ひきこもりが天災で家から強制的に追い出されることになったら、一体どうすればいいのでしょうか。

22年以上の引きこもり当事者として、他人事ではないので考えてみたいと思います。

日本での主な天災は、地震です。
世界で発生する地震の20%が日本で起きてしまっていると言われています。
また、マグニチュード6以上の地震の10%も日本で起きています。

私の住んでいる場所は、地震のリスクが中~高であり、いつ被災してもおかしくないです。
また、住んでいる家がボロボロで、さらに築40年以上、そして耐震の基準も満たしていないです。

台風や豪雨、強風にも弱く、かなりぎりぎりの状態で引きこもっています。

もし、天災で家が壊れたり、非難しなければならない状況になったら、どうすればいいのでしょうか。

今回は、引きこもりの想定外の事態に備えて、突然家にいられなくなった場合の対処法について考察していきます。

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引きこもりと災害のリスク

日本では、最近地震の頻度が高く、私の地域でもよく揺れています。
ただ、家が倒壊する確率はそれほど高くないと思っているので、引きこもり生活はまだ安泰だと思ってます。

しかし、想定外の災害が起こる可能性はあります。
その時に、「引き篭もり」の身分だと、様々な面で大変な思いをしてしまいます。

人との触れ合いが出来ない、避難所で近所や昔の知り合いに遭ってしまうかもしれない。
肩身の狭い思いや、精神的な苦痛を多大に味わってしまう可能性があります。

引きこもりが災害に遭ってしまったら

引きこもりが被災したらどうすればいいのでしょうか。

引きこもり当事者として真っ先に思いつくのが、世間体です。
とにかく、近所の人や私の存在を知っている人と対峙する恐怖心があります。

恥ずかしい」という気持ちが溢れると思います。

しかし、重要なのは、安全な場所に避難することが最優先事項です。

ひきこもりは、常に家にいるので、普通の人よりもパニックになってしまう可能性があります。
まずは、冷静な気持ちになって、身の安全を確保するべきです。

世間体や他人の目を気にする気持ちは理解できますが、生命の安全が最も重要です。

家を失うことの心理的影響

今、私が災害に遭遇して家を失った場合、精神的ダメージは相当なものです。

まず、人と接することが出来ないので、避難所で多人数で同じ場所で生活することが辛すぎる、というか不可能に近いレベルです。

22年以上引きこもっており、他人と全く接触が無いので、逆に触れ合うことが苦痛すぎるのです。
また、発達障害のASDの影響も多大にあることから、人と交流出来ないのです。

引きこもり当事者の状況にもよりますが、ほとんどの引きこもりの人は心理的な面で大打撃を受けてしまうと思います。

しかし被災所には心理士やカウンセラーなどの専門家が常駐し、心理社会的支援を提供しています。

特に引きこもりや、人との接触が難しい方々に対しては、以下のような支援を行うことが考えられます。

個別カウンセリング

避難所での生活が困難な方々に対して、個別のカウンセリングルームを提供し、プライバシーを守りながら心理的なサポートを行います。

非言語的コミュニケーション

言葉によるコミュニケーションが苦手な方々には、絵やジェスチャーなどの非言語的な手段を用いたコミュニケーションを促進します。

安心できる環境の提供

静かで落ち着ける空間を提供し、避難所内でのストレスを軽減します。

情報のアクセシビリティ

災害情報や支援情報をわかりやすく伝え、不安を和らげるための取り組みを行います。

引きこもりのための災害対策ガイド

引きこもりにとって、災害の急な状況の変化は辛すぎます。
働いていたり、学校へ行っている人よりも、災害時には、引きこもりが直面する困難は非常に大きいです。
主に精神的な面で。

なので、前もって「被災したらどうすればいいのか」を考えておく必要があります。

ひきこもりの被災時に備えた対処法

まずは、引きこもりが被災して家から出なければならない状況を考えておく必要があります。

引きこもりの人は、身だしなみや髪などが適当だと思います。
他人との接触がほとんど無いので、見た目を気にしていない、髭を剃っていなかったり、外に出る状態を想定されていないのです。

なので、普段から、いつ外出する恐れがあってもいいように、恥ずかしくない最低限の見た目を確保しておくべきだと思います。

次に、体力的な問題です。
引きこもっていると筋力や体力が低下しているかもしれません。

私も普段から筋トレをしていますが、それでも普通の人に比べたら劣っています。
体脂肪率も高く、肥満気味です。

避難所では、精神的な苦痛だけでなく、体力的な面でも引きこもりが直面する困難は非常に大きいです。

以下は、ひきこもりの人の被災時に遭遇してもなるべく困らない対処法です。

体力的な準備

引きこもりの方々は、普段から適度な運動を心がけることが大切です。災害時には、避難所まで歩くなど、ある程度の体力が必要になるため、日常的に体力を維持することが重要です。

心理的準備

災害時には、多くの人と接することになります。普段から少しずつでも他人とのコミュニケーションを取る練習をすることで、災害時のストレスを軽減できるかもしれません。

安全な避難場所の事前調査

自分にとって快適な避難所を事前に調べておくことも大切です。可能であれば、静かでプライバシーが守られる避難所を選ぶことが望ましいでしょう。

避難所での生活に必要な物品の準備

個人のプライバシーを守るためのアイテム(例えば、目隠し用のカーテンや耳栓など)を含む、避難所での生活に必要な物品を準備しておくことが重要です。

一般的な被災時の対処法

災害が発生した際には、まずは自分と家族の安全を確保することが最優先です。以下のステップを踏むことで、被害を最小限に抑え、迅速に安全な行動を取ることができます。

情報の収集

災害発生時には、ラジオ、テレビ、インターネットなどを通じて、正確な情報を収集しましょう。
地域の避難所や安全な避難経路に関する情報は特に重要です。

避難の準備

避難勧告や指示が出た場合は、迅速に行動します。必要最低限の荷物(非常食、水、衣類、必要な医薬品、貴重品など)を持ち、避難所へ移動しましょう。

家族との連絡

家族や親しい人との連絡方法を事前に決めておき、災害発生時にはすぐに安否を確認します。

避難所での行動

避難所では、ルールを守り、他の避難者と協力しながら過ごします。避難所のスタッフやボランティアの指示に従い、秩序ある行動を心がけましょう。

心のケア

災害は心理的なストレスを引き起こすことがあります。自分自身の感情を理解し、必要であればカウンセラーや支援者に相談することも大切です。

引きこもりが災害で住んでいる家が無くなったら

当分は避難所生活を強いられると思います。
辛い気持ちになるかもしれません。

でも、逆にこれが切っ掛けで引きこもり生活に終止符を打てる可能性があります。

ピンチはチャンス」という名言をどこかで聞いたことがあります。
(異世界おじさんのぷよぷよ談話だった気がします)

引きこもりの人は、自分で行動してひきこもりから脱出することはほぼできません。
出来ていたら、引きこもりではないからです。

他者の助けや、何かのきっかけが無いと、いつまでも引きこもってしまうのです。

被災して住む家が無くなってしまうのは辛いですが、逆に世間と触れ合う機会を得て引きこもりから脱出できるかもしれません。

もし22年以上の引きこもりの自分がその状況だったら、どうなるのか。

私の場合は、発達障害やうつ病、その他の精神的な問題があり、なかなか難しいです。
それでも、何の切っ掛けの無いまま、ずっと引きこもり続けているので、可能性は0ではありません。

ただ、運が異常に悪いと感じているので、引きこもりを脱出しようとしても、「運の悪さで上手くいかない」、と本気で思っています。

とにかく、引きこもりの人は、引きこもりを脱出するという「行動を自ら起こすことがほぼ無いので、きっかけが必要です。

災害というネガティブな状態を前向きに考えられれば、引きこもり脱出のチャンスになるかもしれません。

まとめ

今回は、引きこもりの被災時のあり方について書いてきました。

今の世の中、天災は他人事ではありませんので、自分の身に降りかかる恐れもあります。

引きこもりの人にとっては、より辛い状況下に置かれてしまう可能性があります。

特に、普段全く人と会話したり、触れ合う機会が無い私のような真性ひきこもりは、パニックになってしまうと思います。

ただこれを機に、引きこもり脱出の切っ掛けを掴む可能性もあります。

避難所での生活は、多くの人にとってストレスが伴うものですが、同時に新しい人々との出会いや、支援を受ける機会も生まれます。これらは、引きこもりの状態から脱するための一歩となるかもしれません。

もちろん、すべての人が同じように前向きな変化を経験するわけではありません。しかし、災害という逆境を乗り越え、自らの力で新たな道を切り開くことができるかもしれないのです。

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