発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)に生まれると、なぜ将来は貧乏になってしまうのか。
それは、健常者と同じような生産性が出来ず、能力も無い・発揮できないからです。
発達障害の人は、特性によって様々な制限があり、出来ることも限られます。
発達障害であっても専門的な知識や能力を発揮できる仕事であれば、需要があり、収入は健常者並みになる可能性もあります。
ただ、ほとんどの発達障害の人は「普通が出来ない」ので、一般的な企業には健常者と同じようには仕事が出来ず、上手くいきません。
障害者雇用枠もありますが、身体障害者優先です。
また、障害者雇用での給与は健常者の半分程度です。
発達障害に生まれた時点で、将来的に収入が乏しくなる要素が多大にあるのです。
特に発達障害の人は、子供の頃に普通ではないマイナスな成長をしてしまいます。
発達障害の特性によって、勉強ができない、対人関係が築けないなど、辛い学生時代を送ってしまいます。
将来、大人になって子供の頃の経験が、仕事や社会人として負の影響を及ぼすのです。
今回は、発達障害の人が貧乏な未来になる理由をお伝えしていきます。
発達障害・自閉症の子どもの将来は貧乏
発達障害・自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の子供の未来は、貧困層になってしまう可能性が非常に高いです。
発達障害の脳の凹凸や未発達のハンデから、健常者と対等に戦えないからです。
民間企業に就職しても、障害のレッテルを張られてしまっている為、出世も厳しくなります。
例え発達障害を隠してクローズドで働いたとしても、周囲のサポートや理解が得られない為、職場で上手くいかない可能性が高くなります。
ギフテッドやIQの高い発達障害の人であったとしても、特性によって社会人として上手くいく可能性は低くなってしまうのです。
ただ全ての発達障害の人が、将来的に収入が乏しく貧乏になるわけではありません。
前提には、発達障害の人の「子供の頃の成長度合い」によって大きく左右されます。
発達障害は子供の頃のサポートによって未来は変わる
発達障害の人の人生は、健常者の何倍もの苦労を強いられることは確定しています。
発達障害の特性上、対人関係、社会性、精神状態など、人生を送るうえで多大なマイナスハンデが生まれつきあるからです。
しかし発達障害の人は、子供の頃に周囲の人からのサポートや教育の手厚さによって、全く異なる人生を歩むことになります。
全ては、子供の頃の「自己肯定感・メンタルの安定」、そして「自分の長所を活かせる未来に進めるか」にかかっています。
発達障害の人の子供の頃の精神状態や、自己分析は本人ではできません。
全て、親や教師、サポートしてくれる周囲の人に関与してもらう必要があります。
特に発達障害の自閉症スペクトラム(アスペルガーASD)の子供は、想像力の欠如から自己分析が非常に苦手です。
さらに、未来を考えたり、将来の自分の姿を想像することも困難すぎます。
発達障害ASDは、自分の適正に合っていない就職先だったり、自分のやりたくない・出来ない仕事をしてしまう可能性が高いです。
結果、使えない奴と思われたり、底辺扱いされて職場での地位が低くなります。
出世もできず、収入が乏しくなり、貧乏な状態となるのです。
貧乏な未来を回避するためには、子供の頃のメンタル、そして長所と短所を把握して、進むべき道を歩む必要があります。
そこには、他者の介入が絶対的に必須なのです。
子供の頃の精神状態は将来の貧困リスク
発達障害の子供は、特性によりメンタルが不安定になりやすくなります。
周囲の子供と同じようなことができない。
コミュニケーションが上手く取れなくて、友達が出来ない。
発達障害の子供は、学校生活において、集団で活動する能力が極端に低く、精神的に問題を抱えやすくなります。
子供の頃のメンタルの悪化は、大人になっても自己肯定感の欠如や、自尊心の低下から、常に心に闇を抱えてしまいます。
ネガティブ思考は、脳機能を低下させます。
また、社会や会社において諦めやすくなり、退職したり、引きこもりのリスクを抱えてしまいます。
発達障害の人の離職率は非常に高いです。
政府のサイトによると、発達障害の人の会社の3カ月での定着率が84.7%となっています。
発達障害の人の1年後の会社の定着率は71.5%です。
約30%の人が、会社を1年足らずで辞めてしまっています。
背景には、職場に馴染めない、対人関係が上手くいかない、仕事ができない等が考えられます。
発達障害の人の子供の頃のメンタルの悪化が、大人になって様々な体験から精神に支障をきたしやすくなります。
結果、仕事にも影響してしまい、上手くいかない、転職を繰り返す、働きたくない状態になります。
子供の頃に自己肯定感が得られず、自尊心が低いと、大人になって鬱病や統合失調症になりやすくなります。
そして、無職状態になったり、引きこもりになってしまい、収入が無い為、貧乏になるのです。
回避するためには、発達障害の子供の精神状態や気持ちの問題を、親や教師、周囲の人のサポートが必須です。
自己分析できないと将来は崩壊する・貧困になる理由
発達障害の人は、子供の頃に自分の長所や短所を徹底的に分析する必要があります。
発達障害の特性によって何が出来ないのか、何が普通の人のように上手くいかないのか、絶対に把握しなければなりません。
発達障害の脳の凹凸や未発達は、努力してもほとんど成長できません。
いくら頑張っても健常者並みに成長することは不可能ですので、やるだけ無駄です。
それがわからずに将来、自分の不利な特性の仕事だったり、健常者と競う立場になった場合、全てに敗北します。
私自身が経験したことであり、身をもって悲劇を体験しています。
詳しくは、プロフィールや他記事を見てください。
発達障害の子供は、自己分析が自分ではできません。
特にアスペルガーASDの子供は、特性から自分自身の理解が困難です。
ですので、親や教師など周囲の人が絶対に子供の自己分析をしてあげて、将来進むべき道を教えてあげる必要があります。
発達障害であったとしても、何かしらの好きな事や得意なことがあるはずです。
1つくらいは、健常者並み、もしくはそれ以上に能力を発揮できることがあります。
ASDの私の場合、IQ70以下ですが、数学だけは健常者並みにはできていました。
ただ、得意なのは公式を当てはめたり、計算問題だけであり、文章が含まれて考えさせられる数学の問題だと、極端に出来なくなります。
また、発達障害ASDは、こだわり属性があるので、好きな事に対しては細部までこだわっています。
こだわり特性は、専門性が求められる仕事とマッチした時、健常者以上の生産性を発揮できます。
しかし、発達障害の人の長所や好きなことが、将来の仕事に就けるかどうかは、周囲の人次第です。
理解ある人が、発達障害の人に進むべき道を教えてあげて、間違った道(長所以外)に絶対に行かせないようにしなければなりません。
その為には、発達障害の人の子供の頃の自己分析が必須です。
そして、大人になって長所を生かせる仕事に就けるかどうかにかかっています。
発達障害の人が不適正な仕事や職場に就くと、絶対に上手くいかないです。
逆に、心労を重ねてしまい、辛い未来になってしまいます。
子供の頃に自己分析をして、将来の道筋を周囲の人が考えてあげないと、発達障害の人が貧乏な未来になるのは確定的なのです。
まとめ
発達障害に生まれた時点で、将来的に貧乏になる確率が高くなるのは仕方がないことです。
世の中は、健常者が主体であり、発達障害は区別される存在だからです。
障害者雇用の給与は非常に低く、極貧生活を強いられます。
厚生労働省の調査によると、発達障害の人の年収は152万4000円です。
ボーナスや特別支給を無しで計算すると、月の給与は12~13万円です。
どう考えても普通に生活が送れる金銭ではなく、貧乏だと言えます。
さらに、最近はインフレで物価高にも関わらず、大企業以外の給与は上がっていません。
一般人でもきつい世の中なのに、発達障害の人はさらに過酷な状況です。
発達障害の人の全てが貧困になるわけではないです。
自分の特徴を生かした仕事に就いていたり、専門職で能力を発揮できれば、健常者以上の収入を得る事も可能です。
ただそれは、発達障害の人の中でもごく一部です。
また、運に恵まれたり、コネがある、親が優秀などの場合、発達障害の人であっても貧困層にはなりません。
ただ、ほとんどの発達障害の人は人生で苦労しており、貧乏な状態になってしまいます。
回避するためには、子供の頃の精神状態、自己分析と、進むべき道を明確にする必要があります。
発達障害の人の将来の選択肢は非常に狭いです。
発達障害の脳機能異常により、健常者と同じように、「全てにおいて普通が出来ない」からです。
周囲の人のアドバイスが無いと、発達障害の人は間違った道に行きやすく、人生が崩壊します。
発達障害の人の未来の選択肢は少ないです。
でも適正に合う職業に就ければ、発達障害のハンデはありますが、普通の人並みには生きていけると思います。