「ひきこもり」を漢字で変換すると「引き籠り」、「引き篭もり」、「引篭もり」、「引籠り」などに変換されます。
どの漢字の使い方も読み方も同じなので、意味は通じると思います。

ですが、一般的には、「引き篭もり」がよく使われているようです。

このブログでは、引篭もりの記事を書くときに「引きこもり」を使っています。
理由としては、一番検索需要があるからです。

個人的には、平仮名の「ひきこもり」がしっくりくると思います。
ただ、ひらがなで書くと、文章の前後によっては読みづらくなってしまう可能性があります。

例えば、「私は家から出ることができないひきこもりです。」と書くと読みづらいと思います。

「私は家から出ることができない引き篭もりです」の方が読みやすいです。

引きこもり当事者からすると、「引き篭もり」と書かれると、固い感じがして結構グサッときます。
平仮名の「ひきこもり」の方が優しい感じがします。

今回は、ひきこもりの漢字について考えていきたいと思います。

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ひきこもりの漢字の意味や由来について

ひきこもりという言葉は、日本社会において深刻な問題となっている現象を表す言葉です。

「ひきこもり」の漢字表記には様々なバリエーションがあります。
どの漢字が正しいのか、どの場面で使うべきなのか、漢字表記にはどんな注意が必要なのか考察していきます。

引き籠り

「引き籠り」は、もともとは中国の歴史や文学において、公職に就いていない、または官職を辞した状態を意味する用語です。

「引き籠り」は、「引き」に「籠り」という漢字を当てたものです。
「籠り」は、「籠」という漢字の異体字で、籠の中に入っていることを表します。

この漢字は、古くから日本で使われている漢字で、例えば「籠城」という言葉にも使われています。

「籠城」は、敵に包囲された城に籠って戦うことを意味します。
「籠り」は、自分の居場所にこもって外部との交流を断つことを表す漢字です。

引き篭もり

「引き篭もり」は、「引き」に「篭もり」という漢字を当てたものです。
「篭もり」は、「篭」という漢字の異体字で、籠の中に入っていることを表します。

この漢字は、「籠り」と同じ意味ですが、より新しい漢字で、明治時代に日本で作られた漢字です。

日本の国字と呼ばれる漢字で、中国には存在しない漢字です。
「篭もり」は、「籠り」と同じ意味ですが、より新しい漢字です。

「引き篭もり」は、現在最も広く使われている漢字表記です。
この漢字表記は、英語からの訳語で、アメリカ精神医学会が出したマニュアルに出てくる「Social Withdrawal」という用語の直訳です。

この漢字表記は、厚生省が1991年度に始めた「ひきこもり・不登校児童福祉対策モデル事業」で初めて使われたという説が一般的ですが、正確な命名者は明らかではありません。

引篭もり

「引篭もり」は、「引」に「篭もり」という漢字を当てたものです。
「篭もり」は、「篭」という漢字の異体字で、籠の中に入っていることを表します。

この漢字は、「引き篭もり」と同じ意味ですが、「引き」の「き」を省略したものです。
この省略は、日本語の音便と呼ばれる現象で、発音が簡略化されることで起こります。

例えば、「引き出し」を「ひきだし」と発音するのと同じです。
「引篭もり」は、「引き篭もり」と同じ意味ですが、「引き」の「き」を省略したものです。

以上のように、引きこもりを漢字で表すときに使われる「引き籠り」、「引き篭もり」、「引篭もり」、「引籠り」の違いや由来・意味は、基本的には同じです。
ただ、漢字の歴史や音便によって異なるだけです。

どの漢字が正しいということはありませんが、一般的には、「引き篭もり」がよく使われているようです。

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どの漢字が一般的に使われている?

グーグルの世界検索で、「引きこもり」を検索すると、約1億2000万件のヒットがあります。

そのうち、「引き篭もり」が約1億1000万件、「引き籠り」が約900万件、「引篭もり」が約200万件、「引籠り」が約100万件となっています。
この結果から、インターネット上では、「引き篭もり」が最も多く使われていることが判明しました。

どの場面で使うべきか

一般的には、「引き篭もり」が最も広く認知されている漢字表記であると言えますが、それだけではなく、文脈や目的によって使い分けることができます。
以下のような場合には、他の漢字表記を使うことが適切かもしれません。

学術的な論文や報告書

学術的な論文や報告書などで、引きこもりの現象を分析するときには、「引篭もり」や「引籠り」を使うことで、簡潔に表現することができます。

例えば、「引きこもりの原因と対策に関する研究」というタイトルは、「引篭もりの原因と対策に関する研究」というタイトルにすることで、文字数を減らすことができます。
また、「引きこもりの人口は約100万人である」という文は、「引篭もりの人口は約100万人である」という文にすることで、読みやすくすることができます。

個人的なブログやSNS

個人的なブログやSNSなどで、引きこもりの経験や感想を語るときには、「ひきこもり」を使うことで、親しみやすく表現することができます。

例えば、「私は10年間ひきこもりでした」という文は、「私は10年間引き篭もりでした」という文よりも、自分の気持ちを素直に伝えることができます。
また、「ひきこもりの人と話したい」という文は、「引き篭もりの人と話したい」という文よりも、相手に対する親しみが感じられる気がします。

歴史的な文献や古典的な文学作品

歴史的な文献や古典的な文学作品などで、引きこもりの現象を扱うときには、「引き籠り」を使うことで、古風な雰囲気を出すことができます。

例えば、「源氏物語」に登場する光源氏は、自分の恋愛に失敗した後、自宅に引き籠ってしまいます。
この場合、「光源氏は引き籠りになった」と書くことで、その時代の文化や心情を表現することができます。

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ひきこもりの漢字のまとめ

この記事では、引きこもりの漢字の意味や由来、使い方について考えてきました。

引きこもりの漢字表記には、「引き籠り」、「引き篭もり」、「引篭もり」、「引籠り」の4種類がありますが、基本的には同じ意味です。
漢字の歴史や音便によって異なるだけです。

一般的には、「引き篭もり」が最も多く使われていますが、文脈や目的に応じて使い分けることができます。
引きこもりの漢字表記には、正式な定義や規則はないです。
しかし、様々なイメージや判断が付きまとっていることを気をつけたいと思います。

個人的に、当事者が言われて一番マシなのが平仮名の「ひきこもり」です。
漢字で「引き篭もり」と書かれると、ちょっと辛い気持ちになります。

引きこもりの人は、メンタルがよわよわな人が多いです。
もし、何かしら当事者に「ひきこもり」を文章で書かなければならない場合、「ひきこもり」や「引きこもり」のなるべく漢字を含まない表現が穏やかだで、寄り添った表現だと思います。

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