発達障害のアスペルガー症候群には、
「受動型」「孤立型」
「積極奇異型」
「形式ばった大仰な群」
の4つのタイプがあります。
それぞれ、育った環境、
親の遺伝による影響で、
性格のタイプが変化していきます。
子どもの頃は、
ストレスがかかっていないため、
物怖じしない「積極奇異型」
が多いです。
「孤立型」も発達障害の自閉症や
遺伝の影響で、
子どもの頃に多いとされています。
発達障害の特性によって
困難な目に合い続けると、
「受動型」や「孤立型」に
変化していきます。
「形式ばった大仰な群」は、
発達障害の特性と上手く付き合いながらも
成長していったタイプです。
親のサポートや理解のある環境で育ち、
メンタル的な問題を
さほど抱えていない人が多いです。
もしくは、二次障害を抱えながらも
過剰適応しようとするタイプです。
頭の良い人に多く見られます。
例えば、ウェクスラー成人知能検査で
凹凸は見られるけど、
全体的にIQの値が高い人です。
能力が高いため、
普通の人(定型発達)と同じように
社会生活を送ろうとします。
しかし、アスペルガー症候群の特性は
抱えているので、
違和感を与えてしまったり、
ぎこちない様子がみられます。
今回はアスペルガー症候群の
「形式ばった大仰な群」
についてお伝えしていきます。
形式ばった大仰な群の特徴
形式ばった大仰な群は、
(読み方:けいしきばったおおぎょうなぐん)
社会人として生活している
大人のアスペルガーに多いタイプです。
平均よりも高い知能があり、
普通の人(定型発達)と
同じように振る舞う努力や演技をします。
アスペルガーが苦手な人付き合いを
克服するために、コミュニケーション
ルールを積極的に学びます。
ASDの社会性の欠如においても、
努力して礼儀作法や、
社会性を身につけます。
しかし、アスペルガーの特性上、
普通の人(健常者)のように
社会性やコミュニケーションを
自然に身に着けることはできません。
視覚的な情報や経験を通じて
学ぶため、ぎこちなさや、
過度に礼儀正しすぎることがあるのです。
例えば後輩や家族に対しても、
敬語になってしまうなど。
また、自然な振る舞いができないため、
普通を頑張って演じています。
自分なりに考えて、その場に適した
行動や振る舞いを行っているのです。
健常者と同じように振る舞おうと
努力する「形式ばった大仰な群」は、
進級や就職、新しい環境に
適応しようとする場面でみられます。
アスペルガー症候群の人は、
環境の変化がとても苦手です。
そのため、過剰適応しようと
頑張るのです。
しかし、どうしても普通の人のように
ふるまうことができず、
変になってしまうことがよくあります。
新しい環境の変化に対応しよと
「形式ばった大仰な群」のタイプに
なりますが、ほとんどのアスペルガーは
上手くいかず、他のタイプに変化
していくのだと考えられます。
そのため、形式ばった大仰な群を
維持しているアスペルガーの人は、
能力が高い人に多く見られると
されているのです。
まとめ
アスペルガーの4つの性格の種類の
1つである「形式ばった大仰な群」は、
社会に適応しようと頑張っている
タイプです。
しかし、アスペルガーに共通する
「想像力の欠如」「社会性の欠如」
「こだわり」などの特性も
もちあわせています。
そのため、普通の人と同じように
社会的に適応しようと努力しても、
違和感を感じさせてしまう言葉や
振る舞いになってしまいます。
普通の人のように社会に適応しているけど、
ぎこちなさや、違和感を人に与えてしまう
ことが「形式ばった大仰な群」の特徴です。
アスペルガー症候群の人は、
特性によって心の問題を抱えがちです。
「孤立型」や「受動型」
にみられる、自尊心の低下や
自己肯定感の欠如。
「積極奇異型」は逆に、
人と関わることができたり、
行動力があるが一方的なため、
ウザがられたりしてしまいます。
「形式ばった大仰な群」は、
特性によって困難な目に遭ってきては
いるけど、順調に成長できた人
という印象があります。
アスペルガー症候群の人にとって、
理想的なタイプだといえます。
しかし、結局はアスペルガーの特性を
抱えて生きているため、
普通の人(健常者)よりは
多大な苦労を強いられます。
能力の高さや、周囲の理解、サポートなどで
一生懸命普通に適応はするけど、
普通にはなれないもどかしさも
抱えているのです。