発達障害の人の自己肯定感は、子供から大人まで普通の人よりも圧倒的に低くなる人生を送ってしまいます。
脳に凹凸があり、一般人と同じような行動、発想、言動などができないからです。

発達障害(ASD)である私自身も子供の頃から悲惨な環境に置かれ、自己肯定感は最低レベルです。

しかし、脳機能に異常がある発達障害の人であっても、子供の頃から適切なサポートや自己受容、特性(ハンデ)を理解していれば、自己肯定感の低下は防げます。

大人になって自己肯定感を高めようとしても、過去のトラウマや、普通の人と同じようにできない失敗の劣等感から難しいです。
もちろん、大人になって人生が成功、安定し、発達障害を克服したり、過去を忘れられれば、自己肯定感は下がらずメンタルは安定します。
ただ、やはり子供の頃のメンタルの成長過程が大人になって与える影響が大きすぎます。
また、発達障害の人が普通の人よりも困難に陥りやすく、人生の成功確率は圧倒的に低いです。

ハンデだらけの発達障害の人がさらに自己肯定感が低い状態で人生を送ると悲惨です。
自己肯定感が低すぎる発達障害の私は、毎日びくびく過ごし、劣等感の塊になってしまい、自信喪失、何をやってもダメという気持ちが支配しています。
さらに子供の頃や過去の出来事を思い出しては、辛い思いをし続けています。

そうならないために、子供の頃から自己肯定感の低い状態を避け、高める必要があるのです。

今回は、自己肯定感が低くなってしまう発達障害の子供にどうすればいいのかを書いていきたいと思います。
一般的な対処法や、私自身が過去に戻れるならこうすればよかったと確信している、自己肯定感を低下させず高める方法を書いていきたいと思います。

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発達障害の子供の自己肯定感の低下を防ぐには

発達障害を抱える子供の自己肯定感が低下せず、普通の人と同じような成長をするにはどうしたらよいのでしょうか。

発達障害にはASD(アスペルガー)、ADHD(多動性・衝動性・不注意)、LD(学習障害)があり、人によって様々な問題を抱えています。
しかし、自己肯定感の低下の原因は、どの発達障害の症状であっても同じです。
普通の人ができることができずに失敗し、先生や親から叱責を受け、劣等感に苛まれる。
発達障害の影響から、普通の子供と明らかに違い浮いてしまい、イジメを受けたり、孤立してしまい、自己肯定感が下がってしまいます。

全ては脳機能異常の影響から、大多数の普通の人(定形発達)と違う状態、状況に置かれてしまうからです。

ではどのように自己肯定感の低下を回避すればいいのか。
一般的な方法として、自己受容と他者のサポートが挙げられます。

自己受容とは

自己受容とは、自分の状態を知り、良い部分も悪い所も受け入れる意識のことです。

自己受容は自己肯定感の低下対策として有用だと一般的に言われています。
発達障害の人が自己受容から、「自分が普通の人と同じことができない脳の問題がある」と理解することが大切です。
「生まれつきだから嘆いても仕方がない」
「誰だって苦手なことはある」
など、ポジティブな思考から諦めたり、受け入れ、自己受容するのです。

ただ、子供にそんなことができるのでしょうか。
普通の人と同じようにできないことが理解できず、自暴自棄になったり、落ち込んだりすると思います。
そうならないように必要なのが「他者のサポート」なのです。

発達障害の子供のサポート役は主に親と先生。
特に重要なのが親。
親御さん自身が発達障害の理解、子供の脳の特性(ハンデ)を理解し、適切なサポートをしてあげる必要があります。
普通の子供と同じことができない状態を受け入れ、どのように接するのか。
むやみに叱ったり、無意味な「やればできる」「努力が足りない」などと私の親のようなマイナスにしかならない言動は避けてください。

否定やマイナス発言を受け続ける子供の自己肯定感は低下します。
発達障害という脳の機能異常を抱え、普通が全くできないのに。

発達障害の子供を持つ親は、普通にできない子供にショックを受けたり、困ってしまうと思います。
しかし、親がしっかりと発達障害の子供を受け入れて適切なサポートをしない限り、子供の自己肯定感は低下し、悲惨な人生を送ってしまいます。
私の親も発達障害の概念が無い時代でしたので全くの無理解でサポート無し。
普通の子供(定形発達)と同じように接せられたので、否定の連続から、自己肯定感の低下原因につながりました。

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学校の先生のサポートも必須です。
集団生活の学校の場で発達障害の子供は脳機能異常から、孤立したり、浮いてしまいます。
その為にサポートが受けられる特別支援学級があります。
ですが、私のように日本に発達障害の概念がない時代に生まれたり、親からの要望、発達障害の症状が軽い(グレーゾーン)などの理由から一般学級の普通の人と同じように集団生活を送らされる場合があります。
その時に必要なのが学校の先生の理解とサポート。

様々な理由から一般学級に行かなければならない発達障害の子供が、安心して過ごすには先生のサポートが必須です。
例えば、できない科目の問題を答えさせないようにしたり、体育の授業のサポートだったり。
様々な配慮が必要となる為、先生自身が発達障害の子供の特性を理解している必要があります。
何が普通の人と違いできないのか、理解し適切なサポートをし、自己肯定感の低下を未然に防ぐことが不可欠です。

できれば先生だけでなく、周囲の子供も発達障害の特性を理解し配慮してくれる環境が最適です。
しかし、発達障害の子供は何かしらの問題行動から、差別や区別、特別扱いの対象になってしまう場合もあり、難しいです。
発達障害の子供の交友関係は、難しく、一歩間違えればイジメや孤立し、自己肯定感の低下につながります。

発達障害の子供の交友関係は、親の介入が必要だと思っています。
発達障害(ASD)の子供は交友関係を作るのが苦手な為、親の交流から子供同士の輪を作っていく配慮が必要です。

発達障害当事者の自己肯定感の低下を防ぎ高める方法

私は悲惨な生まれ、環境、発達障害(ASD)の影響から自己肯定感が下がる経験をたくさんしてきました。
また、発達障害の理解が無い時代であり、まったくの無理解、無サポートで全て自己責任によってメンタルの崩壊しました。

そんな自己肯定感の低下し続けた経験がある当事者が気づいたことがあります。
過去にどうしたら自己肯定感の低下を防ぎ高められことができたのか。

それは「不安をなくすこと」です。

不安な状態が無ければメンタルが安定し、日々の生活を穏やかに過ごせます。
自己肯定感の低下は、マイナス感情がもたらすものです。
不安な気持ちを引き起こす原因を解決し、常に安定しポジティブな思考でいられる毎日を送る必要があるのです。

私は無邪気で何もわからない(不安の気持ちがない)小学2~3年生の頃は、自己肯定感の低下はありませんでした。
しかし、小学3年生以降、3日に1度の頻度で泣かされたり、普通の人ができることができない、家庭環境最悪など、いつの間にか毎日が不安な状態に陥っていました。

貧乏な家庭、変わった苗字、コミュニケーションが変など、小学生の頃から自分で解決が不可能な問題を抱え続けていました。
毎日ネガティブな感情に支配されており、自己肯定感は最悪でした。

子供の頃に不安な感情に支配されたまま毎日を過ごすことは本当に危険です。
自己肯定感の低下だけでなく、うつ病やその他のメンタルの病気を抱え、大人になっても苦悩の原因となるからです。

発達障害の子供は自己肯定感の低下に陥りやすい為、常に気を付ける必要があります。
その為に、親や周囲人のサポートや協力が必須です。
発達障害の子供の不安をなくすために、現在何を困っているのか、問題を抱えていないか、常に注意を払ってください。
また、未来の困難になりそうな状態を回避するための行動、助言などを考える必要があります。

不安な気持ちにさせる原因を取り除き、毎日をリラックスした気分で安定の生活を送ることが自己肯定感の低下を防ぎ、高める方法なのです。

一般的に、自己受容によって発達障害の特性(弱点)を理解し、強みを生かし、自信をつけることも自己肯定感を高めるためには良いと言われています。
確かにそうですが、そのための毎日を送る土台が無い状態で頑張っても、不安な気持ちになる出来事が起きてしまいます。

発達障害の子供は、普通の人と違い困難に陥りやすいので、常に不安な気持ちを持たせないように気を付けなければならないです。

まとめ:発達障害の自己肯定感の低下を防ぎ高めるには

発達障害の子供の自己肯定感の低下を防ぎ高めることは、親がしなければならない最重要事項です。
発達障害の特性(ハンデ)によって、普通(定形発達)の人のように成長できず、メンタルがボロボロになるからです。
結果、自己受容ができず、将来的に様々な問題が引き起こされてしまいます。

自己肯定感の低下を防ぎ高めるには、自己受容と周囲の理解、サポートが必須です。
発達障害の子供が自分一人で考え行動しても、普通の人のようにはできず、必ず困難にぶち当たるからです。
常に、周りの配慮を受けて心配事をなくし、安定した精神のもと生活を送らせてあげることが必要です。

その為には家族仲だったり、他の子供とのコミュニケーション、学校生活の安定化など、気を付けるべきことが多々あります。
発達障害の子供の特性(ハンデ)の理解、対策も十分に行わなければなりません。
毎日子供に寄り添って、困りごとが無いか、不安になっていないか気遣ってあげてください。

当事者の心配事や不安な気持ちをなくし、毎日穏やかな気持ちで過ごせる環境が自己肯定感の低下を防ぎ高めるために大切なことなのです。

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