発達障害のASD(自閉スペクトラム症)と双極性障害の症状が同時に発症することは普通にあると思います。

私自身がASDであり、引きこもる前は感情の抑揚の激しさもあったからです。

基本的にASDの特性の影響から人生が上手くいかず、平常時は暗く鬱状態っぽいです。
ただ逆に、喜ぶことや嬉しいことが少ないので、気持ちがMAX状態まで行くこともありました。

また、聴覚過敏を抱えており、振動音のストレスで普段はうつ状態でも、急にガチギレすることもあります。

ASDと双極性障害が併発する場合、個人は社交性の問題だけでなく、極端な感情の波も経験する可能性があります。
これは、適切な診断と治療を受けることをより複雑にすることがあります。

そこで今回は、発達障害のASDと双極性障害の関係性について考察していきたいと思います。

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双極性障害の早期発見チェックリスト

双極性障害は、気分の波が特徴的な精神疾患です。

このチェックリストは、その初期症状を自己評価するためのものです。あなたの最近の経験に基づいて、各質問に正直に答えてください。

このテストは、あなたが双極性障害の可能性を理解する一助となることを目的としていますが、自己診断の代わりになるものではないことにご注意ください。

 

双極性障害早期発見チェックリスト

質問1: 最近、異常に高揚した気分になったことがありますか?

質問2: 物事に対する関心や喜びを感じることが少なくなりましたか?

質問3: 睡眠パターンに顕著な変化はありますか?(非常に少なくなる、または過剰に増える)

質問4: 普段よりも多く話すようになった、または話したいという衝動を感じますか?

質問5: 判断力が低下しており、普段とは異なるリスクのある行動をとることが増えましたか?

質問6: 自己評価が極端に高い、または低いと感じますか?

質問7: 集中力に問題がありますか、または気が散りやすくなりましたか?

質問8: 過度に活動的で、静かにしていることが難しいですか?

質問9: 急に悲しくなったり、理由もなく泣いたりしますか?

質問10: 友人や家族から気分や行動について指摘されることが増えましたか?

 

このチェックリストは、双極性障害の典型的な初期症状に基づいており、自己評価を目的としています。しかし、これは診断ツールではないため、実際の診断は医療専門家による判断が必要です。

ASDと双極性障害の関連性とは

「ASD(自閉スペクトラム症)と双極性障害が一緒に起こるなんて、本当にあるの?」と思うかもしれません。
でもこれは良くある話です。

ASDの人は、もともと社交性に課題を持っていることが多いですが、そこに双極性障害が加わると、感情のコントロールがさらに難しくなるからです。

例えば、ある日は「世界中の人と友達になれる!」と思うほどテンションが高くなり、次の日には「誰とも話したくない…」と引きこもりたくなる。
この感情の激しさが、双極性障害の特徴的な症状です。

でも、ASDの人はもともと感情表現が苦手だったり、変化に対応するのが難しいため、この波がさらに大きく感じられるのです。

ASDと双極性障害は同時に起こる?

「じゃあ、どうやってこの2つが関係してるの?」というと、研究によると、ASDの人は双極性障害を持つ可能性が高いと言われています。

これは、脳の中で感情をコントロールする部分に、ASDと双極性障害の両方に影響があるからかもしれません。

つまり、ASDの特性があると、感情の波をうまく乗りこなせないことが多いわけです。

しかし、ASDが双極性障害を引き起こすわけではなく、二つの状態が互いに影響を与え合う複雑な関係にあります。
具体的には、ASDのある人が感じる世界への過敏さや、ルーチンからの逸脱に対する強い反応が、双極性障害の気分変動を誘発する場合があるのです。


「精神病理学」で取り上げられた研究では、自閉症スペクトラムの一部であるアスペルガー症候群の人が双極性障害に典型的な症状を示したさまざまなケースを調査しました。

この研究は、高機能自閉症スペクトラム障害を持つ青年および若年成人において双極性障害の併存疾患が顕著に多いことを示しています。

自閉症スペクトラム障害と双極性感情障害の重複

ASDと双極性障害の違いについて

ASDと双極性障害、似ているようで実は別物です。

ASDは、生まれつきの脳の発達の特性で、社交性やコミュニケーション、柔軟性に課題があることが多いです。
一方で、双極性障害は、気分の波が激しく、高揚期と抑うつ期を繰り返す精神疾患です。

ASDは一般的に生涯を通じて続く発達障害です。幼少期から現れ、成人期にも続くことが多いです。

双極性障害は主に気分の障害として分類され、躁状態と鬱状態の間で極端な気分変動です。
この状態は、成人初期に診断されることが多く、人生のどの段階でも発症する可能性があります。
また双極性障害は、治療可能です。

「でも、どうして混同されやすいの?」と思うかもしれません。それは、ASDの人が感情の起伏を表現するのが苦手だからです。
外から見ると、感情が読みにくい人だと思います。だから、双極性障害のように見えることもあるのです。

たとえば、ASDの人が急に興奮したり、怒ったりすると、「あれ?今日は気分がいいのかな?」とか「何か悪いことがあったのかな?」と思われがちです。
でも実は、内面の感情とは違うことが多いのです。ASDの人は、ただ単に外部の刺激に反応しているだけかもしれません。

ASDと双極性障害を同時に発動している人への対処法

「ASDも双極性障害もあるなんて、どうやって日々を乗り切ればいいの?」と悩む人もいるでしょう。大切なのは、自分自身の特性を理解し、それに合わせた対処法を見つけることです。

自己理解

自分がどんな時にテンションが上がったり、落ち込んだりするのか、パターンを把握しましょう。そして、その感情の波が来た時にどう対応するか、事前に計画を立てておくことが大事です。

感情の高揚期

感情の高揚期には、クリエイティブな活動や運動など、エネルギーをポジティブに使えることをしましょう。逆に、抑うつ期には、無理をせず、リラックスできる環境を作ることが重要です。

周囲の理解とサポート

家族や友人、職場の人たちに自分の状態を正しく理解してもらい、必要な時には手助けをしてもらえるようにしましょう。これは、コミュニケーションがとても大切になってきます。

専門家のサポート

専門家のサポートも忘れずに。定期的にカウンセリングを受けたり、必要ならば薬物療法を行ったりすることで、症状の管理がしやすくなります。

最後に、自分に合ったリズムを見つけること。無理をせず、自分のペースで生活することが、ASDと双極性障害の両方を持つ人にとっては特に重要です。

まとめ

今回は、発達障害のASD(自閉スペクトラム症)と双極性障害についてお伝えしてきました。

ASDの人は、沸点や喜びの感情が湧く瞬間が普通の人と異なっていることがあります。
なので、気分の変調が分かりずらかったり、「そんなところで怒る?(喜ぶ)」というような意外性もあります。

ASDの人と触れ合うのは大変ですが、さらに双極性障害を患っていると、関わるのが難しくなるかもしれません。

ASDと双極性障害、一見すると似たような振る舞いをすることがありますが、実は全く異なるものです。

ASDは、人とのコミュニケーションや社会的な相互作用に困難を抱える発達障害。一方、双極性障害は、気分の高揚と落ち込みが激しい精神疾患です。

ASDの人が双極性障害を併発すると、感情の波がさらに複雑になります。普段は感情を表に出さない人が、急に興奮したり、怒り出したりすることがあります。これは、外部の刺激に対する反応かもしれませんが、双極性障害の影響も考えられます。

この記事が、ASDや双極性障害について理解を深めるきっかけになれば幸いです。

もし、自分自身や周りの人がこれらの症状に当てはまると感じたら、専門家に相談することをお勧めします。

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