発達障害の症状は
誰一人同じ人はいない為、
医師によっても判断が
迷うところなのです。

私は心の心療内科の先生に、
ASDだと診断されました。

確かに私はASDの症状に100%
当てはまってはいます。

ただ、ADHDの特性である衝動性や
不注意もあると感じています。

しかし、それがADHDによる
突発的な行動やミスなのか、
ASDの特性によって引き起こされている
ものなのか、私自身もわかっていません。

また、ADHDの特性の衝動性や
注意欠如は頻繁に起こるようです。

私は毎日そのようなことが
起きるわけではないです。

そのため、軽度のADHDなのか、
ASDの特性によって引き起こされている
のか、わからないのが現状です。

アスペルガー(ASD)とADHDは
特性の違いがありますが、
困難な状況に陥るパターンに
共通点があります。

学習しない・こりない

アスペルガー(ASD)、ADHDともに
経験から学ぶことが少なく、
同じミスを何度もしてしまいがちです。

例えばASDの場合は、
自分流に物事を進めてしまいます。

これはASDの特性である「こだわり
行動の特性から引き起こされます。

自分なりのやり方に異常な執着心(こだわり)
があり、人の意見を聞きません。

他に最善なやり方や選択があっても
自分のやり方の方が正しいと思っています。

自己流で物事を進めてしまうので、
失敗することも多いです。

そのため、周囲からは
学習しない」「懲りないやつ
と思われてしまいます。

ADHDの場合は、不注意の特性によって
何度も同じミスをしてしまいます。

注意力が散漫な為、何かの物音や
気が散る要因があると、
そちらに注意が行ってしまい、
物事を失敗するのです。

また、物事の効率的な手順を組めず、
優先順位もわからないため、
間違ったやり方で進めてしまいます。

自分では解決することができず、
何度も同じミスをしてしまいます。

そのため、学習しない・こりない奴
と思われてしまうのです。

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馴れ馴れしい

アスペルガー(ASD)、ADHD
ともに、人とのコミュニケーションに
があるという共通点があります。

ASDの場合は、人の気持ちを考えられない
ADHDの場合は、話を抑えられない
という違いはあります。

ASD、ADHDともに特性によって
違いはありますが、
対人コミュニケーションにおいて、
妙になれなれしい部分があります。

ASDでは、想像力と社会性の欠如から
人との距離感が理解できません。

上司や目上の人に対して、
間違った言葉遣いや、
気持ちの表現をしてしまいます。

立場を考慮しない会話や、
友達感覚で話してしまうのです。

私の場合は、とにかく人に嫌われたくなくて
フレンドリーに接触しようと試みます。

しかし、場違いなことを言ってしまったり、
意味不明な言動をしてしまい、
嫌われたり、避けられてしまうのです。

想像力が著しく欠如しているため、
初対面や、たいして親しくない人にも
必要以上に近づいて
馴れ馴れしくしてしまいます。

ADHDの人は、対人関係が得意(好き)
な人も多いといわれています。

人懐っこい方も多く「馴れ馴れしい」
と捉えられてしまうことも
よくあるのです。

話が止まらない・話の脈略がない

アスペルガー(ASD)、ADHDともに
会話が上手くいかないことがよくあります。

人の気持ちを考えらえない発言をしたり、
話に割り込んでしまうなど。

ASD、ADHDにはコミュニケーションに
おいて様々な問題があります。

その中で共通しているのが、
話が止まらない状態になることです。

ASDの場合は、特性により
会話が物凄く苦手です。

しかし、自分の興味のあることや
知識のあること
に対しては、
話したくなってしまうのです。

ASDには想像力の欠如や
こだわりの強さがあります。

そのため、周囲の状況を考えたり、
相手への配慮ができずに
一方的な話をしてしまうのです。

また、自分の話している内容が相手に
理解されているか想像できない為、
話の脈略が掴みずらくなってしまうのです。

ADHDの場合は、衝動性の特性から
一度話し出すと、話す気持ちを
抑えることができません。

余計なことや空気の読めないことも
しゃべってしまいます。

脈略のある話も苦手で、
いきなり違う話題に飛んだり、
関係ないことを言ってしまいます。

好きなことに熱中する

アスペルガー(ASD)、ADHDともに
自分が興味のあることに対しては
物凄い集中力を発揮します。

ASDでは、興味の限定
こだわりの強さから、
1つのことに対して時間を忘れて
熱中しすぎてしまいます。

私もこれはもの凄く実感しています。

世間の出来事(トレンド)や芸能人など
普通の人が幅広く知ろうとしている
事に対して、全く興味がありません。

そのかわり、サッカーに関しては
毎日1~3時間おきにニュースの記事を
チェックしています。

また、サッカーのブログ関係も
毎日読んでいます。

ゲームに関してもサッカー以外は
ほとんど興味がありません。

そのゲームに関しても
寝る時間と食事以外、
1日中やってしまいます。

ADHDでは、集中力の持続が難しい
といわれていますが、
自分が興味のある・好きなことに対しては
物凄い過集中になります。

健常者(定型発達)がなしえない成果を
達成することもあります。

一度達成すると興味が他に映って
また別のことに挑戦する力もあります。

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まとめ

アスペルガー(ASD)とADHDは
特性による違いはありますが、
人生において遭遇する困り感や特徴は
共通する面があります。

そのため、自分がASDなのか
ADHDなのか判断しずらいのです。

どちらにしても、発達障害の特性は
人生において多大な影響をもたらして
しまいます。

そのため、特性による問題行動を改善する
ためには、自己分析が必須です。

自分がどのような状況・状態で
困難に陥ってしまうのか理解し、
対策を立てる必要があります。

ASD、ADHDともに
対人関係や勉強・日常生活など
人生において難しい状況に追い込まれます。

一人で解決することは難しいです。

精神科や心の心療内科を受診したり、
専門機関に相談し、
対策を立てるようにしてください。

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