私は22年以上働くことができずに引きこもっています。
原因はプロフィールや過去の記事をみていただければと思います。

そんな私がA型作業所で働こうと思い立ちました。
「引きこもっている現状をどうにかしたい」という決意ではなく、現状の安息を脅かされたからです。

22年以上引きこもっており、他人と接触し、働くことまでもっていくのは恐怖がありました。
しかし、人間の危機感は凄いもので、どうしても解決しなければならない原因のために行動することができました。

結果は契約直前まで行ったのですが、破談となってしまいました。
今から4カ月以上前の話であまり覚えていないのですが、詳しく書いていきたいと思います。

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長期引きこもりが働こうとした理由

切っ掛けは近所の室外機の騒音問題。
昨日の記事でも触れましたが、広汎性発達障害の聴覚過敏の影響から室外機の低周波騒音を普通の人の何倍も受けてしまいます。
本当に耐えられないほどの重低音が頭の中に響き渡ります。
しかも夜10時くらい~翌朝4時、もしくはお昼ごろまでエアコン(暖房)を使用されているのです。

以前にも書いたかもしれませんが、今回の騒動とは別に後ろの家の室外機の騒音問題で同じような騒動がありました。
1mくらいしか離れていない後ろの家の室外機がこちら側に向けて設置されていました。
10年くらい使用されているエアコンらしく、劣化からくる室外機の騒音でした。

その頃はまだ自分が発達障害という事実が判明しておらず、聴覚過敏の存在に気づいていませんでした。
あまりにも後の家の室外機がうるさいので母親に相談したところ、まったく聞こえないと言われてしまいました。
聞こえないのはあり得ない、嘘だと思いました。
大げさかもしれませんが、道路工事の振動を脳と体全体で受けている感じです。

低周波の振動音を感じ方は個人差があるようで、普通の人はあまり感じないようです。
発達障害の人や感覚過敏、神経質な人が感じやすいそうです。
また1度低周波振動音を感知してしまうと、気になってしまい耐えられなくなります。

1年くらい我慢していたのですが、低周波振動騒音が耐えられなくなり、限界を超えて苦情を言いに行きました。
ストレスと騒音に対する怒りで、「引きこもっていて恥ずかしい」「コミュニケーションが取れない」などの劣等感など微塵もなくなり、文句を言いに行きました。
言いに行ったのはいいのですが、何十年もまともに人と会話していない、頭の中が怒りでフリーズしていたので、まともに会話ができませんでした。
また非常識にも夜9時に訪問してしまったため、出てきてくれた隣のご老人が「こんな格好でごめんなさいね」と言われてしまいました。

昔のことなのであまり覚えていませんが「室外機の音がうるさいです」「いつ買ったエアコンですか」「止めてください」などといったような言葉を声を震わせながら言っていました。
明らかに引きこもりだとわかる言動でした。
それでも優しく接してくれて、「エアコンを止めればいいんですね」と言ってくれました。
苦情を言いに行った日以降、室外機は今も使われていません。

今回の働こうとした理由も騒音の苦情を言いたかったからです。
ただクレームを言いに行くにしても働いておらず、引きこもっている自分が恥ずかしく、ずっと我慢をしていました。
しかし、低周波の振動騒音が本当に耐えられなくなり、我慢の限界から働こうとする原動理由になりました。

人間の限界を向えた危機感からくる行動力は凄いと思います。
ただ自分の場合、広汎性発達障害の影響があります。
過去を振り返っても、後先考えずに行動してしまうことがほとんどです。

A型作業所に申し込みに失敗

近所の室外機の騒音に耐えられなくなり、働こうと決意しました。
長期引きこもりが働くにはどうしたらいいのか。
ネットで調べてみると障害者が働く方法として、A型事業所・B型事業所がありました。

どちらも社員契約ではなく、就労に向けてのサポートです。
仕事に慣れるためのアルバイトのようなものであり、時給制です。

A型事業所はほとんど県の最低賃金(1000円前後)であり、B型は205円。
B型で働くのは時給が安すぎるので、A型で働けそうな所を探していました。

勢いで働こうと決意したのは良いのですが、調べていると自分の現状や精神状態を試みると絶望感が湧き出てきました。
それでも、あまりにも近所の室外機が耐えがたい苦痛だったため、無理にでも行動をしていました。

A型事業所を調べていると、人との触れ合いがあったり、若い人が多い印象を受けました。
若い人の中に40代半ばの引きこもり発達障害者が入っていけるのか。
考えた結果、無理だと感じました。

特に人とのコミュニケーションが取れない。
恥ずかしい。
過去の経験から、変な言動をしてしまい、嫌われ、避けられ、イジメられる。
トラウマとなっています。

ならばどうすればいいのかと悩んでいると、今の時代に流行っている在宅ワークがありました。
A型事業所は正式名は「就労継続支援A型」です。
就職するためのサポートであり、働く練習の場です。

定職に就くためにどうすればいいのか、作業を通じて話し合いも行います。
在宅ワークではそれができないのではないかと思いました。

私の目的は、とにかく働いているという事実を元に、近所の室外機の騒音に苦情を言いに行くことです。
長期引きこもりであり、発達障害、その他の普通の人には無いハンデの数々があり、就職は不可能です。
働いているというしょぼいプライドを満たすためだけです。

人とのコミュニケーションが苦手で外出が辛い現状で在宅ワークは救いでした。

ただA型事業所でも在宅ワークはほとんどありません。
私が申し込んだ在宅ワークがあるA型事業所の人とDiscordを通じてやり取りしていたのですが、在宅ワークを事業としている会社は稀であり、レアだそうです。

A型事業所の仕事は誰にでもできるような内容です。
在宅ワークでも未経験で誰にでもできる仕事はあまりないのです。
さらに就労の為に行わなければならないという建前もあります。

プログラミングやIT系の普通の人と同じような専門的な仕事内容で募集しているA型作業所もあります。
正直、最低沈金で募集していいA型作業所の仕事でないところもありました。

私が募集したA型事業所はネットが使えるならだれにでもできる内容でした。
仕事内容な機密なので言えませんが、マニュアルがあるので難しくはありません。
ただ、今回のA型事業所で働くことに失敗した原因は、契約書に書かれた文面にあります。
詳しくは書けないのですが、働くことで損失、利用料は利用者が支払うというような文言がありました。

契約書には保証人が必要でした。
母親に保証人になってもらおうとして契約書を見せました。
そうしたら「これは詐欺」「よく読んでみて」と言われました。

よく見てみると、確かに何か利用者自身が支払わなければならないような言い回しがありました。
A型作業所を利用するにあたり、サービス以外を利用する場合、利用者が支払うお金が発生すること。
さらに仕事で損失した分の補填をしなければならないような文がぼやかして書いてありました。

国が認可しているA型事業所で詐欺は無いだろうと思っていました。
しかし調べてみると、過去にA型事業所の法案は抜け道だらけであり、
補助金を取り放題だったようです。
さらに、利用者に十分なサポートがなされておらず、トラブルになっている記事がありました。

現在はそのようなことができないように法律が変わったようです。
A型事業所自身があげた利益で利用者の給料を支払わなければならないようになったみたいです。

結果、利益を追求しつつ、利用者の就職に向けたサポートもしなければならない。
経営が難しくなったのだと思います。

過去にいろいろと事件があった為、私が申し込んだ在宅ワークの契約書が母親に言われた通り少し気になりました。
そこでハローワークや市役所の福祉課に相談に行きました。

長期引きこもりであり、心療内科の先生意外と会話をしていないのでつらかったのですが、現状を変えたい危機感から行動できました。

ハローワークの職員の人には、確かに文面の言い回しが難しく、私でも理解しずらい。
ただ、詐欺ではないようなことを仰っておりました。

市役所の福祉課の人も詐欺ではないけど、難しいことを書かれている契約書と言っていました。

今回募集した在宅ワークの仕事内容は、確かに利用者がネット上で利益を発生させなければならないある意味難しいと感じました。
自分でもできるのかどうか謎の仕事内容です。

その仕事で自分に支払われる給料分の利益を出せるのだろうか。
もし出せなければその損失分を利用者自身が支払わなければならないというような文言が契約書には書かれていたような気がしてならないのです。
だから文言が難しく理解しずらかったのかもしれません。
あくまで妄想であり、母親に言われた「詐欺」という言葉が気になり、結局最後の契約書を郵送する段階でキャンセルしました。

まとめ:A型事業所で働けず

A型事業所で働くことに失敗しました。
22年以上ぶりに働けると思ったのですが、結局できませんでした。

働こうとした原動力の近所の室外機の苦情問題は解決しました。
匿名で苦情の手紙をポストにいれたら、それ以降3カ月くらいは室外機が止まりました。

本当に、長期引きこもりでメンタルがボロボロの状態の自分を動かすほどの苦痛を味あわされた近所の室外機の低周波騒音。

引きこもりを行動させるには壮絶な危機感が必要なのではないかと思いました。
結局自分は何も変われていませんが、良い経験にはなったと思います。

現在はまた冷房や除湿のエアコンを使用しているようで、室外機がうるさいです。
ただ、暖房時に発生する室外機の低周波音は3分の1以下になっており、ぎりぎり耐えられる範囲です。
また、こちらの扇風機のモーター音やプロペラの音で低周波騒音同士をかき消しており、気にはなるのですが我慢できる範囲です。

長期引きこもりが働くにはどうしたらいいのか。
可能性としてはやはり、人と触れ合わない在宅ワークしかないと思っています。

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