昨日の夜、ガムや生梅飴を食していたら、下の歯の右奥から4本目の銀歯が取れてしまいました。
突然の出来事に、脳がフリーズして、頭が真っ白になりプチパニック状態になりました。
「歯医者に行かなければならない」という、長期真性ひきこもりにとって苦痛すぎる現実が、急に襲ってきたからです。
何が辛いのかというと、働いていないので最底辺の保険証を歯医者の人に知られてしまうことです。
40代半ばの無職引きこもり、無収入が保険証によって完全にバレてしまい、蔑まれるからです。
特に、歯医者さんという上級国民にとっては、ゴミのような存在に映ると思います。
普通は、「バカにされたり、差別されることは無い」と思うかもしれません。
しかし、前に何かの記事で書きましたが、保険証を見せたら受付の人にあからさまな態度を取られたことがあります。
また、医師からは「お金払えるの?」と言われたこともあります。
私は発達障害、軽度知的障害のIQ、その他様々な生まれついての普通の人には無いハンデの数々から、引きこもりのボロボロの人生を歩んできて自己肯定感が異常に欠如しています。
さらに、対人恐怖症もあり、人から軽蔑されると屈辱以上に死にたくなる感情が溢れてきます。
なので、虫歯にだけはならないように、食後や何かを食べた時には必ず歯を磨いていました。
毎回10分以上念入りにです。
その結果、22年以上ひきこもっていますが、一度も虫歯にはなっていないと思います。
しかし昨日の夜、突然銀歯が取れてしまいました。
すぐに歯を磨きましたが、水が染みるということは無かったです。
ただ、昨日の夜は、「外出して歯医者に行かなければならない」という引きこもりにとって最大の試練が訪れたのです。
とにかく、「歯の問題は放置すればするほど悪化してしまい、より苦痛になる」というのは子供の頃に痛いほど味わってきたので、今回もすぐに行動することはマストでした。
鬱や引きこもり、無収入の劣等感の感情の辛さ以上に、「歯の問題の放置だけは絶対にダメ」と言うのが私の心の中にあったのです。
引きこもりが歯医者に電話を掛ける
行く歯医者は、徒歩約5分の近所にあるところです。
本当は近所の歯医者には行きたくないです。
保険証から完全に引きこもりとバレて、近所中に噂が流れるかもしれないからです。
いや、もうすでに近所中に私が長期の引きこもりと言うのは完全にわかられてしまっています。
さらに、変わった苗字なので、すぐに気づかれてしまいます。(苗字コンプレックスも末期的)
問題は、「無収入で働いていないゴミ人間」というのがバレることです。
何故こう感じるのかというと、社会の中で「働いていない」という事実が、まるで自分の価値を否定されるように感じるからです。
特に日本の社会では、仕事をしていることが大人としての当然の義務とされており、それを果たしていない自分が極端に劣っているように思えてしまうのです。
これまでに、仕事をしていないことで、病院で冷たい目で見られた経験や、心無い言葉を浴びせられたことが何度もありました。
それがトラウマとなり、他人の目が非常に怖くなりました。
引きこもりであることを知られた上に、さらに無収入であることが知られることで、再び同じような辛い経験をするのではないかという恐怖が常に頭を離れません。
また、他人との会話も、2カ月に1度の心の心療内科以外はほぼ0です。
なので、電話予約とはいえ、声がかすれてしまっているし、緊張のあまり声が震えてしまいました。
ただ、言うべき内容は歯医者の予約をするだけなので、発達障害のASDでもコミュニケーションに問題はないです。
とりあえず朝10時半に無理やり起きて、電話して予約を取る事はできました。
しかも、今日の予約が取れました。
ただ電話予約の際、変わった苗字なので活舌が悪くなってしまい、間違えられて何度も言い直しました・・・。
本当に変わった苗字は辛いです。子供の頃からバカにされ続けてきて、トラウマとなっています。
歯医者の待合室で
15:30分の予約だったので、2~3分前に到着しました。
受付は、1年前と同じく若い女性の方が対応してくれました。
保険証を見せるとき、物凄く恥ずかしかったです・・・。
ただ、特にバカにされるような視線や雰囲気にはなってはいませんでした。
しかし、内心はわかりません。
ゴミ人間、ヤバイ奴と思われていたかもしれません。
ただ、私は発達障害のASDであり、想像力が異常に欠如しているので、そこまで深く他人の感情や想いを考察したり、思い浮かばないのが唯一の救いでした。
待合室には、おばちゃんが一人待っていました。
上部にかけているテレビのニュースをずっと見ています。
私は、少し離れたところに座って、スマホを弄っていました。
私の順番が回ってきたのは、予約時間よりも15分遅れでした。
歯の治療について
1年前と同じく、中年の男性の歯医者の方です。
穏やかな感じで接しやすい方です。
私が引きこもり無収入とバレているかもしれませんが、普通に対応してくれました。
銀歯が取れたことを伝え、口の中を見てもらうと、やはり虫歯になっていて銀歯が取れたとのことでした。
レントゲンを撮ってもらい、虫歯の治療に移りました。
ただ、そこまで酷い虫歯ではないのか、3分くらい機械で削り、1分くらい手動でカリカリ削って、薬を詰めて終わりました。
次回は、銀歯を作る為の型を取るとのことです。
ただ、私の受け答えがしどろもどろになってしまい、絶対に違和感を与えてしまったと思います…。
真性・長期ひきこもりが歯医者で感じたこと
実際、行ってみればどうということは無かったです。
勇気を出して、心を殺して無の感情の状態であれば、何も感じません。
とにかく、劣等感を感じないように、機械やアンドロイド、AIと接している、気持ちに持っていえばいいのです。
また、精神安定剤があれば、それを飲んで行けば楽になります。
私の場合は、インデラルやデパス、リスパダールを処方してもらっているので、辛いときは飲んでいます。
しかし、今日は飲み忘れてしまいました。
おかげで、冷や汗をかきまくってしまい、汗だくになってしまいました。
どうしたら引きこもりの劣等感を克服できるのか
引きこもりでも、働いていて収入があれば別です。
就労の義務を果たしており、社会的に一定の評価を得る事が出来るからです。
歯医者の人にも「真っ当な人間」という評価にあります。
では、全く働いていない、無収入の長期ひきこもりはどうすれば、劣等感を克服できるのでしょうか。
どうすれば、強靭なメンタルが手に入れられるのだろうか。
引きこもりの人でも、自分の世界の中で生きていたり、他人を気にしない性格の人がいます。
そのようなメンタリティの人が本当に羨ましいです。
私は、子供の頃から貧乏、家庭崩壊、変わった苗字、そして発達障害(当時判明していない)、軽度知的障害のIQなどから、自己肯定感が異常に欠如し続けました。
引きこもりになる前も常に、他人の顔色を気にしながら生きてきたし、人にバカにされたり、憐れまれるようにならないように気を付けていました。
そして、引きこもりになってからはより劣等感が悪化してしまいました。
一体どうすれば、長期の真性ひきこもりが他人の目を気にせず、生きていくことができるのだろうか。
私の考えでは、「年齢相応の人並みの安定した収入を得る」だと感じます。
お金が無いことで、多くの劣等感や不安が生まれているのです。収入があれば、少なくとも経済的な不安から解放されます。
とにかく、「普通」から脱落してしまった引きこもりは、人並みの収入を得る事も必要ですが、それ以上に何か強みや周囲に誇れる何かが無いと、劣等感からは解放されないと思います。
まとめ
今回の記事では、引きこもりや無職の状態で歯医者に行くことの困難さと、それに対する克服の方法について詳しくお伝えしてきました。
次回の歯医者の予約は、来週の水曜日(7月10日)となります。
今回は、虫歯の治療とその部分に薬を詰めたので、次回は銀歯を作るための型取りです。
少なくとも、あと2回は歯医者に行かなければならないので、憂鬱すぎます。
とりあえず、今日は何とか無難に歯医者に行ってこれましたが、同じような状況の人の参考になれば幸いです。
重要なポイントを以下にまとめておきます:
– 銀歯が取れたことで歯医者に行く決意をする。
– 引きこもりや無職であることを知られる恐怖と過去のトラウマ。
– 歯医者への電話予約の緊張。
– 保険証を見せる際の不安と待合室での様子。
– 虫歯の治療とその経験。
– 劣等感の克服には収入を得ることが重要。
記事のQ&A
長期ひきこもり歯医者の問題をQ&A形式でまとめておきます。
引きこもりでも歯医者に行けるのか?
答え:勇気を出して一歩踏み出すことが必要です。実際に行ってみれば大したことはありません。
歯医者で無職であることを知られたらどうすればいいのか?
答え:過去の経験からくる恐怖があるかもしれませんが、相手の反応に過度に敏感にならないようにしましょう。
引きこもりが歯医者に行くための対策は?
答え:精神安定剤を利用する、無の感情で対応する、周囲の目を気にしないようにしましょう。
どうすれば劣等感を克服できるのか?
答え:収入を得ることで経済的な不安を解消し、自分の強みや誇れる何かを見つけることが最重要となります。
まさむねさん
貴重な体験記録の共有をありがとうございます。
暑い中、いろいろな不安と恐怖と戦いつつも無事受診なさったとのことで、
よくがんばられたと思います。
「機械やAIと話す」ように人と接する、という視点、私も参考にしたいと思います。
私も苦手な場面で苦手な人(と自分が決めてしまっているのでしょうが)と話すことを考えるだけで、
逃げ出したくなります。
コメントありがとうございます。
長期の引きこもりや対人恐怖症があっても、私は発達障害のASDのために想像力が欠如しています。
なので、逆に余計なことを考えずに済むのが、ある意味助かっています。
もちろん、外出する不安や恐怖はありますが、多角的な視野や思考が苦手なので、深く思い悩むこともありません。
(近所の人に発見されると物凄く落ち込みますが)
ただ、「虫歯の放置は絶対にダメ」という危機感が、歯医者に行ける強い行動原理となりました。
子どもが引きこもり2年で、いろいろ検索してこちらへ辿りつきました。
あの‥文章がめちゃくちゃお上手なので読んでいておもしろいですよ!あ、面白いとはもしかして失礼に当たるのかな‥でも、文才がすごいと思って!!
また、遊びにきます。
引きこもりの歴史の記事も素晴らしかったです!!
コメントありがとうございます。
お子さんが2年間引きこもっているとのことで、大変だと思います。
学生や未成年の場合は、まだやり直しはきくのですが、社会人や大人になってからの長期ひきこもりは、早く解決した方が良いです。
やるべきことをしている引きこもりならばいいのですが、全く外に出ない、家にずっといる状態だと不味いです。
私が引きこもり2年目の頃は、「まだ大丈夫」と楽観視していたら、いつの間にか5年、10年とあっという間に過ぎて行ってしまいました。
自分では、どうにかしないといけないと思っているのですが、どうしても楽な方に逃げてしまうのです。
一度引きこもってしまうと、本人の強い意志や何かの切っ掛けが無い限り、本当に引きこもりから脱出することが難しいです。
一番の解決策は、「他者の介入」です。
親や兄弟、親戚など、誰でもいいので、とにかく積極的にアプローチをしてあげて欲しいと思います。
ただ、本人が何故引きこもってしまったのか、その原因の解決もしなければならないです。
引きこもりは時間が経てばたつほど、リアルへの脱出が本当に難しくなってしまいます。
私のような末期的状況にならないことを願ってます。
ブログ文章をほめていただきありがとうございます。
ただ、発達障害のASDの影響で、自分の感想や想いを表現するのが非常に苦手で、どうしても事実の羅列になってしまい、つまらないと感じています。
自嘲ネタなので、最底辺の私を見て楽しんでいただけたらと思います。