基本的に、引き籠っている年数が多いほど、社会復帰の道は険しくなっていきます。
働こうとしても、雇う側からすれば「引きこもり」という事実だけで敬遠してしまいます。
その期間が長ければ長いほど、「問題児」と思われてしまうからです。
特に10年以上となると、並大抵のことではリアルに戻ることは難しいと思います。
私も20年以上引きこもりニートですが、社会復帰はもう諦めてしまっています。
私が引きこもり歴10年くらいの頃は、「まだ大丈夫」というような意識でした。
明らかに手遅れなのに、現実逃避をしてなるべく考えないようにしていました。
いや、想像できていなかったというのが正しいでしょうか。
私は、発達障害のアスペルガー(ASD)の影響から、未来を考えることが非常に苦手です。
今現在の事しか考えていません。
もし10年以上の引きこもりの人であれば、同様に発達障害を疑った方が良いかもしれません。
「頑張っても上手くいかなかったから引きこもりニートになってしまった」人がほとんどだと思うからです。
厚生労働省の調査でも、長期ひきこもりの約8割が精神障害があるとされています。
精神障害には、発達障害のほかに、社交不安症、統合失調症、強迫性障害、鬱病などがあります。
ひきこもる理由は人それぞれですが、主に対人関係が上手くいかなかったり、能力的な問題があげられます。
どちらにしても、脳の問題だったり、環境や運が悪かった影響があります。
10年以上の引きこもりとなると、何かしらの精神や心の問題があります。
さらに、コミュニケーション能力や知能の低下もあると思います。
なので社会復帰の壁は、かなり高いのです。
今回は、「引きこもり」と「10年」に焦点を当てて書いていきたいと思います。
10年ひきこもりの社会復帰は難しい?
引きこもりとは、社会的な関係を持たずに自宅に閉じこもって生活することです。
引きこもりの原因や状況は人それぞれですが、一般的には、学校や職場でのいじめやトラブル、家庭内の問題、精神的な病気などが挙げられます。
引きこもり歴10年の人は、社会復帰は難しいと言わざるを得ません。
なぜなら、10年という期間は、人生の中で非常に重要な時期だからです。
10年というと、学生時代から社会人になるまでの過程を含んでいます。
この時期に、社会との接点を失ってしまうと、自分の居場所や目標を見失ってしまいます。
また、社会の変化にもついていけなくなるのです。
引きこもりの人は、社会から孤立してしまい、自信や自己肯定感が低下してしまいます。
また、長期間にわたって引きこもっていると、コミュニケーション能力や知識、技能なども衰えてしまいます。
10年以上の引きこもりとなると、精神状態や脳、心の問題がかなり末期的です。
社会に対して恐怖や不安を感じたり、自信や自尊心が低かったり、コミュニケーションや協調性といった能力が最底辺レベルだからです。
いきなり社会復帰をしようとしても、心と体が追いつかないのでまず無理だと思います。
社会復帰には、時間と努力と支援が必要です。
引きこもり10年以上の就職は難しい?
引きこもり歴10年の人は、就職もかなりの難易度だと思います。
理由として、
引きこもりの人は、就職に必要なスキルや経験が不足している、
就職に対するモチベーションや期待が低い、
面接や試験などの人とのやりとりにも、緊張や不安を感じてしまう、などがあげられます。
まず、いきなり就職を考えるのではなく、心や体、脳を普通の状態に持っていくことが先決だと思います。
心療内科や精神科に通う→就労継続支援A型(B型)事業所で働くことに慣れる→就職(社会復帰する)
上記の工程が、私が知っている長期ひきこもりの社会復帰の方法の1つです。
私も就労継続支援A型事業所で働こうとするまではしました。
実際には問題が発生して、働くところまでは行けませんでした。
ですが、10年くらいの引きこもりであれば、まだこの工程を頑張れると思います。
10年以上ひきこもりが長期化する理由
引きこもり歴10年の人は、なぜそんなに長く引きこもってしまったのか。
その理由は、以下のようなものが考えられます。
・引きこもりの原因が解決されなかった
・引きこもりの状態に慣れてしまった
・引きこもりの状態に安心感や快楽を感じた
・引きこもりの状態から抜け出すことに恐怖や抵抗を感じた
・引きこもりの状態から抜け出すための支援や情報が得られなかった
これらの理由は、互いに関連しています。
引きこもりの原因が解決されないと、引きこもりの状態に慣れてしまい、安心感や快楽を感じるようになります。
その結果、引きこもりの状態から抜け出すことに恐怖や抵抗を感じるようになります。
また、引きこもりの状態から抜け出すための支援や情報が得られない。
引きこもりの状態が長期化することに気づかなかない。
気づいても行動に移せなかったりします。
引きこもり歴10年の娘
10年以上ひきこもっている娘さんを抱えている親御さんも、大変苦労されていると思います。
「何を考えているのかわからない」、「話しかけても返事をしない」など、娘の将来も不安でどうすればいいのかわからないと思います。
10年引きこもっている娘さんは、女性としての問題も抱えている可能性があります。例えば、以下のようなことが考えられます。
・老化から美肌を保てなくなり、自分の容姿にコンプレックスを持つ
・彼氏ができないことで孤独感や焦りを感じる
・生理や婦人科の検診などの女性特有の健康管理ができない
・妊娠や出産などの女性としてのライフステージを経験できない
・女性の役割や社会的な期待に対して不安やプレッシャーを感じる
では、引きこもり歴10年の娘を持つ親御さんは、どのように対応すれば良いのでしょうか?
以下のような対応方法が考えられます。
- 娘の気持ちや状況を理解しようとする
- 娘に対して、過度な期待や責めをしない
- 娘に対して、愛情や信頼を示す
- 娘に対して、適度なコミュニケーションや関心を持つ
- 娘に対して、自立や社会復帰の意欲や可能性を感じさせる
- 娘に対して、専門的な支援や情報を提供する
- 娘に対して、自分のペースで社会復帰に向けて進めることを尊重する
娘さんの気持ちや状況を理解しようとすると、過度な期待や責めをしなくなります。
その結果、娘に対して、愛情や信頼を示すことができます。
また、娘に対して、適度なコミュニケーションや関心を持つと、娘に対して、自立や社会復帰の意欲や可能性を感じさせることができます。
さらに、専門的な支援や情報を提供すると、自分のペースで社会復帰に向けて進めることを尊重することができます。
一般的にはこのような理解や支援方法が考えられます。
女性の引きこもりは、男性に比べて表面化しづらいと言われています。
その理由の一つは、家事手伝いをしているということです。
家事手伝いをしている女性は、親からは「まだ大丈夫」と見なされたり、社会からは「専業主婦」と認識されたりすることがあります。
しかし、家事手伝いは、引きこもりの人にとっては、自分の居場所や役割を見つけるための逃避行動になっている場合もあります。
家事手伝いをしているからといって、引きこもりの問題が解決されるわけではありません。
引きこもるタイミングが思春期や就職期
女性の引きこもりは、男性と比べて、引きこもるタイミングが遅いという特徴があります。
男性の引きこもりは、中学や高校の不登校がきっかけになることが多いです。
女性の引きこもりは、思春期や就職期になることが多いです。
思春期や就職期は、自分のアイデンティティや将来の方向性を模索する時期です。
この時期に、自分に自信が持てなかったり、周囲の期待に応えられなかったりすると、引きこもりになりやすくなります。
女性の引きこもりは、男性とは異なる側面がありますので、その点を理解して、適切な支援や対応をすることが必要です。
引きこもりニートは10年たつと30歳
引きこもりニート10年たつと、30歳になってしまいます。
30歳というと、一般的には、社会人としてのキャリアや家庭を築いている年代です。
しかし、引きこもりニート10年の人は、そのような経験やスキルがありません。
そのため、30歳になっても、自分の将来について不安や焦りを感じてしまいます。
30歳になると、親や周囲からのプレッシャーも強くなります。
「いつまで引きこもっているの?」「仕事はしないの?」「結婚はしないの?」などと言われることも多くなります。
これらの言葉は、引きこもりニート10年の人にとって、傷つくだけでなく、反発や閉鎖的な気持ちを強めることもあります。
30歳になると、自分の健康や生活にも影響が出てきます。
引きこもりニート10年の人は、運動不足や栄養不足、睡眠不足などによって、身体的にも精神的にも弱ってしまいます。
また、引きこもりニート10年の人は、生活費や医療費などの経済的な問題にも直面します。
親や親族からの援助に頼っている場合も多いですが、それもいつまで続くとは限りません。
30歳になると、自分の人生にも後悔や無力感が湧いてきてしまいます。
引きこもりニート10年の人は、自分の人生を棒に振ったと感じることもあるでしょう。
また、自分の人生を変えることができないと感じることもあるでしょう。
そんなとき、自分の人生に対して、絶望や自己嫌悪、自〇願望などのネガティブな感情が押し寄せてきます。
引きこもり10年で異世界に行ける?
「引きこもり 10年」で検索したら異世界というキーワードが出てきたので、少し書いてみようと思います。
異世界では無いのですが、「30歳まで童貞だと魔法使いになれる」という名言?を思い出しました。
もしかしたら、それに関係するのかもしれません。
10年以上ひきこもり・ニートだと異世界に行ける?
引きこもり10年で異世界に行けるというのは、どういうことでしょうか?
異世界とは、現実とは異なる世界のことです。
異世界に行けるというのは、現実から逃げるということです。
引きこもり10年の人は、現実に満足していない可能性が高いです。
現実には、自分にとって辛いことや嫌なことがたくさんあります。
そんな現実から、異世界に行けば、自分にとって楽しいことや好きなことがたくさんあると思うのでしょう。
異世界に行ける方法は、いろいろと考えられます。
例えば、以下のようなものがあります。
- ファンタジーやSFなどの小説や漫画やアニメやゲームなどに没頭する
- VRやARなどの技術を使って、仮想の世界に入る
- 瞑想や催眠などの方法で、意識を別の次元に移す
- 神や悪魔や宇宙人などの超常的な存在に祈って、異世界に連れて行ってもらう
これらの方法は、一時的に現実から逃れることはできるかもしれません。
しかし、それは本当の異世界に行ったことにはなりません。
それは、自分の心の中に作り出した幻想に過ぎません。
現実から逃げることは、問題を解決することにはなりません。
むしろ、問題を放置することで、悪化させることになります。
現実から逃げることは、自分を追い詰めることになります。
まとめ
引きこもりと10年について、お伝えしてきました。
引きこもり歴20年以上の私が書いても説得力はないかもしれません。
でも、1つ言いたいことがあります。
「引きこもっていると時間の経過が物凄く速い」ということです。
ついこの間までは、30代だったのに、いつの間にか40代半ばになっていました。
しかも、何もしておらず、脳と身体の劣化、そして年齢が上がっただけです。
より苦しい状況になってしまいました。
というか、もうほぼ終わっています。
引きこもり歴10年であれば、まだやり直しがききます。
今すぐに行動するのは難しいと思いますが、少しずつでもいいので引きこもりから脱出する考えを進めて行って欲しいと思います。
毎日一ミリでもいいので、考えてみてください。
1日10分でもいいと思います。
何かしら行動しないと、何も起こりません。
私のように本当に末期な引きこもりニートになる前に、何でもいいので考えたり行動をしてください。
本当に引きこもりから脱出したいと考えているのであれば。
具体的には、ネットで検索してみたり、心療内科や精神科へ通うことをお勧めします。
引きこもりの人の大半は精神の問題を抱えてしまっていると思います。
嫌でなければ、障害者手帳の取得や障害年金の道もあります。
障害者雇用の道もあります。
でもこれらは、医師の診断書が必要ですので、専門の病院やクリニックに通う必要があります。
他には、在宅ワークの仕事を探してみるなど。
引きこもりの一番辛いのは、お金がないことだと思います。
収入が少しでもあれば、多少は心に余裕が出るはずです。
その為にも少しでも行動して、変化を促すべきだと私は思います。