発達障害(ASD、ADHD、LD)
を抱えている人は、社会生活において
常に生きずらさを感じています。

特性によって、普通の人(定型発達)よりも
対人関係や仕事、学校生活で
ストレスを余計に受けるからです。

そのため、発達障害の人のうつ病率は、
50%以上とも言われています。

特に、発達障害のASD
(自閉症・アスペルガー)の人は、
うつ病になりやすいタイプの性格
であるといえます。

不器用だったり、
真面目な性格が多いからです。

うつ病になりやすい性格傾向は、
ドイツの精神病理学者テレンバッハが
提唱した「メランコリー親和型性格」と、

日本の精神病理学者の下田光造が提唱した
執着性格」があります。

2人の精神病理学者が提唱した
うつ病になりやすい性格と、
発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)
の特徴は類似しています。

では、うつ病になりやすい性格傾向と
発達障害ASDにはどのような共通点が
あるのでしょうか。

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うつ病になりやすい発達障害の性格

発達障害の人は、
特性によって辛い経験をし続け、
二次障害でうつ病になる人も多いです。

しかし、発達障害の特性による性格が、
うつ病になりやすい特徴でもあるのです。

テレンバッハと下田光造が提唱した
うつ病になりやすい性格傾向と、
発達障害のASD(自閉症・アスペルガー)
の性格の特徴が似ていることから、
うつ病になりやすいとされています。

うつ病になりやすい性格と発達障害の共通点

テレンバッハのメランコリー親和型性格の特徴

生真面目で几帳面

責任感が強い

常識や秩序、規律を守る

気配りを欠かさない

常に円満な関係を望む

人との関係や絆を大切にする反面、
他者の評価が気になるナイーブさがある。

何か問題が起きると、
必要以上に悲観的になってしまい、
自己責任論が強すぎる。

下田光造の執着性格の特徴

責任感や義務感が強い

仕事熱心

完璧主義

几帳面

凝り性

1つのことに熱心に取り組み、
弱音を吐かない。

人から物事を頼まれると断れない。

自分で解決しなければならないと
思い込んでしまい、
問題を一人で抱え込んでしまう。

2人の精神病理学者の提唱した
うつ病になりやすい性格の共通点は、
真面目で責任感が強く、決まりごとを
絶対視する点です。

その反面、柔軟性に欠けてしまい、
周囲に助けを求めることが苦手です。

そのため、ストレスを抱えやすく、
自分の中で溜め込んでしまい、
うつ病になりやすくなるのです。

うつ病になりやすい性格傾向は、
発達障害の自閉症や受動型アスペルガーの
特徴とかなり似ています。

ASD(自閉症・アスペルガー)の
特性である「こだわり」の強さから、
1つのことに熱心に取り組む姿勢、
完璧主義、凝り性が当てはまります。

またルールを絶対視して
破る人を許さない「義務感の強さ」
も類似しています。

受動型アスペルガーの特徴である
真面目で几帳面、責任感の強さ、
人との対立を避けるなど、
ほとんど当てはまっているのです。

受動型アスペルガーの対人関係・社会性の特徴

人に助けを求められない性格も
一致しています。

困っていても助けてが言えないアスペルガーはどうすれば?

私も発達障害ですが、
2人の精神病理学者が提唱した
うつ病になりやすい性格と
ほぼ完全に一致していました。

実際に自分がうつ病なのかどうかは
よくわかっていません。

しかし、心の心療内科の医師には、
軽度のうつ病と書かれていました。

ネットや本のうつ病の診断テストを
受けてみると、
全てにおいて「重度のうつ病」という
結果になっていました。

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まとめ

発達障害の人は、脳の機能異常により、
対人関係の困難さや不注意など、
人生においてさまざまな問題に
直面してしまいます。

そのため、普通の人(定型発達)よりも
ストレスを抱えてしまい、
うつ病の発症率が高いのです。

また、脳の凹凸によるストレスだけでなく、
発達障害の特性によって受ける性格も
うつ病になりやすいのです。

特にアスペルガー症候群の
4つの性格の1つである
受動型アスペルガーは、
うつ病になりやすい性格です。

アスペルガー症候群の4つの性格である
「受動型」「孤立型」「積極奇異型」
「形式ばった大仰型」は、
育った環境によって変化していきます。

受動型アスペルガーの性格に
変化する理由は、
対人関係の築けなさや、
社会に適応することができず、
自分を出すことができなくなるからです。

受動型アスペルガーは、
主体性がなく、相手に合わせる、
異常に気を使うなど、心の弱さが特徴です。

また、周囲と過剰に適応しようとしたり、
義務感や責任感の強さから
頑張り過ぎてしまいます。

誰かに助けを求めたり、頼ることも苦手です。

アスペルガー症候群に共通する
特性も抱えているため、
物事がうまくいかず、
失敗してしまいがちです。

自分のこともよくわかっていないので、
ストレスを感じていることも
気づくこと苦手です。

そして、いつのまにかうつ病になって
しまっているのです。

発達障害の人がうつ病や二次障害を
抱えないためには、
周囲の理解とサポートが必須です。

発達障害の特性は、
学校や社会生活を送る上で、
さまざまな困難があるからです。

運が良かったり、環境に恵まれていないと、
うつ病のリスクは高まってしまうのです。

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